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2010年2月

2010年2月26日 (金)

『十字架』 重松清 > 「このミス」完全読破 No.290

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.290

 『十字架』 重松清

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) : 「吉川英治文学賞」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.2.2 ~ 読終:2010.2.3

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年12月>

十字架 (講談社文庫)十字架 (講談社文庫)
重松 清

講談社 2012-12-14
売り上げランキング : 8203

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 “いじめ”をテーマにした作品です。

 ただ、いじめの描写自体はほんのわずかなもので、いじめを受けていた中学生が自殺した後の話が中心となっていきます。

 そしてその話には、その後の展開をより興味深くし、よりドラマ性を高めるような仕掛けが施されているのですねェ。

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 それは、自殺した少年の遺書に込められているのですが、そこにはいじめの加害者である同級生2人の名前の他に、“親友”と名指しされた同級生の少年と、“ごめんなさい”という言葉と共に名前が書かれた同学年の少女、この2人の名前も添えられていたのです。

 この全くの予想外に遺書に名前が書かれていた少年を主人公に、同じような境遇となった少女や自殺した少年の家族との関わり合いを中心にして物語は進んでいくわけです。

 この主人公たちの置かれた設定によって、先の展開にが気になり物語世界に意識が吸い込まれるようになりますし、いじめの問題やそれに関わることになる人それぞれの罪や罰の意識についてとても考えさせられますし、より重く深い感動を生み出していますからね。

 ちなみに、話が進んでいくと、主人公たちは自分と同じ1975年4月~1976年3月生まれの学年だということがわかるのですが、それを知ってからはもうそれまで以上にこの作品に込められたドラマ性が他人事ではないように心に染み入ってきました。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “重松清” 関連記事 】

  > No.290 「十字架」
  > No.132 「疾走」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「水魑の如き沈むもの」 三津田信三

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月25日 (木)

『SOSの猿』 伊坂幸太郎 > 「このミス」完全読破 No.289

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.289

 『SOSの猿』 伊坂幸太郎

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.2.1 ~ 読終:2010.2.2

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

SOSの猿 (中公文庫)SOSの猿 (中公文庫)
伊坂 幸太郎

中央公論新社 2012-11-22
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 現在絶賛公開中(2010年2月時点)のNo.125「ゴールデンスランバー」を始め、数多くの作品が映画化されている伊坂幸太郎です。

 ただ、その「ゴールデンスランバー」以後、特に前作の「あるキング」では、それまでの作風とはあえて変えた作品を発表しているのだそうです。

 それは、それまでは読者の期待に応えるような誰もが楽しむことができる作品を書いていたのが、現在は作者が好きなタイプの、作者が書きたい作品を書いていく、といった、ベクトルの向きが変わった感じでしょうか。

 これは、自分がくみ取ったものなので、実際には違っているかもしれませんが。

 そして本作は、まさにその後者の流れにある作品といってもよいのではないでしょうかね。

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 主人公は2人いて、一方は超常現象的なことに関わりを持っている人物で、もう一方はとても現実的な思考でもって行動する人物と、かなり対称的です。

 それでも両者ともに現実世界に地を足付けての生活を送っているわけですが、そこに絡んでくるのが、中国の古典小説である西遊記なのですねェ。

 といっても間接的に絡むのではなく、驚くほど直接的に現実世界と絡んでくるので、とても不思議な作品世界が作られていました。

 そしてミステリ小説のように誰もが納得するようなすっきりした解決がなされるようなタイプではないので、大衆向けとはいえないのかもしれませんが、それでもエンタメ性やドラマ性も持ち合わせた独特の魅力がある作品だと思うので、この作品世界にハマる人はどっぷりとハマってしまうのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “伊坂幸太郎” 関連記事 】

  > No.809 「火星に住むつもりかい?」
  > No.794 「キャプテンサンダーボルト」
  > No.732 「首折り男のための協奏曲」

  > No.695 「ガソリン生活」
  > No.672 「死神の浮力」
  > No.627 「死神の精度」
  > No.618 「残り全部バケーション」
  > No.612 「夜の国のクーパー」

  > No.528 「PK」
  > No.384 「マリアビートル」
  > No.381 「グラスホッパー」
  > No.367 「バイバイ、ブラックバード」
  > No.312 「蝦蟇倉市事件 1」

  > No.310 「オー! ファーザー」
  > No.289 「SOSの猿」
  > No.125 「ゴールデンスランバー」
  > No.084 「アヒルと鴨のコインロッカー」
  > No.021 「重力ピエロ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「十字架」 重松清

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

「light prayer」「future nova」 School food punishment (CD)

light prayerlight prayer
内村友美 school food punishment

ERJ 2009-12-02
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 最近は日本でもダンスミュージックとロックが融合したようなエレクトロ・ロックを演奏するミュージシャンが増えてきてなんとも嬉しい限りなのですが、そんな中でもとてつもない衝撃を受けてしまったのが、アニメ映画「東のエデン 劇場版 The King of Eden」の主題歌でもあるこの歌です。

 まあとにかく幾つもの音の連鎖反応がとても素晴らしくて、生命を宿した一つ一つの音が徐々に集まり、グワーッと積み重なって宇宙まで届かんばかりの塔を作り上げてしまうような、そんな迫力が感じられますからね。

 それでいて、メロディーや全体的な雰囲気にポップさを兼ね備えているので、このそれぞれが主張しすぎないバランス感覚もなかなかのものです。

 そんなわけで、去年の12月に出た作品なのですが、いまだに飽きずに聴いているくらいに気に入ってしまいました。


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future nova/after laughterfuture nova/after laughter
school food punishment

ERJ 2010-03-10
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 そして来る3月10日に発売される新曲がこの「future nova」で、「東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost」の主題歌となっています。

 「light prayer」に比べるとポップさが強調された感じで、Aメロなんかは“(音的に)おとなしい感じなのかな”と思ったほどでした。

 それでも曲が進んでいくほどに音がだんだんと積み重なって、サビでは気持ちの良い音の連鎖反応を味わうことができました。

 まあ音的には「light prayer」よりもシンプルだと思うのですが、それでもこれだけ心躍るほどのかっこいい音楽となるのは、やっぱりセンスの問題なのでしょうね。

