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2010年9月27日 (月)

『狩久探偵小説選』 狩久 > 「このミス」完全読破 No.364

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.364

 『狩久探偵小説選』 狩久

   「このミス」2011年版 : 24位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.9.9 ~ 読終:2010.9.11

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年3月>

狩久探偵小説選 (論創ミステリ叢書)狩久探偵小説選 (論創ミステリ叢書)
狩 久

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 「このミス」では、30年以上前に活躍した幻の作家の作品集が毎年のようにランクインしています。

 そして今年(2011年版)のその枠での最有力候補なのではないかと思われるのが、この「狩久探偵小説選」です。

 作者の狩久(かり・きゅう)は、結核による療養生活中の1951年に雑誌『宝石』の短編懸賞に投稿し、「落石」が優秀作5編に選ばれてデビュー。

 その後は、途中で12年ほどの休筆期間がありながらも、本格推理や官能サスペンス・私小説的作品などを発表し続け、1977年に肺がんのため逝去されました。

 作品集としては、生前に編まれた「妖しい花粉」(1958年)があるのみで、もちろん現在では入手困難なことから、本作は待望の作品集なのですね。

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 狩久作品の特徴として“官能的”という言葉がよく使われるのですが、「妖しい花粉」では“比較的セックスの匂いの強い”(本作解題より)作品が選ばれたこともあり、本作では“幅広い知性に裏づけされたはてしない論理の世界”(同)を描いた作品を中心に選んだのだそうです。

 それでも本作に収録された作品も、しっかりとした本格ミステリの中に官能的な香りが漂っているので、この硬さと軟らかさのバランスが作品の雰囲気を絶妙に仕立て上げているように思いました。

 それに、かなり昔の作品とはいえ、作者の遊び心がふんだんに盛り込まれていますし、過去の作品を前振りに使ってしまうという驚きの作品が出てくるなど、古臭さなどそれほど感じずに素直に楽しめました。

 もちろん本格ミステリとしてもかなりの読み応えがあるので、「このミス」にランクインするかどうかに関係なくオススメしたいですね。

 ちなみに、本作が好評ならば、より官能的な作品や貝弓子名義の創作翻訳作品などを中心とする作品集の刊行もありえるそうなので、そういった意味でも多くの人に読んでもらいたいですねェ。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★       気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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