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2011年12月 9日 (金)

『夢違』 恩田陸 > 「このミス」完全読破 No.508

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.508

 『夢違』 恩田陸

   「このミス」2013年版 : 41位

   受賞(候補) : (「直木三十五賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2011.12.1 ~ 読終:2011.12.3

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2011年11月>

夢違 (角川文庫)夢違 (角川文庫)
恩田 陸

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 恩田陸の約2年ぶりとなる新作です。

 夢を解析する“夢判断”を仕事とする主人公・浩章は、すでに亡くなっている義姉の幻影を見ることに。

 この義姉は、死亡が判定されたのは状況証拠だけだったこと、そして正確な予知夢を見ることが出来る人だったことから、生存の可能性をわずかながらも疑っていたこともあり、目の前に現れてくる義姉が実物なのか幽霊なのかわからず悩まされる日々。

 そんな中で、小学校で頻発する集団白昼夢の解析を依頼された浩章は、そこで衝撃的な謎を体感し、その真相を探って動き出していくのです。

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 というわけで本作は、“夢”をテーマにした作品です。

 舞台は現代とはいえ、夢を映像として記録しデータ化した「夢札」を作ることが出来るようになった世界なので、近未来的なSF設定が加わっていますね。

 そんな世界において、主人公に迫ってくる謎、そして世間を騒がす謎が次々に湧き上がっていくのですが、そこに“夢”という幻視的な要素が加わることで、作品全体が“謎”と“不思議さ”で覆われているようでした。

 元々恩田作品は、とても魅力的で真相が予想出来ないような“謎”と、読む人を惑わすような作品雰囲気の“不思議さ”が特徴としてありまして、本作はストーリーが進むごとに謎と不思議さが膨れ上がっていくかのようだったので、“これぞ恩田陸!”といった魅力で彩られた作品といえるのでは。

 ただその一方で、あまりに突拍子な真相なため納得できない人も多くいるなど賛否両論別れるという、そちらの特徴の方も本領を発揮していて、さらに本作の場合は読後のもやもや感も加わっています。

 なので、多くの人が楽しむことのできる作品というわけではないかもしれませんが、まあとにかく謎めいて不思議な作品世界、つまりは真相に至るまでの過程を楽しむつもりで、そしてその真相についてはオマケのように考えて読むのがとりあえずは良いのではないでしょうか。

 とはいえ、やはり幻想的世界観の恩田作品と“夢”とのコラボは予想通り(いや予想以上)に素晴らしく、基本はサスペンスでありながらミステリやホラーの要素も魅力的に組み入れられているので、恩田作品好きの人にはその“らしい”読後感も含めて大いにお薦めしたいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度  : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度  : ★★         主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★     気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “恩田陸” 関連記事 】

  > No.953 「七月に流れる花」

  > No.814 「EPITAPH東京」
  > No.719 「雪月花黙示録」
  > No.635 「夜の底は柔らかな幻」
  > No.508 「夢違」
  > No.317 「私の家では何も起こらない」

  > No.209 「訪問者」
  > No.161 「ブラザー・サン シスター・ムーン」
  > No.131 「きのうの世界」
  > No.065 「中庭の出来事」
  > No.064 「Q&A」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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