 もうこのバンドの音、そして歌は、感覚的な部分で自分にかなり合っていると思うので、今後の自分の音楽人生の中でかなり重要な存在となってくるのかもしれませんねェ。アルバムも楽しみです。


2010年2月23日 (火)

『丸太町ルヴォワール』 円居挽 > 「このミス」完全読破 No.288

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.288

 『丸太町ルヴォワール』 円居挽

   「このミス」2011年版 : 11位

   受賞(候補) :

   総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10(1997-2016)」 15位
              「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 92位

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 8位

   読始:2010.1.28 ~ 読終:2010.1.29

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本(講談社BOX) <2009年11月>

丸太町ルヴォワール (講談社文庫)丸太町ルヴォワール (講談社文庫)
円居 挽

講談社 2012-09-14
売り上げランキング : 23117

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 西尾維新や竜騎士07などのいわゆるラノベ系作家の御用達ともいうべきレーベルである“講談社BOX”から発売された作品です。

 過去に島田荘司や法月綸太郎など「このミス」ランクイン作家がここから出しているとはいえ、「このミス」的にはスルーされてしまうようなタイプのレーベルなわけですが、ただこの作品ばかりは決して無視など出来ないであろう、と思ってしまうくらいのミステリ作品でした。

 まあ、登場人物の名前などがいかにもラノベ風で、ほとんどを男女の会話によって構成されている第一章なんかも、一般的なイメージでいうラノベのノリが感じられました。

 ところが、時が飛び人も舞台も変わる第二部を経由して、この作品の本編である第三部へとたどり着くと、そこからは素晴らしきミステリ世界が広がっていくのです。

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 ちょっとだけ具体的に言いますと、第三部からは、その地方のみに古くから伝わる私的裁判が繰り広げられるのです。

 この裁判は、“私的”と付くくらいなので法に則った正式な裁判ではないのですが、この裁判では事件の真実を解明しようとするのではないどころか、真実などどうでもよくて、検察側は弁護側を、弁護側は検察側を論理的に言いくるめることができればそれでいいのです。

 なので、裁判が進むにつれて、両者の優劣や立ち位置が大きく入れ替わったり、事件の様相もガラリと変わるなど、大胆な推理の応酬的な感じで盛り上がるのですが、そこにさらに被告人がこの裁判を私的なことに利用しようと企んでいたりもするので、まあこのやり取りには読んでいて作品世界に飲み込まれるかのように思えたほどの迫力がありました。

 そんな中でアッと驚く仕掛けがいきなり出てきたりもするのですが、クライマックスも終わりを迎えようという時に“もう1回くらいドカンと驚くような仕掛けがあったら凄いのにな~”と思っていたら、ドカンどころかドカンドカンドカンッ!と、これでもか!ってくらいに怒涛の驚きの連鎖があったのです。

 なのでもう最後の方は、このサービス過剰ぶりに思わずニヤケ顔になりながら読んでいたくらいで、ホントに楽しい一時を過ごせたな~って感じでした。

 もちろん、これがデビュー作ということもあって、新人ならではの隙や若さなどが感じられはしましたし、やはりレーベル的な癖が垣間見られたので万人に受けるタイプではなさそうですが、そんなものは気にならないくらいに楽しめましたし、読み終えた日の夜にこの作品世界が夢に出てきたほどに影響受けまくってしまったので、「このミス2011年版」対象作品最初の★8以上評価は当然ですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★★★☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★★    おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “円居挽”関連記事 】

  > No.762 「河原町ルヴォワール」
  > No.623 「今出川ルヴォワール」
  > No.495 「烏丸ルヴォワール」
  > No.288 「丸太町ルヴォワール」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「SOSの猿」 伊坂幸太郎

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月22日 (月)

『傍聞き』 長岡弘樹 > 「このミス」完全読破 No.287

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.287

 『傍聞き』 長岡弘樹

   「このミス」2009年版 : 12位

   受賞(候補) : 「日本推理作家協会賞(短編部門)」
                受賞作 『傍聞き』 収録

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.26 ~ 読終:2010.1.27

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2008年10月>

傍聞き (双葉文庫)傍聞き (双葉文庫)
長岡 弘樹

双葉社 2011-09-15
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 第61回日本推理作家協会賞短編部門を圧倒的な高評価で受賞したという表題作を含む、4編の作品が収録された短編集です。

 シリーズものではないので、話自体に繋がりはないものの、全体的な雰囲気に共通点があるようでしたね。

 派手な事件などは起こらないのですが、登場人物の心情面を中心に描かれていくので、ドラマ性の高いミステリ作品集といった感じです。

 なので、少々地味な印象ながらも渋い魅力があって、無駄をそぎ落とした“短編ならでは”の作品揃いなので、“さっぱり味にした横山秀夫の短編”とでも称してみましょうか。

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 ただ、最初に収録された一編は、先の展開が読めてしまい、その通りに進んでいったので、自分的にはアレレ?って感じでした。

 しかし、その後の3編は先を読ませぬストーリー展開で、ミステリ的なトリックにより人情話も感動的なまでに浮かび上がってくるかのようで、とても自分好みの作品揃いでした。

 特に表題作は、タイトルにもなっている“傍聞き”が意味するものが次々に変わっていって、最後には感動的な終着地点へとたどり着くので、ミステリ的にもドラマ的にも見事な作品でしたねェ。

 というわけで、「このミス」にランクインしたとはいえ大作といった趣きはない作品なのですが、洗練されたミステリトリックを堪能できる良作揃いなので、ミステリの技と人情話をじっくり味わいたい時に読んでみてはいかがでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★         人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “長岡弘樹” 関連記事 】

  > No.886 「教場2」
  > No.733 「波形の声」
  > No.667 「教場」
  > No.287 「傍聞き」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「丸太町ルヴォワール」 円居挽

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

週刊少年ジャンプ新連載! 「LOCK ON!」 土田健太

LOCK ON! 1 (ジャンプコミックス)LOCK ON! 1 (ジャンプコミックス)

集英社 2010-06-04
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 2010年2~3月に投入された新連載第1弾が、12号から始まった「LOCK ON!(ロック・オン)です。

 作者の土田健太(つちだ・けんた)は、、「風影」で第7回ストーリーキングの漫画部門奨励賞を受賞した後、手塚賞や十二傑新人漫画賞で最終候補が続き、赤マルジャンプ2008SUMMERに「She Saw Game」が掲載されデビューとなりました。

