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2012年12月19日 (水)

『神の棘』 須賀しのぶ > 「このミス」完全読破 No.606

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.606

 『神の棘』 須賀しのぶ

   「このミス」2011年版 : 13位

   受賞(候補) : (「大藪春彦賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 10位

   読始:2012.11.15~ 読終:2012.11.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 :単行本(I・II) < I:2010年7月、II:8月>

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須賀 しのぶ

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 須賀しのぶは、1994年にコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞してデビューし、その後もコバルト文庫から数多くの作品を発表。

 そして2007年に「スイート・ダイアリーズ」で初めて一般向け文芸作品を手掛け、ハヤカワ・ミステリワールドから発売された本作にて初の本格的なミステリ系作品に挑戦となりました。

 内容の方は、ナチス時代のドイツを中心に描いた軍事冒険超大作ということで、ライトノベルであるコバルト文庫とは扱われるジャンル的にも大きく違うように思うのですが、ただコバルト文庫でも軍事小説的作品を多く発表していたので、得意のジャンルを一般向け・ミステリ向けに仕上げたということなのですね。

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 アルベルトは、ヒトラー政権に反発するカトリック教会を厳しく冷酷に弾圧することで、着実に実績と地位を積み上げている若手のナチス保安情報部員。

 そのアルベルトの幼なじみであるマティアスは、大恐慌の影響で次々に家族を失くし、失望と共に修道士となって、悩みつつも神と共に生きる日々。

 弾圧する側とされる側、神を否定する側と信じる側といった正反対な立場にいるこの二人を中心にして、ナチスドイツによる戦争・虐殺・弾圧が描かれていきます。

 戦争・虐殺場面はその過酷さや残虐さがむき出しとなって迫ってくるかのようですし、弾圧場面はする側とされる側の両方から描かれることで刺激的な緊迫感がリアルに伝わってくるかのよう。

 そこに宗教・信仰という要素が絡んでくることで、信念と狂気とが読んでいる自分の感情に訴えかけてくるかのごとく襲ってくるので、とにかく作品全体から圧倒されるほどの迫力が感じられました。

 そんな激動の世界を生き抜く主人公二人の物語は、並行して、時に交錯しながら進められていくのですが、それぞれの壮絶な人生や運命的な関係がこれまた圧巻の内容でして、単なる戦争小説・宗教小説というだけでなく、冒険小説やキャラクター小説的な面白さもあるので、重苦しくて哀しい物語ではあるものの、様々なエンタメ的魅力を持ち合わせていたように思います。

 それはミステリとしても例外ではなく、アルベルトの潜入捜査はスパイミステリのようですし、物語の終盤になると作品全体に散りばめられていた伏線に驚かされるので、もちろんあくまで物語を演出する役割としてミステリ要素が使われているタイプの作品ではありますが、「このミス」にランクインしたのも頷けるほどのエンタメ的&ミステリ的面白さを味わうことが出来るはずです。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆

 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★★    主キャラ魅力度 : ★★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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