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2010年10月18日 (月)

『瑠璃玉の耳輪』 津原泰水 尾崎翠 > 「このミス」完全読破 No.376

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.376

 『瑠璃玉の耳輪』 津原泰水 尾崎翠

   「このミス」2011年版 : 17位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「AXNミステリー 闘うベストテン」 8位

   読始:2010.10.4 ~ 読終:2010.10.6

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年9月>

琉璃玉の耳輪 (河出文庫)琉璃玉の耳輪 (河出文庫)
津原 泰水 尾崎 翠

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 尾崎翠は、大正から昭和初期に活躍した女流作家です。

 まあ活動期間も短く発表された作品も少なかったのですが、そんな中で阪東妻三郎プロダクション主催による映画脚本の公募に作品を投じたりもしていました。

 その作品こそが映画脚本「瑠璃玉の耳輪」。しかし残念ながら入選ならず、映画化されることはありませんでした。

 それもあってか、この映画脚本が世に出たのは、死去から27年後の「定本尾崎翠全集」に収録されるまで待たねばならなかったのです。

 そしてその映画脚本を原案として、80年近い時を超えて津原泰水が小説として生まれ変えさせたのが、本作なのですね(内容紹介では“90年の時を超えて”となっていますが、映画脚本「瑠璃玉の耳輪」が書かれたのは昭和2年のようなので、正確には83年なのではないでしょうか)。

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 内容の方は、古き良き時代を充分に堪能できる探偵小説です。

 舞台となるのは昭和初期の日本で、美人三姉妹捜索の依頼を受けた女探偵の活躍を軸に、多くの人間と事件とが入り混じったストーリーが進んでいきます。

 この主人公を含むメインの登場人物たち、さらには脇役に至るまでが、かなりの個性派揃いでして、この時代だからこその魅力を持つキャラクターたちが、それぞれの熱く濃い物語で、そしてそれらが絡み合った物語で、活き活きと躍動しているのです。

 そんな登場人物たちや、作品を演出する様々な舞台などにより、作品全体からこの時代の空気感というか雰囲気が色鮮やかに浮かび上がってくるかのようでして、それ故に最初はとっつきにくい感じもありましたが、読み進めていくともうこの世界観にどっぷりとハマり込んでしまいましたね。

 退廃的でありながらもきらびやかで、妖艶的でありながら上品で、淫猥でありながら美しいこの作品世界には圧倒されるものがありますし、探偵小説としても読み応え充分なので、江戸川乱歩などこの時代の推理小説が好きな方にオススメなのはもちろんですが、最近のミステリ小説しか読まない方も、逆に新鮮さを味わいつつ楽しめるのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★       気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “津原泰水”関連記事 】

  > No.736 「読み解かれるD クロニクル・アラウンド・ザ・クロックIII」
  > No.642 「廻旋する夏空 クロニクル・アラウンド・ザ・クロックII」
  > No.640 「爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」
  > No.602 「11 eleven」

  > No.574 「猫ノ眼時計」
  > No.568 「ピカルディの薔薇」
  > No.565 「蘆屋家の崩壊」
  > No.376 「瑠璃玉の耳輪」
  > No.180 「たまさか人形堂物語」


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