 そして、2009年春に行われた“JG1読切祭”のエントリー作品として31号に「LOCK ON!」が掲載されて本誌デビューを飾り(週刊少年ジャンプ読切! 「LOCK ON!」 土田健太参照)、その同名リニューアル版で今回初の連載となりました。


 それで内容の方ですが、主人公を含むメインの登場人物のキャラクターや設定など読切版とほぼ変わりがなかったので、読切版とこの新連載第1話とを、初めて読む人に対するアピールという部分で比較して、気になったところを少し書いてみたいと思います。

 改めて読切版を読んでみましたら、これが読切作品としてはなかなか上手い作りとなっていたのですよね。

 まずメインキャラクターの関係性ですが、“性格がキツくて暴力的な栗原ニコ”と“お嬢様で明るく優しい白井雪”というヒロイン2人を対称的に見せることで、メインヒロインであるニコの素直になれない性格がよく表現されていたし、主人公の真田映がそんなニコの方により強く興味を持つことで、真田の特異性(変態性)も強調されていたと思います。

 そんな感じで、それぞれの性格やキャラクター・関連性などがわかりやすく提示されていたことで、作品における横軸(メインキャラのやり取りによる面白さ)が上手く表現されていたのではないでしょうか。

 そして縦軸にあたるストーリー面では、表向きは人気者だけど実は悪者という同級生を配することで、その悪役とメインキャラたちが次第に深く絡んでいくという流れで興味を引かせていたし、それがクライマックスにおけるスカッとした勧善懲悪にも繋がっていました。

 そのクライマックスにおいて主人公の能力も披露されていますし、“メインキャラのやり取りの軽快さ”と“悪役の非道さ”が上手く対称となっていたので、真新しさや独自の展開などはなかったものの、初めて読む人が対象となる読切作品としては非常に良く出来た構成であったと思いますね。

 それを踏まえてこの連載版第1話を読んでみましたら、ニコと雪の対称性が強調されていないなど、メインキャラの特性は掴みやすいとは言えないし、作品全体を通した軸となるストーリーも特になく、“メインキャラのやり取り”と“悪役との絡み”による対称性もなかったので、読切版と比べるとどこか散漫でメリハリがなく感じてしまいました。

 それに主人公の特殊能力が曖昧なまま終わってしまったりと中途半端な印象もあったのですが、でもこれらは連載の第1話と続きのない読切との違いでもあるのでしょうからね。

 読切の時の記事では“個人的には、この絵柄や作風からして、悪役のどす黒さやバトルシーンよりも、コメディ要素やほのぼのとした演出などにより力を入れた方がもっと面白くなるのではないかな~なんて思いました”と書きましたが、この第1話では実際にその通りになっていましたし、第2話以降もそのような部分で魅力を演出することができるならば、早期打ち切りは回避できるのではないでしょうかねェ。


  

  投票受付期間:2010.2.22~3.8

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 【「土田健太」関連記事】

  > 「マイ・アニマル」(ジャンプNEXT! 2013 AUTUMN) (13.9.16)

  > 「LOCK ON!」 土田健太 > 週刊少年ジャンプ読切! (09.6.29)
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  > 「LOCK ON!」 土田健太 <JC1巻買い> (10.6.7)


 【「2010年の新連載」関連記事】

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  > 「LOCK ON!」 土田健太 (10.2.22)


 その他のジャンプ作品の当ブログ記事は、こちらからどうぞ!
               ↓↓↓
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2010年2月21日 (日)

『天才までの距離』 門井慶喜 > 「このミス」完全読破 No.286

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.286

 『天才までの距離』 門井慶喜

   「このミス」2011年版 : 79位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.25 ~ 読終:2010.1.25

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年12月>

天才までの距離 (文春文庫)天才までの距離 (文春文庫)
門井 慶喜

文藝春秋 2012-08-03
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 デビュー作でもある「天才たちの値段」に続く、“美術探偵神永美有シリーズ”の第2作目です。

 シリーズ名からもわかるように美術ミステリの連作短編集なのですが、本物と偽物とを見分ける真贋鑑定的なタイプの美術ミステリでしたね。

 ちなみに、自分はいきなりこの2作目から読んでみたのですが、主な登場人物のキャラクターが結構はっきりとしていたので、少し読んだらすぐに人間関係など把握できました。

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 ただしかし、扱われる美術作品というのが時代を感じさえる古いものが多くて、しかもかなり専門的なものなので、美術について語られる蘊蓄的な話がホントに難解すぎでした。

 なので、最初はストーリーとかミステリ的な部分とかよりも、そういった専門的な話を理解するのに気がいってしまって、読んでいて少し苦痛を感じてしまったくらいで.....。

 だけど、作品世界に慣れていくうちに、そんな専門的な話も知識欲的な感じで楽しむことができるようになってきたし、それを踏まえてのミステリトリックや人間ドラマなども十二分に堪能できました。

 自分としてはそんな感じだったのですが、どうやら1作目の「天才たちの値段」の方が幾分わかりやすいようなので、これから読む方は1作目から順に読んでいった方がよいのでしょうね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “門井慶喜” 関連記事 】

  > No.482 「小説あります」
  > No.468 「おさがしの本は」
  > No.286 「天才までの距離」
  > No.203 「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「傍聞き」 長岡弘樹

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月19日 (金)

>>MDB的コンピCD-22<< 「桜・さくら・サクラ -2010-」

>> MDB的コンピCD << とは?

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 「桜・さくら・サクラ -2010-」

  * 曲名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです


   01 : 桜の栞 / AKB48

  02 : 桜会(さくらえ) / ゆず

  03 : さくらガール / NEWS

  04 : サクラサク / 北乃きい

  05 : / 清水翔太

  06 : ガチ桜 / 湘南乃風

  07 : 桜 雨 / JUJU

  08 : さよならメモリーズ / supercell

  09 : SAKURA / MONKEY MAJIK

  10 : sa・ku・ra / GIRL NEXT DOOR

  11 : サクラサク / ET-KING

  12 : 今年の桜 (Graduation Remix) / flumpool

  13 : サクラ咲ク / SKELT 8 BAMBINO

  14 : さくらびと / SunSet Swish

  13 : さくら / DUFF

  15 : 花びらの舞う季節 / ひいらぎ

  16 : さくらなみき / ニコ☆モコ

  17 : さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~ / marble

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 2010年の桜ソングを集めたコンピCD記事を作ってみました。

 果たしてこれらの曲の中から、新たな桜ソングのスタンダードナンバーは生まれるのでしょうか?

