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2012年9月12日 (水)

『残穢』 小野不由美 > 「このミス」完全読破 No.576

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.576

 『残穢』 小野不由美

   「このミス」2013年版 : 17位

   受賞(候補) : 「山本周五郎賞」受賞

   総合ランキング : 「SUGOI JAPAN Award 2015」 ノミネート

   年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
                 (小説ランキング) 8位
                 (文庫ランキング) 9位
              「ミステリが読みたい!」 10位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 17位

   読始:2012.9.3 ~ 読終:2012.9.3

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2012年7月>

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小野 不由美

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 小野不由美の9年ぶりとなる新作です。

 そして“9年ぶりの新作”というのは本作だけではありませんでして、本作とは版元が違う「鬼談百景」も同時発売となったのですね。

 その「鬼談百景」は、小野不由美版百物語といった感じの怪談短編集なのですが、本作とリンクする話も収録されています。

 それに、“百景”と言いつつも収録されているのは九十九話で、つまりは本作こそが百話目という見方も出来るので、まず「鬼談百景」を読んでから本作で締める、といった読み方も面白いかもしれません。

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 物語は、あるホラー系作家が読者から得た怪奇現象体験談に興味を持つところから始まり、この現在進行形の怪異について調べていくことになります。

 ホラーとしては、スプラッターやパニックサスペンスなどの直接的な恐怖を演出するタイプではなくて、得体のしれない何かに背筋がぞわっとするような怪談的なタイプといえるでしょう。

 それに、この怪奇現象が本物なのかどうか、さらにはこの怪奇現象の元となったのは一体何なのかを推理しつつ調査していくこともあって、ミステリ的な展開で進んでいくので、作品全体から恐怖が襲いかかってくるような感じでもありません。

 ただ、この怪奇現象を調べていくうちに、舞台となる土地を巡る因縁や奇妙な出来事が年代を超えて浮かび上がって来るので、その次第に伝染し拡大していく怪異によって、恐怖の感情が読む人にもじわりじわりと感染してくるかのようなのです。

 しかも、主人公であるホラー系作家というのが、経歴や(夫も含めた)人間関係から小野不由美自身としか思えませんし、平山夢明・福澤徹三といった実在のホラー作家が普通に脇役として登場してきますし、そういった物語がドキュメンタリータッチで描かれていくので、どこまでが作り物でどこまでが本物なのか惑わされて、より一層恐怖が染み入ってくるのですね。

 とはいえ、ド派手なクライマックスが待ち受けているというわけではなく、物語の起伏もそれほどなく終わりを迎えるので、エンタメとして完成されたホラー映画を観るのと同じような気持ちで読もうとするよりは、静かな薄暗い部屋で語られる怪談話にじっと聴き入るような気持ちで読んでみる方が、本作の魅力を味わうのに最適なのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度  : ★★        おどろおどろ度 : ★★★★★
   熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力 度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★          人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “小野不由美” 関連記事 】

  > No.797 「営繕かるかや怪異譚」
  > No.576 「残穢」


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