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2010年9月28日 (火)

『遠まわりする雛』 米澤穂信 > 「このミス」完全読破 No.365

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.365

 『遠まわりする雛』 米澤穂信

   「このミス」2008年版 : 35位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
               候補作 『心あたりのある者は』 収録)

   総合ランキング : 「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
                58位作品 『心あたりのある者は』 収録

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 14位

   読始:2010.9.14 ~ 読終:2010.9.14

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2007年10月>

遠まわりする雛 (角川文庫)遠まわりする雛 (角川文庫)
米澤 穂信

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-07-24
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 「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」に続く、“古典部シリーズ”の4作目です。

 このシリーズ作品はこれまで1つも読んでいなかったのですが、シリーズ5作目であるNo.366「ふたりの距離の概算」が発売されたので、まずは本作を読んでみました。

 まあホントは1作目から順番に読もうと思っていたのです。でも4冊も読む余裕がなかったため、予習も兼ねて1つ前の本作をとりあえず読んでおこうと思ったのですね。

 そうしたら、前もって本作を読んでおいたのは、様々な面で正解でした。

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 これまでのシリーズ3作品が長編だったのに対し、本作は7作から成る短編集です。

 そして内容の方は、“入学→一学期→夏休み→二学期→冬休み→三学期→春休み”と、古典部部員の1年生時における1年間が流れるように短編が続いていきます。

 つまり、前3作の隙間を埋めるような短編集でして、古典部の1年間の出来事がわかるようになっていることもあり、2年生に進級した古典部の話となる「ふたりの~」の前に読むのに最適だったのですね。

 それに、長編シリーズものの番外編的短編集というのは、主要人物のキャラクター面を掘り下げた話が多いものですが、本作もその例に洩れないため、この7つの短編を読むことで古典部の部員4人のキャラクターや4人の関係性を掴むことができたし、特に主人公の1年間における精神面での変化(成長)も窺えました。

 本作の後に「ふたりの~」を読んでみたら、この主人公の精神面における変化が大きなテーマの一つになっていたし、他の部員3人のキャラクターについてはそれほど詳しい説明はなかったので、予備知識として本作を読んでおいたのはまさに大正解だったわけです。

 もちろんこの作品自体としても面白い短編揃いでして、シリーズ最初の2作がラノベ系レーベルから刊行されていたことが窺える青春ミステリではあるものの、日常の謎系ミステリとしてもなかなかの読み応えですし、それが青春物語と絶妙に溶け合わさっていましたからね。

 というわけなので、いきなり「ふたりの~」から読んでみようと思っている方は、1作目から順に読んでいくのが1番なのはもちろんですが、少なくとも本作を事前に読んでいた方が「ふたりの~」をより楽しむことが出来るのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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  > No.315 「蝦蟇倉市事件2(街角で謎が待っている)」
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