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2013年2月23日 (土)

『ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~』 三上延 > 「このミス」完全読破 No.631

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.631

 『ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~』 三上延

   「このミス」2014年版 : 19位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
                 (小説ランキング) 4位

   読始:2013.2.22~ 読終:2013.2.22

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2013年2月>

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
三上延

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 No.493「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」
 No.554「ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」
 No.559「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」
 に続く、“ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ”の四作目です。

 メディアワークス文庫という創刊間もないラノベ寄りのレーベルから発売されているシリーズですが、2011年3月に一作目が出るとまたたく間に大ヒットとなり、二作目・三作目と発売される度に相乗効果でシリーズ全体が売れまくるという、レーベルの枠を超えた特大ヒットシリーズとなっています。

 しかも、店を舞台とした日常の謎系ライトミステリという同タイプの後発作品が多く発売されヒットするなど、ジャンル的な盛り上がりにも繋がっていますし、今年(2013年)1月にはフジテレビの月9枠で連続ドラマ化されるなど、このシリーズを巡るブームも最高潮に達したか、といったタイミングでこの四作目となる本作が発売されたのですね。

 なおこのシリーズは、シリーズ全体を通しての物語展開が重要となっていますし、準レギュラー的な登場人物も結構多くいるので、一作目から順に読んでいくことをお薦めします。

 ちなみに、作中には江戸川乱歩のデビュー短編小説「二銭銅貨」のネタバレがあるのでご注意を。

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 というわけで本作は、「プロローグ」「エピローグ」に挟まれる形で、『孤島の鬼』 『少年探偵団』 『押絵と旅する男』を収録。

 前作までは、章ごとに扱われる作家・作品が異なる連作集でしたが、今回は全ての章が同一作家の作品名となっていることからも予測できるように、シリーズ初の長編となっています。

 北鎌倉駅前にある古書店・ビブリア古書堂に今回来た依頼は、江戸川乱歩作品の熱心なコレクターだった元家主が遺した金庫を開けてほしいというもの。

 その金庫を開ける鍵となるのが、乱歩にちなんだ言葉を使ったパスワードであるため、大輔と栞子さんはこの謎を解くために動き出します。

 というわけで今回は全体を通して江戸川乱歩がテーマとなるのですが、パスワードの謎に、元家主やその家族に関わる謎、金庫以外にも元家主が仕掛けていた謎、そしてそれらを解くための鍵というのが、全て乱歩の作品や乱歩自身の物語と見事に結びついているので、古書ミステリとしての読み味はさすがの面白さでした。

 そこに、謎に包まれている栞子さんの母親や、大輔と栞子さんの恋の行方など、シリーズを通して語られてきた物語にも大きな展開が訪れますし、それが古書ミステリとも絶妙に絡み合っているのですね。

 本格ミステリとして見た場合、驚くべき真相や驚愕のトリックが待ち構えているわけではないので、ガッツリとした読み応えがあるわけではないですが、古書(今回は乱歩作品)という題材のミステリとしての活かし方や、細かな謎を解いていくごとにメインとなる謎の真相に近づいていくという構成、それに今回は暗号ミステリも出てくるなど、ライトミステリの枠を超えたミステリ的読み応えはあるのではないでしょうか。

 それに、年に一作以上のハイペースで発売されているシリーズの四作目ということで、中だるみやマンネリが心配されそうなところを、長編という今までとは違った構成で変化を付け、しかも長編化はこれまでの連作形式以上にこのシリーズの魅力を活かし切っていると(少なくとも自分は)感じたので、四作目にしてこのシリーズ中で一番の面白さを味わうことができました。

 ちなみに、このシリーズのドラマ版については、主演の剛力彩芽を始めとした配役に対して、原作とイメージがかけ離れているということで放送前から不評が多かったようですが、“原作小説の元々の愛読者”で“ドラマも観ている”という人は、“三作目までを読んでいた時の自身のイメージ”と“ドラマの配役”のどちらを頭にイメージして読むのか(読んだのか)が気になってしまいますね(自分はドラマ未視聴です)。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★
 熱アクション度  : ★        主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★★    人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “三上延” 関連記事 】

  > No.1032 「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」
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  > No.0718 「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」
  > No.0631 「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」
  > No.0559 「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」
  > No.0554 「ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」
  > No.0493 「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」


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