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 【「“桜・さくら・サクラ”コンピCD」関連記事】

  > 「桜・さくら・サクラ -2011-」 (11.3.30)
  > 「桜・さくら・サクラ -2010-」 (10.2.19)
  > 「桜・さくら・サクラ -2009-」 (09.2.18)
  > 「桜・さくら・サクラ -1998~2007-」 (08.3.28)


 【「2010年コンピ」関連記事】

  > 「この邦楽シングルを聴け!2010年<通常版>」 (10.12.21)
  > 「この邦楽シングルを聴け!2010年<完全版>」 (11.1.3)

  > 「この洋楽を聴け!2010」 (10.12.24)

  > 「Ballad -2010- ~バラード 2010~」 (11.1.13)
  > 「桜・さくら・サクラ -2010-」 (10.2.19)
  > 「夏の歌 -2010-」 (10.6.25)
  > 「冬の歌 -Winter Song 2010~2011-」 (10.11.26)

『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾 > 「このミス」完全読破 No.285

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.285

 『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.22 ~ 読終:2010.1.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年1月>

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)
東野 圭吾

光文社 2013-02-13
売り上げランキング : 1215

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

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 No.236「新参者」で自身2度目の1位に輝いた東野圭吾の新作が、早くも登場となりました。

 いつも様々なタイプの作品で楽しませてくれるのですが、今回の題材はスポーツとしてのスキーで、具体的にはアルペンとクロスカントリーの選手が登場します。

 アルペンやクロスカントリーと聞いてどんな競技かパッと出てこない人も結構多いのではないかと思われますが、ちょうど今(この記事を更新した時期)はバンクーバーオリンピックの真っ最中なので、テレビで競技映像を観てからこの作品を読んだ方がより楽しめるのではないでしょうかね。

 ちなみに、この作品が雑誌で発表された2004~2008年のちょうど中間にはトリノオリンピックが開催されていまして、作者自身も現地取材を行ったそうなのですが、その時の様子を綴ったエッセイ集「夢はトリノをかけめぐる(Amazon.co.jp)」が出ているので、合わせて読んでみるのもいいのかもしれません。

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 そして内容の方ですが、スキー競技を題材として、父と娘の家族ドラマが描かれていきます。

 この家族ドラマを演出するのが、殺人事件が起こるなどのサスペンス的展開だったり、現在と過去の謎が次第に絡み合っていくミステリ的な見せ方だったり、話にスパイスを効かせる科学的な設定などで、そういった演出により東野圭吾らしいエンターテイメント作品に仕上がっていましたね。

 ただ、過去に「このミス」で上位に入った東野作品のような、感情をわしづかみにされるようなドラマ性や、思わず唸ってしまうような超絶ミステリトリックなどを持ち合わしているようなタイプの作品ではありませんでした。

 でもまあ、そういった大作にはない魅力があって、それを充分に味わうことができる作品だと思うので、あまり“東野作品だから”ということで「このミス」1位候補になるような超大作を期待して読むのではなく、肩の力を抜いて本と向き合ってみた方が、この作品をより楽しむためにはベストなのではないでしょうかね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “東野圭吾” 関連記事 】

  > No.873 「人魚の眠る家」
  > No.832 「ラプラスの魔女」
  > No.784 「マスカレード・イブ」

  > No.757 「虚ろな十字架」
  > No.720 「疾風ロンド」
  > No.690 「祈りの幕が下りる時」
  > No.655 「夢幻花」
  > No.598 「禁断の魔術 ガリレオ8」

  > No.580 「虚像の道化師 ガリレオ 7」
  > No.537 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
  > No.526 「歪笑小説」
  > No.479 「マスカレード・ホテル」
  > No.457 「真夏の方程式」

  > No.437 「麒麟の翼」
  > No.418 「鳥人計画」
  > No.377 「白銀ジャック」
  > No.342 「プラチナデータ」
  > No.285 「カッコウの卵は誰のもの」

  > No.266 「魔球」
  > No.236 「新参者」
  > No.184 「パラドックス13」
  > No.130 「聖女の救済」
  > No.085 「流星の絆」

  > No.053 「赤い指」
  > No.045 「容疑者Xの献身」
  > No.022 「超・殺人事件」
  > No.010 「秘密」
  > No.006 「名探偵の掟」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月18日 (木)

『迷路館の殺人(十角館の殺人)』 綾辻行人 > 「このミス」完全読破 No.284

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.284

 『迷路館の殺人』 綾辻行人

   「このミス」1988年 : 7位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.18 ~ 読終:2010.1.21

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <1992年9月>

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

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 2010年版3位となったNo.252「Another」が“新たなる代表作”という評価を受けたわけですが、それでもやはり“綾辻行人一番の代表作”といえば、デビュー作でもある「十角館の殺人」で変わらないでしょうね。

 ただこの作品が発表されたのは1987年で、「このミス」創刊の前年だったのです。

 そのため「このミス」に最初にランクインしたのは同じ“館シリーズ”第3作の「迷路館の殺人」なので、“「このミス」完全読破”としてはこの「迷路館」から読んでいくことになるわけです。

 ただ、綾辻行人の代名詞でもある「十角館」を“「このミス」以前”という理由で読まないというのももったいない話だし、読んだとしても「このミス」完全読破 年版別チェックリストにどうまとめるかで悩んでしまうし.....。

 とまあ自分以外の人にはどうでもいいことで考え込んでいたのですが、結局は「迷路館」のオマケ的な感じで一緒に「十角館」の感想も書いてしまうことにしました。

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十角館の殺人 (講談社文庫)十角館の殺人 (講談社文庫)

講談社 2007-10
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 というわけで、まずはデビュー作の「十角館の殺人」から。

