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2012年8月28日 (火)

『ラバー・ソウル』 井上夢人 > 「このミス」完全読破 No.571

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.571

 『ラバー・ソウル』 井上夢人

   「このミス」2013年版 : 13位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 11位
              「本格ミステリ・ベスト10」 19位

   読始:2012.8.22 ~ 読終:2012.8.22

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2012年6月>

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 タイトルになっている『ラバー・ソウル』とは、もちろんビートルズが中期に発表した名作アルバムのことです。

 そして作品タイトルだけでなく各章のタイトルにも、このアルバムの収録曲、そして同時期に発売されたもののアルバムには収録されなかった両A面シングル『Day Tripper/We Can Work It Out』のタイトルが使われているのですね。

 そのため、作中でもビートルズやこのアルバムとの関連が出てくるのですが、ただ直接的な繋がりがあるわけではないですし、マニアックなまでに聴き込んでいてやっと小ネタ的に楽しむことが出来る、といった感じです。

 なので、このアルバムを聴いたことがなかったり、そもそもビートルズのこと自体よく知らない、といった方でも本作を読むにあたっての問題などないでしょう。

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 鈴木誠は、その奇怪な容姿もあり、洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが唯一社会との繋がりとなっている、ほぼヒキコモリ状態の男。

 そんな鈴木が、ちょっとしたきっかけでモデルの美縞絵里と出会い好きになったことから、ストーカーのように追い始めて.....。

 というわけで、鈴木誠の一方的な恋心が描かれていくのですが、鈴木誠本人や被害者である美縞絵里も含めた関係者たちが過去を振り返るインタビュー形式で構成されています。

 これにより、この先で(何が起こるのかはわからないけれど)何かが起きたんだ、ということがわかったうえで読んでいくことになるので、サスペンス的な緊張感がより増していましたし、関係者たちが受けた恐怖との対比によって鈴木誠が放つ狂気もよりおぞましいほどに感じられました。

 そんなストーカー物語は、クライマックスでどんでん返しが炸裂することで、それまでの景色が一変してしまうのですね。

 その部分こそが本作の一番の魅力であるとはいえ、どんでん返しによる物語的な効果に関してはタイプの似た有名作品の名前がいくつかネット上の感想にも挙がっていますし、トリック的には折原一作品に近い豪快さ・大胆さが感じられました。

 なので、「ミステリー史上に残る衝撃だ!」「半端なくお見事。大傑作」などの仰々しい帯コメントから、今までに味わったことのないような衝撃的などんでん返しを期待してしまうと肩透かしとなってしまうかもしれないので、過度の期待は持ちすぎずに、このサスペンス劇と終盤の驚きを楽しんでほしいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度  : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力 度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “井上夢人”関連記事 】

  > No.571 「ラバー・ソウル」
  > No.333 「魔法使いの弟子たち」


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