サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

にほんブログ村2

« 『マルドゥック・フラグメンツ』 冲方丁 > 「このミス」完全読破 No.455 | トップページ | 「バナナマンのバナナムーンGOLD」本編&Podcast プレイリスト(2011年6月) »

2011年6月 4日 (土)

『絆回廊 新宿鮫X』 大沢在昌 > 「このミス」完全読破 No.456

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.456

 『絆回廊 新宿鮫Ⅹ(10)』 大沢在昌

   「このミス」2012年版 : 4位

   受賞(候補) : 「日本冒険小説協会大賞」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
              「ミステリが読みたい!」 5位

   読始:2011.6.3 ~ 読終:2011.6.3

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2011年6月>

絆回廊: 新宿鮫10 (光文社文庫)絆回廊: 新宿鮫10 (光文社文庫)
大沢 在昌

光文社 2014-11-12
売り上げランキング : 52335

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 No.27「新宿鮫」No.43「毒猿」No.75「屍蘭」No.171「無間人形」No.262「炎蛹」No.348「氷舞」No.400「灰夜」No.419「風化水脈」No.426「狼花」に続く、”新宿鮫シリーズ”の記念すべき10作目です。

 超人気シリーズ5年ぶりの新作となる本作は、連載媒体が少々変わっていました。

 普通は小説雑誌などの商業誌で連載されると思うのですが、本作の場合は「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトで、昨年(2010年)2月~今年(2011年)4月の間の毎週金曜に連載(更新)されていたのです。

 “ネットで連載”というのも大物作家としては珍しいことなのに、しかもこのサイトは有料配信ではないので、この超人気シリーズの最新作を誰でも無料で読めてしまっていたのですから、これにはホントに驚きましたね(ちなみに自分は単行本で一気に読みたかったので、このネット連載版は冒頭の数行を読んだだけでした)。

 もちろん今ではサイト上で読むことは出来なくなっているのですが、冒頭部分(単行本でいうと15ページ目の頭まで)や糸井重里との対談などが掲載されたページは現在でも閲覧可能です(ほぼ日刊イトイ新聞-絆回廊 新宿鮫X)。

 あと個人的なことですが、自分が“新宿鮫シリーズ”を読み始めたのは、前作「狼花」が発表された後になります(「狼花」発刊と“「このミス」完全読破”開始が同年)。

 なので、このシリーズの最新作、しかも記念すべき10作目をリアルタイムで(それも発売日当日に)読めたのは、やっとこの“新宿鮫シリーズ”の最前線に追いつくことが出来たようで、なんとも感慨深かったですねェ。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 22年の長期刑を終え新宿へと戻って来た、初老ながら巨漢で強烈な存在感を放つ男。収監中からたぎらせていた情念は、逮捕時に恨みを抱くことになったある警察官を殺すこと。

 この男の情報を偶然にも知った鮫島刑事は、その目的を阻止するために動き出すわけですが、そこにいつものように日本人ヤクザや外国人犯罪組織(今回はさらに進化系)、さらには警察内部における軋轢等が絡んで来て、これぞ“新宿鮫シリーズ”といった壮絶なる世界へとなだれ込んでいくのです。

 今回の怪物キャラは、2作目「毒猿」の“毒猿”と比較してしまうとさすがにインパクトでは敵いませんが、それでも最初はおぼろげな情報だったのが徐々にその姿を現わしてくる感じが、ゾクゾクする不気味な雰囲気を作品に生み出していましたね。

 そして前作「狼花」では、鮫島とその宿敵&ライバルとの関係に区切りが付き、5~9作目の総括編的な趣きもあったのですが、本作はシリーズ1作目から続く大きな流れに対するクライマックスを迎えるので、これまでのシリーズ全体の総括編的な印象がありました。

 そのシリーズのクライマックスとも言うべき展開は、タイトルにも付けられた“絆”という言葉が深く染み入るような内容でして、このシリーズ作品を多く読んできた人ほど胸に突き刺さるものがあると思うので、このシリーズはどの作品から読んでも楽しめるように書かれているとはいえ、本作の場合は過去作品を少なくとも何冊かは読んでおいた方がよいのではないでしょうか。

 自分としては、このシリーズ作品を(世間のある程度の)評価が定まっていない状態で読んだのが初めてということもあり、本作の出来栄えやシリーズの中での位置付けなど判断するのが難しいのですが、これまでのこのシリーズの総括編であり、新たなステージへと突入する第1章でもあると思うので、“10作目”という節目に相応しい熱量と重要性を持った作品だったように感じました。

 ちなみに、前作「狼花」の記事を書く時(つまりは本作を読むよりも前)に、Wikipediaの“新宿鮫シリーズ”のページを見たところ、本作の重要部分のネタバレを目にしてしまったので、それさえなければもっと本作を楽しめたと思うのですよね.....(なので未読の方はご注意を)。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★★★★    主キャラ魅力度 : ★★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “大沢在昌” 関連記事 】

  > No.1012 「俺はエージェント」
  > No.0945 「夜明けまで眠らない」
  > No.0781 「雨の狩人」
  > No.0628 「冬芽の人」
  > No.0553 「鮫島の貌 新宿鮫短編集」

  > No.0456 「絆回廊 新宿鮫X」
  > No.0435 「氷の森」
  > No.0426 「狼花 新宿鮫IX」
  > No.0419 「新宿鮫 風化水脈(新宿鮫VIII)」
  > No.0417 「やぶへび」

  > No.0404 「女王陛下のアルバイト探偵(アイ)」
  > No.0400 「灰夜 新宿鮫VII」
  > No.0348 「氷舞 新宿鮫VI」
  > No.0335 「ブラックチェンバー」
  > No.0292 「欧亜純白 ユーラシアホワイト」

  > No.0262 「炎蛹 新宿鮫V」
  > No.0171 「無間人形 新宿鮫IV」
  > No.0075 「屍蘭 新宿鮫III」
  > No.0043 「毒猿 新宿鮫II」
  > No.0027 「新宿鮫」


 「マルドゥック・フラグメンツ」冲方丁 <<< PREV/NEXT >>> 「真夏の方程式」東野圭吾

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« 『マルドゥック・フラグメンツ』 冲方丁 > 「このミス」完全読破 No.455 | トップページ | 「バナナマンのバナナムーンGOLD」本編&Podcast プレイリスト(2011年6月) »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

「このミス」完全読破:最近読み終えた本

無料ブログはココログ