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2012年8月31日 (金)

『鍵のない夢を見る』 辻村深月 > 「このミス」完全読破 No.572

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.572

 『鍵のない夢を見る』 辻村深月

   「このミス」2013年版 : 41位

   受賞(候補) : 「直木三十五賞」受賞
            (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
               候補作 『芹葉大学の夢と殺人』 収録)            

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
                 (小説ランキング) 21位

   読始:2012.8.25 ~ 読終:2012.8.26

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2012年5月>

鍵のない夢を見る (文春文庫)鍵のない夢を見る (文春文庫)
辻村 深月

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 辻村深月は、かなり個性的な作品が受賞する傾向にある新人賞・メフィスト賞出身作家です。

 そしてデビュー後は、青春ミステリを中心に作品を発表して好評を得ていたのですが、直木賞・日本推理作家協会賞など様々な文学賞に何度もノミネートされるも受賞には至らず、「このミス」でもある程度の票は集めるもランクインまではいかないなど、何か少しのきっかけさえあれば人気作家の仲間入りができるのに.....、というもどかしい状況が続いていました。

 しかし、昨年(2011年)に「ツナグ」で4度目のノミネートにしてようやく吉川英治文学新人賞を受賞したのを始めとして、年末の「このミス」でもただ初ランクインを果たしただけでなく驚きの2作同時ランクインとなり(No.603「水底フェスタ」13位、No.472「オーダーメイド殺人クラブ」19位)、そして今年(2012年)に入って本作にて直木賞を受賞(3度目のノミネート)となったのです。

 これでようやく人気作家の仲間入りとなる可能性は高そうなので、それに大きく影響して来そうな受賞第一作となる次作が今から楽しみですね。

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 というわけで本作ですが、「仁志野町の泥棒」「美弥谷団地の逃亡者」「石蕗南地区の放火」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」の5編を収録した短編集です。

 それぞれの話に繋がりはないのでノンシリーズ短編集なのですが、収録作のタイトルを表題にしているのではなく、作品集としてのオリジナルのタイトルが付けられていることからもわかるように、各作品を連なる共通したテーマが感じられました。

 主人公はいずれの話も女性で、小学生が主人公の「二志野町の泥棒」を除けば結婚や育児に悩みを抱える世代の女性でして、そういった悩みに関わってくる人物に振り回されることでドツボにはまっていく姿が描かれていきます。

 読み応えとしては嫌ミス的で、読んでいて暗くなってしまうような話ばかりなのですが、主人公の心理描写や悪い方向へ流されていく感じなど相変わらずのリアルさなので、先に明るい光はなさそうなんだけれど、それでもグイグイと惹きつけられてしまうような力が感じられました。

 そういった女性の心理描写が中心となるので女性向きの内容かなとも思うのですが、各話は必ず何らかの事件と関わってくるため、サスペンス的な面白さもあるので、女性限定の作品というわけではないでしょう。

 あと、直木賞というのは、その作家が一番脂の乗り切っている時期の作品で受賞するというよりは、それがいくらか落ち着いてきたタイミングで発表された作品で受賞する(つまりは“受賞作=代表作”ではない)、という傾向があるので、本作に関しても、これまで辻村深月が発表してきた作品の中での最高傑作なんだ、というような過度な期待は持たずに、本作の魅力、そして辻村作品の魅力を気張ることなく味わってほしいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度  : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力 度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “辻村深月” 関連記事 】

  > No.674 「島はぼくらと」

  > No.603 「水底フェスタ」
  > No.572 「鍵のない夢を見る」
  > No.472 「オーダーメイド殺人クラブ」
  > No.256 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
  > No.219 「太陽の坐る場所」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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