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2011年7月22日 (金)

『炎 流れる彼方』 船戸与一 > 「このミス」完全読破 No.443

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.443

 『炎 流れる彼方』 船戸与一

   「このミス」1991年版 : 3位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2011.3.31 ~ 読終:2011.4.2

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本(集英社文庫版/上・下) <1993年7月>

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船戸 与一

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 船戸与一は、最近でこそ「このミス」のランキングで名前を見なくなりましたが、(冒険小説が強かった)90年代までは「このミス」の常連作家でした。

 特に「このミス」創刊(1988年)~1990年代前半には、ベスト3に4作品もランクイン、そしてそのうち2作品が1位に輝くなど、上位の常連だったのです。

 自分はその1位に輝いた2作品(No.14「砂のクロニクル」No.31「伝説なき地」)を読破済みなのですが、この2作を読んだのは“「このミス」完全読破”を始めたばかりの時期でした。

 これが何を意味するのかといいますと、“「このミス」完全読破”を始める前は年に小説を1冊読めばよい方だったので、この2作を読んだのは“ミステリ小説の超初心者”状態の時期だった、ということなのですね。

 それを証明するかのように、「砂のクロニクル」には★2つという今から思うと“えっ!さすがにそんなはずはないんじゃないの?”っていう評価だったりもしたので、あれから4年が経ち「このミス」系作品を多く読んできた今の自分が船戸作品を読んでどのように感じるのか、といったところも楽しみにしながら本作を読んでみました。

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 主人公は、数々の幸運により若くして大金持ちになり、その勢いでアメリカに渡り事業を始めるも、その途端に幸運から見放され一気に落ちぶれてしまった、皮肉も込めて“ラッキー”と呼ばれる日本人。

 現在は、セミリタイア状態の中年ボクサーであるムーニー一家で居候生活を送っているのですが、そのムーニーに対してなぜかラスベガスの大会場での最強若手ハードパンチャーとのメインイベントが組まれたことから、物語は大きく動き出していくのです。

 この試合に至るまでに、選手生命だけでなく文字通りの“生命”も賭けて試合に臨むムーニーとその一家(主人公含む)のドラマがあったり、この謎が多い試合の裏に漂うかなり危険な匂いや、それを暴こうと暗躍する主人公の行動など、クライムノベルやハードボイルド的な要素も詰め込まれています。

 それらが凝縮し緊迫感が高まったところで行われる試合というのが、まるで実際に自分もその場にいるかのような臨場感と、映画「ロッキー」のような高揚感を味わうことが出来るくらいに、圧倒されてしまうほどのド迫力なのですね。

 ただ試合が終わっても物語は半分も進んでいませんで、そこからはクライムノベル的要素やアクションシーンが満載の、ボクシング場面とはまた種類の違ったド迫力な物語が、激しさを加えて突き進んでいくのです。

 そんなわけで、ボクシング小説でありながらも様々なジャンル要素が絡んで来て、後半ではロードノベル的展開にもなるという、一筋縄ではいかない内容なのですが、ただ作品全体を走り抜ける流れにはブレがないので、一つの作品として見事に完成されていましたね。

 なかなかハードな内容だし、とにかく作品から漂ってくる熱量がハンパないので、多くの人に薦められるようなタイプではないものの、こういった濃く激しく熱く渋い作品雰囲気がオッケーな方ならば、一度読みだせば止まらなくなってしまうくらいにハマり込んでしまうこと間違いなしです。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★★★★   主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★★   感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★     気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “船戸与一” 関連記事 】

  > No.443 「炎 流れる彼方」
  > No.031 「伝説なき地」
  > No.014 「砂のクロニクル」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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