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2012年12月 6日 (木)

『水底フェスタ』 辻村深月 > 「このミス」完全読破 No.603

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.603

 『水底フェスタ』 辻村深月

   「このミス」2012年版 : 13位

   受賞(候補) : (「山田風太郎賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2012.11.8~ 読終:2012.11.8

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 :単行本 <2011年6月>

水底フェスタ (文春文庫)水底フェスタ (文春文庫)
辻村 深月

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 辻村深月は、この記事を書いている2012年にNo.572「鍵のない夢を見る」で直木賞作家となりました。

 そしてその前年(2011年)に発売された本作にて、見事「このミス」初ランクインを果たしたのですね。

 しかもただの初ランクインではなく、No.472「オーダーメイド殺人クラブ」とのダブルランクインとなったのですから、これの躍進ぶりには本当に驚きました。

 それまでの辻村作品は、直木賞や吉川英治文学新人賞などの文学賞に毎年必ずノミネートされながら候補止まりで、「このミス」でもある程度の票を集めながらいつもランクインの手前止まりだったことを考えれば、この結果からもここ2年で何か一皮むけた感じが窺えますね。

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 舞台となるのは野外ロックフェスを誘致したことで地元の活性化に成功した陸ヶ代村で、主人公はこの村に住むロック好きの男子高校生・湧屋広海。

 ロックフェスで見かけたこの村出身の新鋭女優・織場由貴美と後日再会し、その由貴美から村に対する復讐の計画を告げられたことから、物語は大きく動き出していくことに。

 中心となるのは広海が由貴美に寄せる恋愛物語でして、優等生で大人びたところのある少年が年上の女性に寄せる恋心は激しいですし、幼馴染みの女子や同級生の友人らとの関係の変化から、それまで作り上げてきた広海の世界が徐々に蝕まれていくのがわかるので、青春物語としては苦く切ないものがありました。

 そして、田舎の村で生活することに息苦しさを覚えている広海と、そんな村への復讐を企む由貴美を通して、地方の村落ならではの風習やしきたりなどから漂う閉塞感が作中を覆っていて、そんな重苦しい雰囲気が主人公の心情とも重なり、この作品ならではの鬱屈とした空気感が作られていたように思います。

 そんな物語は、ある事件が起きてから急激にうねりを見せ始め、各人物や村全体の隠されてきた真実が明らかになっていくことで、読む人に圧倒的な凄みが襲いかかって来るかのような展開が繰り広げられていくのですね。

 ミステリ的に見るとそこまでの意外性はないですし、衝動的な恋愛話が中心となるのでそこを楽しめないと読んでいて乗り切れないかもしれないものの、特に終盤は狂気と残酷さがかなりの迫力で読み応えあるので、これまでの辻村作品好きな人よりも、(恋愛話もOKな)クライムノベル好きの人にこそ読んでほしい作品といえるのかもしれません。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★★★   人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 : ★★★★★  感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★

 * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “辻村深月” 関連記事 】

  > No.674 「島はぼくらと」

  > No.603 「水底フェスタ」
  > No.572 「鍵のない夢を見る」
  > No.472 「オーダーメイド殺人クラブ」
  > No.256 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
  > No.219 「太陽の坐る場所」


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