 80年代後半から始まった“新本格ブーム”の先陣を切る歴史的な作品でもあるため、心して読んでみました。

 “十角館”という奇妙な舞台設定も楽しめたし、終盤のどんでん返しも驚いたのですが、ただ読む前の期待ほどの衝撃やインパクトは残念ながら感じられなかったのですよね。

 まあ、読み終えてから内容を思い返してみたら、一行でそれまでの世界がガラリと変わってしまうトリックの上手さに改めて唸らされたのですが。

 ただ衝撃を受けるほどではなかった理由もちゃんとありまして、この作品が発表された頃の日本では、こういった叙述トリックが使われた小説はほとんどなかったばかりか、“孤島もの”自体も一般的ではなかったそうなのです。

 それが、この作品や他の“新本格”作品などの影響もあって、そういったミステリ作品が多く発表されるようになるわけですが、自分も後発作品でこういったタイプのトリックを先に味わって免疫ができていたため、この作品ではそれほど衝撃や驚きを受けなかったのではないでしょうか。

 なので、そのことを考えれば、発表当時に読んだ人がとても衝撃を受けたであろうことは容易に想像できますね。

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 続いて「迷路館の殺人」ですが、両作を読む前に期待していた衝撃&驚愕は、この作品で味わうことができました。

 舞台となるのが文字通りに家の中が迷路となっている館で、そこで謎めいた連続殺人事件が起こるのですから、このぶっ飛んだ設定だけで自分的にはもう大満足でしたね。

 そこにさらに作中作という設定が組み合わさっていて、しかもラストでは唖然としてしまうようなどんでん返しが炸裂するので、もうホントに期待以上の面白さでした。

 ただ、殺人事件のトリックも驚きのトリックも(もちろん迷路館という設定自体も)バカミス的なので、好き嫌いが分かれそうでもありますけどね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆ (「迷路館」のみの評価<項目別も>)


   本格ミステリ度 : ★★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★★    おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★★   気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 ”綾辻行人” 関連記事 】

  > No.680 「Another エピソードS」
  > No.630 「霧越邸殺人事件」
  > No.517 「奇面館の殺人」
  > No.284 「迷路館の殺人(十角館の殺人)」
  > No.252 「Another」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月17日 (水)

『ライフ・ゴーズ・オン』 東山彰良 > 「このミス」完全読破 No.283

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.283

 『ライフ・ゴーズ・オン』 東山彰良

   「このミス」2011年版 : 44位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.14 ~ 読終:2010.1.15

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年12月>

ライフ・ゴーズ・オン (双葉文庫)ライフ・ゴーズ・オン (双葉文庫)
東山 彰良

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 No.176「ジョニー・ザ・ラビット」が2010年版の13位に入り、“このミス大賞”出身者としては初の「このミス」ランクインを果たした東山彰良の、ランクイン後第一作です。

 その「ジョニー・ザ・ラビット」は、擬人化されたウサギが主人公のいかしたハードボイルド作品でしたが、今回は普通の人間が主人公の作品です。

 まあ普通の人間といっても、やはり「ジョニー~」を書いた作者なだけあって、主人公のキャラクターや語られるエピソードの数々は、かなりキレててヤバくてカッコいいのですけどね。

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 内容の方は、主人公の少年が破滅への道を自分の生き方で突っ走る青春ノワール小説です。

 主人公の育った環境やそれによって培った主人公の性格などかなり刺激的で、そんな主人公を中心に語られる話も、感性に訴えかけてくるような得体のしれないパワーを感じましたね。

 ただ、エンターテイメント作品というよりは純文学作品的なので、ミステリ小説のようにはっきりとした答えが用意されているわけではなくて、読む人によって違った解釈ができてしまうような表現によってエンディングまで描かれていくのです。

 なので、「このミス」というよりは芥川賞向きかな?とも思うのですが、「ジョニー~」の作品雰囲気が好きな方なら、この作品も思いっきり楽しむことができるのではないでしょうかね。自分的にはこの作品雰囲気はかなりの大好物でした。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★★   感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★     気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 ”東山彰良” 関連記事 】

  > No.889 「罪の終わり」
  > No.829 「流」

  > No.689 「ブラックライダー」
  > No.545 「ミスター・グッド・ドクターをさがして」
  > No.496 「ファミリー・レストラン」
  > No.283 「ライフ・ゴーズ・オン」
  > No.176 「ジョニー・ザ・ラビット」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月16日 (火)

『巡査の休日』 佐々木譲 > 「このミス」完全読破 No.282

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.282

 『巡査の休日』 佐々木譲

   「このミス」2010年版 : 59位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.13 ~ 読終:2010.1.14

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2009年10月>

巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)
佐々木 譲

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 この作品は、No.138「うたう警官 (笑う警官)」No.151「警察庁から来た男」No.152「警官の紋章」に続く、“道警シリーズ”の第4弾です。

 このシリーズは“三部作”という噂もあったので、もしそうなら前作で終わってしまうのは残念だな~と思っていたのですが、それから1年も経たないうちにこうして4作目が発表されたので、これはホントに嬉しかったですね。

 しかも、なにやらこのシリーズは10作目まで書く予定とのことなので、これはもう安心して新作を待つことができそうです。

 それでこのシリーズ作品の感想記事では必ず書いていることなのですが、2~4作目のあらすじや説明を読んだだけでも、「うたう警官(笑う警官)」を読む時の楽しみが大幅に減ってしまうし、シリーズを通しての話の流れがあるので、このシリーズは刊行順に読んでいくべきです。

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 内容の方は、このシリーズのメインキャラクターが別々の任務を遂行していくと、いつしか同じ終着地へと絡み合っていく、といった感じで、「警察庁から来た男」以降は共通した構成となっていますね。

 ただ、前作「警官の紋章」が、作品全体の軸が一つに定まっていないようでクライマックスに向けての求心力が個人的に感じられなかったのに対し、本作は並行する話の進む先がはっきりしていて、それぞれの絡み具合も絶妙だったので、クライマックスに向けての求心力は大幅にアップしているように感じられました。

 それに、前3作に比べると作品全体に肩の力が抜けているような感じがして、登場人物たちのキャラクターに焦点を当てているようでもあったので、前3作とはまた違った魅力も楽しむことができました。

 なので、このシリーズのファンほど面白いと思うし、いきなりこの作品から読んでもやはり本来の面白さはわからないでしょうねェ。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “佐々木譲” 関連記事 】

