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2012年4月20日 (金)

『幽女の如き怨むもの』 三津田信三 > 「このミス」完全読破 No.534

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.534

 『幽女の如き怨むもの』 三津田信三

   「このミス」2013年版 : 4位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 1位
              「本格ミステリ・ベスト10」 4位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
              「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2012.4.17 ~ 読終:2012.4.18

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2012年4月>

幽女の如き怨むもの (講談社文庫)幽女の如き怨むもの (講談社文庫)
三津田 信三

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 「厭魅の如き憑くもの」、「凶鳥の如き忌むもの」、No.55「首無の如き祟るもの」No.102「山魔の如き嗤うもの」No.255「密室の如き籠るもの」No.291「水魑の如き沈むもの」No.487 「生霊の如き重るもの」に続く、“刀城言耶シリーズ”の8作目です(長編としては6作目)。

 このシリーズは、長編では「首無~」以降の3作品がベスト10入りと「このミス」での評価も高いのですが、ただ「本ミス」になるとさらに「厭魅~」も含めた4作がベスト3入り(「山魔~」が1位)ということで、「このミス」以外でも評価の高い本格ミステリシリーズなのですね。

 なお、各作品で語られる物語はそれぞれ別だし、作中の時系列順に刊行されているわけでもないので、いきなり本作から読んでも特に問題はないと思います。

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 戦前・戦中・戦後という三つの時代の、三軒の遊郭で起きた、三人の“緋桜”という名の花魁が絡む、三つの身投げ事件。

 怪異的な謎も含む時を超えた事件に、名探偵・刀城言耶が挑む.....。

 というわけで今回は、遊郭を舞台にした本格ミステリです。

 ただ、冒頭で刀城言耶が語っているように、今回は密室や死体装飾や見立て殺人や凶器消失やアリバイ証明などの現実的な謎がないので、本格ミステリ的には掴み所のない感じで進んでいくのです。

 それに、このシリーズの特徴である、クライマックスにおける多重解決やどんでん返しもないのですね。

 そしてホラー的にも、今回はほとんどが遊郭を舞台としていることもあり、いつものような土俗ホラーとは少し毛色が違うし、全体的なホラー度もやや控えめな感じなので、これまでのシリーズ作品と比べても異色というか方向性の違う仕上がりとなっているのです。

 とはいえ、最終章での謎解きはさすがの鮮やかさですし、それになにより、最終章に至るまでの遊郭を舞台にした遊女たちの物語がとても面白くて、そこに魅力的な謎が絶妙に仕掛けられているので、“遊郭ミステリ”としての読み応えはかなりのものでした。

 なので、これまでのシリーズ作品と同様の魅力を期待して読むよりは、新たな魅力を味わうつもりで読んだ方が、本作の面白さをより深く堪能できるのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度  : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度  : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★         人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★★    感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “三津田信三” 関連記事 】

  > No.777 「ミステリマガジン700 【国内篇】」
  > No.534 「幽女の如き怨むもの」

  > No.487 「生霊の如き重るもの」
  > No.291 「水魑の如き沈むもの」
  > No.255 「密室の如き籠るもの」
  > No.102 「山魔の如き嗤うもの」
  > No.055 「首無の如き祟るもの」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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