  > No.840 「砂の街路図」

  > No.685 「代官山コールドケース」
  > No.615 「人質」
  > No.563 「回廊封鎖」
  > No.522 「地層捜査」
  > No.505 「密売人」

  > No.485 「警官の条件」
  > No.424 「婢伝五稜郭」
  > No.423 「五稜郭残党伝」
  > No.401 「エトロフ発緊急電」
  > No.344 「ベルリン飛行指令」

  > No.298 「北帰行」
  > No.282 「巡査の休日」
  > No.230 「廃墟に乞う」
  > No.200 「警官の血」
  > No.175 「暴雪圏」

  > No.152 「警官の紋章」
  > No.151 「警察庁から来た男」
  > No.138 「うたう警官 (笑う警官)」
  > No.048 「制服捜査」
  > No.024 「ストックホルムの密使」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ライフ・ゴーズ・オン」 東山彰良

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月15日 (月)

週刊少年ジャンプ読切! 「死にかけ戦士!! 痩身マン」 根田啓史

週刊少年ジャンプ NO.11週刊少年ジャンプ2010年3月1日 NO.11
集英社

2010
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 3号連続ウィンタースペシャル新人読切第3弾として、週刊少年ジャンプの2010年11号に掲載された読切作品が、この「死にかけ戦士!! 痩身マン」です。

 作者の根田啓史(ねだ・ひろふみ)は、赤塚賞(2007年下半期)の佳作を「お母さんはスパイ」で受賞し、赤マルジャンプ2009WINTERに「死にかけ戦士!! 痩身マン」が掲載されてデビュー。

 その後は、赤マルジャンプ2009SPRINGに「世直し伝説!! 世奈押郎」が掲載され、そのリニューアル版である同名作「世直し伝説!! 世奈押郎」が金未来杯にエントリーされてジャンプ本誌初掲載となりました(週刊少年ジャンプ読切! 「世直し伝説!!世奈押郎」 根田啓史 参照)。

 そして、以前に赤マルジャンプに掲載された「死にかけ戦士!! 痩身マン」のリニューアル版にて、今回2度目のジャンプ本誌登場となったのです。


 内容の方は、貧弱で死にかけなヒーローが悪を退治する、正義のヒーローギャグ漫画です。

 悪人に捕えられたコスプレアイドル・マミがピンチを迎えた時に颯爽と現れたのが、すでに死にかけのヒーロー・痩身マン。

 そんな状態にありながらも、自らの身を削り、何度も瀕死の状態に陥りつつ、悪人と闘い続けます。

 ヒーローらしくないヒーローと変態的な悪人によるくだらなくてバカバカしいバトルを描いているので、一昔前のギャグ漫画といった感じで、懐かしくもあり今の時代に読むと新鮮でもありましたね。

 ただ、「世直し伝説!!世奈押郎」と比較すると、“ヒーローもの漫画の王道”から主人公ヒーローのキャラクターをらしくないものに変えることで笑いを生み出すタイプ(痩身マン)よりも、シチュエーションを変えることで笑いを生み出すタイプ(世奈押郎)の方が、この作者には合っているのではないかな~と思いましたね。


 ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、

不正や悪事は許さない!!
     世を憂い、世を救う英雄譚!!

☆不埒な悪を叩き斬るGAG読切C(センター)カラー25P!

というものでした。


 

  投票受付期間:2010.2.15~3.8

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【「根田啓史」関連記事】

  > 「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!(2017年出張版)」 根田啓史
     > 週刊少年ジャンプ読切! (17.7.8)
  > 「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!(2016年出張版)」 根田啓史
     > 週刊少年ジャンプ読切! (16.3.28)
  > 「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!(2015年出張版)」 根田啓史
     > 週刊少年ジャンプ読切! (15.10.27)

  > 「緊縛霊媒師 佐渡原さん」 根田啓史 > ジャンプNEXT!! 2015 vol.1 (15.3.2)

  > 「お母さんはスパイ」 根田啓史 > 週刊少年ジャンプ読切! (12.8.4)

  > 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平 <JC1巻買い> (10.11.9)

  > 「死にかけ戦士!! 痩身マン」 根田啓史 > 週刊少年ジャンプ読切! (10.2.15)

  > 「鍵人-カギジン-」 田中靖規 <JC1巻買い> (09.12.6)

  > 「世直し伝説!!世奈押郎」 根田啓史 > 週刊少年ジャンプ読切! (09.8.24)


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2010年2月14日 (日)

「このミス2010年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位)

 「このミステリーがすごい!2010年版」が発売されて早くも数ヶ月が経ったので、上位にランクインした作品を読んでみた方も多いのではないでしょうか。

 ただ、ランクインした作品を読んでいくだけというよりも、読んで面白かった作品にタイプが近い本を読んでいく、という方が、どんどんと読む本・好きな本が広がっていくと思うのです。

 なので、「このミス2010年版」のベスト10にランクインした作品にタイプの近いところがある作品を、自分がこれまで“「このミス」完全読破”として読んできた本の中から選んで、「数珠つなぎオススメ本ガイド」として紹介してみたいと思います(“「このミス」完全読破”のナンバリングでいうと、No.1~280の作品が対象です)。

 ただ、1作品につき2作品ずつ紹介していく形なので、“数珠つなぎ”とはいえないかもしれませんが、この企画を何年も続けていけば自然と数珠のように繋がっていくのではないか、ということでご勘弁ください。

 ちなみに、ほとんど同じようなタイプの作品を紹介するには、これまで読んできた冊数が少なすぎるので、一部分で繋がりのある作品を紹介するような形となります。

 そのため、読んだ人が面白く感じた部分がつながっているとは限らないので、その点をご了承した上で参考にしてみてください。


 *タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです

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   1位 : 新参者 / 東野圭吾  <感想記事はこちら>


 まずは多くの人が読んだであろう1位の「新参者」。

 この作品の魅力というのは、短編作品が見事に繋がり長編作品へと姿を変える鮮やかさなど色々あると思いますが、その中でも、日本橋人形町の老舗の店を舞台とした人情ミステリという部分を取り上げまして、“歴史ある職業を描く人情ミステリ”繋がりで紹介してみましょう。

 まずは、2009年版14位の「芝浜謎噺」。この作品は落語を題材にした連作中編集なのですが、「新参者」同様に作品全体を貫く長編的な面白さもありますし、落語家という昔ながらの職業と本格ミステリとが見事に融合されていますからね。ちなみにこの作品はシリーズ2作目なので、1作目の「道具屋殺人事件」から読むことをオススメします。

 続いては、ちょっと職業的に上記2作とタイプが異なりますが、ジャズを題材とした「落下する緑」。ジャズミュージシャンが主人公ということで、ジャズと関わる日常の謎系のミステリが繰り広げられまず。本格ミステリ部分はもちろん、演奏シーンの迫力も圧巻ですね。

  芝浜謎噺 / 愛川晶  <感想記事はこちら>

  落下する緑 / 田中啓文  <感想記事はこちら>


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   2位 : ダブル・ジョーカー / 柳広司  <感想記事はこちら>


 ミステリ的な演出が光るスパイ・サスペンス作品ですが、ここではそういった作品内容としての繋がりではなく、「2009年版」2位のNo.162「ジョーカー・ゲーム」に続くシリーズ2作目ということで、“高評価を得たシリーズ1作目に負けず劣らずの評価を「このミス」で得たシリーズ2作目”作品を紹介してみましょう。

 まずは、「このミス」と共に成長を遂げている“新宿鮫シリーズ”。1作目のNo.27「新宿鮫」が1991年版の1位となり一躍人気作家の仲間入りとなったわけですが、2作目の「毒猿 新宿鮫II」も、1992年版で2位と順位を下げたものの、“20年ベスト”で10位に入るなど1作目に負けない人気がいまだにありますからね。

 続いては、シリーズ5作品が全て「このミス」で5位以内に入っている“探偵沢崎シリーズ”。デビュー作No.11「そして夜は甦る」がいきなり2位にランクインしたわけですが(1988年)、翌年に発表された「私が殺した少女」で今度は1位に輝くなど、デビュー作がフロックでなかったことを証明する以上の評価を得ています。“20年ベスト”でも3位に入っているほどですからね。

 ちなみにこの3作品は、“シリーズ1作目の翌年に発売”という共通点もあります。

  毒猿 新宿鮫Ⅱ / 大沢在昌  <感想記事はこちら>

  私が殺した少女 / 原 尞  <感想記事はこちら>


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   3位 : Another / 綾辻行人  <感想記事はこちら>


 綾辻行人が大復活を遂げた、ホラーと本格ミステリが見事に融合した超大作なので、ここはもちろんホラーと本格ミステリが見事に絡んだ作品を紹介してみましょう。

 まずは、“ホラーと本格ミステリの融合”ということで真っ先に名前が出てくる、刀城言耶シリーズ3作目の「首無の如き祟るもの」(2008年版 5位)。「Another」が現代的なホラーなのに対して本作は土俗的ホラーなので、ホラーのタイプ的には大きく違うのですが、ホラー作品としても本格ミステリ作品としても一級品の仕上がりですからね。

 続いては、「堕天使拷問刑」。2009年版22位とランクインまであとわずかだったのですが、現代的なホラーに本格ミステリが絡んできますし、青春物語的な面もありますし、終盤にはパニックアクション的な展開になるなど、「Another」の魅力にかなり近い作品だと思うので、タイトルや表紙絵に躊躇することなく手にしてほしいですね。

  首無の如き祟るもの / 三津田信三  <感想記事はこちら>

  堕天使拷問刑 / 飛鳥部勝則  <感想記事はこちら>


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   4位 : 追想五断章 / 米澤穂信  <感想記事はこちら>


 この作品は、リドル・ストーリーという結末をあえて書かないタイプの作中作が重要な役割を担っているので、ここでは作中作が作品全体に大きな影響を与えている作品を紹介してみましょう。

 まずは、2009年版20位の「倒立する塔の殺人」。全体的な作風は表紙を見てわかるように全然違うのですが、この作品も「追想五断章」と同様に“作中作を辿っていくと現実の謎が明らかになっていく”といった内容なので、作品に込められた魅力は近いものがあるのではないでしょうか。

 続いては、2003年版13位の「鏡の中は日曜日」。現実の話と小説の中の話が交互に出てくるのですが、話が進むにつれて両話が絡み合いながら核心に近づいていくという凝った作りで、さらにはアッと驚く展開も待ち受けていますからね。

  倒立する塔の殺人 / 皆川博子  <感想記事はこちら>

  鏡の中は日曜日 / 殊能将之  <感想記事はこちら>


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   5位 : 犬なら普通のこと / 矢作俊彦+司城志朗  <感想記事はこちら>


 沖縄を舞台としていることが作品に大きな影響を与えているクライムノベルなので、地方色が活かされた作品を紹介してみましょう。

 まずは、2007年版2位の「制服捜査」。北海道を舞台にした警察小説ですが、田舎町という狭い社会だからこそ起こりうる事件に対し、主人公があくまで駐在という立場を守りながら真相に迫っていきます。

 続いては、2008年版14位の「悪果」。この作品も警察小説で、大阪を舞台としているのですが、とにかく関西弁によるやり取りが小気味良いです。それに、警察なのにかなり極悪なので警察小説というよりもクライムノベル的だし、作品全体に湿度の高いねっとりとした雰囲気が漂っているので、「犬なら~」とかなり近い魅力があるのではないかと思います。

  制服捜査 / 佐々木譲  <感想記事はこちら>

  悪 果 / 黒川博行  <感想記事はこちら>


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 >>> 「このミス2010年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(6-10位)


 【「数珠つなぎオススメ本ガイド」関連記事】

  > 「このミス2012年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位) (12.3.9)

  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位) (11.1.12)
  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(6-10位) (11.1.23)

  > 「このミス2010年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位) (10.2.14)
  > 「このミス2010年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(6-10位) (10.11.29)


 【「このミステリーがすごい!2010年版」関連記事】

  > 「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (09.12.13)
  > 「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (09.12.23)
  > 「このミス2010年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会> (09.12.29)

  > 「このミステリーがすごい!2010年版」 (09.12.9)
  > 「2010 本格ミステリ・ベスト10」 (10.1.22)

  > 「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 (09.11.18)
  > 「このミス」2010年版のベスト10作品をみんなで予想しよう! (09.11.16)
  > 「このミス2010年版」投票者なりきりベスト6 (09.11.28)

  > 「このミス2010年版」上半期終了時のランクイン作品予想 (09.7.23)
  > 「このミス2010年版」下半期のランクイン作品予想 (09.9.3)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

『密閉教室』 法月綸太郎 > 「このミス」完全読破 No.281

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.281

 『密閉教室』 法月綸太郎

   「このミス」1988年 : 8位

   受賞(候補) :

   総合ランキング : 「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 42位
              「本格ミステリ・ベスト100」 63位

   年度ランキング :

   読始:2010.1.10 ~ 読終:2010.1.12

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2008年4月>

密閉教室 (講談社文庫)密閉教室 (講談社文庫)

講談社 2008-04-15
売り上げランキング : 255303

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 後にNo.04「生首に聞いてみろ」で「このミス」1位に輝く法月綸太郎の、記念すべきデビュー作です。

 なお、この作品にはノーカット版が存在するのですが、これは“デビュー作の刊行にあたり大幅にカットした部分”を加えた完全版のようなものなので、通常版や新装版から読んだ方がよいでしょうね。

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 内容の方は、高校を舞台にした青春ミステリです。

 ある朝の教室で、そのクラスの生徒の自殺と思しき死体が発見されるのですが、教室が密室化していたり、教室内にあったはずの48の机と椅子がすべて消えていたりなど、謎めいた部分がいくつもあったのです。

 その謎を解くため、そして真相を暴くために、ミステリマニアのクラスメイトが素人探偵として活躍していきます。

 密室やアリバイなどの謎に、冷静に事件の謎を推理する探偵役ということで、本格ミステリの定番的な感じで話が進んでいくのですが、終盤になるとそれがガラリと一変して、驚くほど捻くれた展開となっていくのです。

 その捻くれ具合というのが、本格ミステリの定番を皮肉っているようでもあるので、この素直じゃない感じが凄く好きでしたね。

 ちなみに、物語は“コーダ ~あとがきにかえて~”というかなり謎な章で締められているのですが、ノーカット版ではこの部分にも文章が付け加えられているので、そちらを見ればこの部分も理解できるかもしれません。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “法月綸太郎” 関連記事 】

  > No.924 「挑戦者たち」
  > No.843 「怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関」
  > No.659 「ノックス・マシン」
  > No.644 「犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題」
  > No.542 「頼子のために」

  > No.511 「キングを探せ」
  > No.281 「密閉教室」
  > No.096 「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」
  > No.042 「怪盗グリフィン、絶体絶命」
  > No.004 「生首に聞いてみろ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「巡査の休日」 佐々木譲

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月13日 (土)

『武家屋敷の殺人』 小島正樹 > 「このミス」完全読破 No.280

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.280

 『武家屋敷の殺人』  小島正樹

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 27位
              「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2010.1.7 ~ 読終:2010.1.9

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

武家屋敷の殺人 (講談社文庫)武家屋敷の殺人 (講談社文庫)
小島 正樹

講談社 2016-08-11
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 タイトルからわかるように、武家屋敷を舞台に殺人事件が起こる本格ミステリ作品です。

 ただ、この武家屋敷にたどり着くまでの過程において、すでに謎解きが繰り広げられるのですね。

 この謎というのがなかなか読み応えあるもので、解決した時には短編小説を読み終えたくらいの満足感がありました。

 しかし間髪入れずに武家屋敷を舞台とした新たな謎が登場するので、この“謎が解かれたと思ったらまた新たな謎が!”という展開によって作品世界にグイグイと引きずり込まれてしまいました。

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 そしていよいよ本編ともいえる武家屋敷を舞台とする話が進んでいくのですが、ここでも新たな謎が次々と襲いかかってくるので、出し惜しみせずにトリックを一つの作品に詰め込んでしまうこのサービス過剰っぷりには、良い意味で唖然としてしまいました.....。

 ただ謎の大盤振る舞いはそれだけに終わらずに、終盤には驚愕のどんでん返しが炸裂しまして、それが単発ではなくドドドンッ!と雪崩のようにたたみ掛けてくるのですから、ホントにとんでもない作品なのです。

 なので、三津田信三の“刀城言耶シリーズ”における終盤のどんでん返しの連続が好きな方には、この作品を強くオススメしたいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “小島正樹” 関連記事 】

  > No.318 「扼殺のロンド」
  > No.280 「武家屋敷の殺人」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「密閉教室」 法月綸太郎

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月11日 (木)

『さまよえる脳髄』 逢坂剛 > 「このミス」完全読破 No.279

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.279

 『さまよえる脳髄』  逢坂剛

   「このミス」1988年 : 9位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.30 ~ 読終:2010.1.3

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2003年9月>

さまよえる脳髄 (集英社文庫)さまよえる脳髄 (集英社文庫)

集英社 2003-09
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 タイトルからも想像できるように、サイコ・サスペンス作品です。

 ただ、“脳髄”という言葉の響きからくる印象ほどのグロい表現はそれほどなくて、どちらかというと外側(身体)よりも内側(精神)に影響を及ぼすサイコ、といった感じでしたかね。

 そしてこの作品は後に映画化もされていて、高島礼子の初出演映画であり、さらには初ヌードを披露していたりもします。

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 映画版では高島礼子が演じる女性精神科医が主人公なのですが、この主人公の周りにはどこか不気味な男たちが集まってきて、その周りでは猟奇的な事件が起こっていきます。

 そんな中で、脳医学や精神医学についての専門話が事細かに語られていくため、作品全体に漂う不気味さがよりリアルに感じられて、さらには話が進むにつれて不気味さを増強させる役割をも併せ持ってくるのです。

 そのために医学サスペンス的な側面も持つ作品なのですが、このサイコな展開や演出と、医学的な専門知識とが、見事に融合したサスペンス作品でしたね。

 そして、物語の間にはっきりとしない謎めいた話がいくつか挿入されていて、それがまた不安な雰囲気を演出しているのですが、これが終盤になって驚愕な事実と結びついたりもするので、ミステリ作品としてもなかなかのものでした。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★    感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “逢坂剛” 関連記事 】

  > No.540 「平蔵の首」

  > No.414 「十字路に立つ女」
  > No.314 「兇弾」
  > No.279 「さまよえる脳髄」
  > No.033 「禿鷹の夜」
  > No.005 「燃える地の果てに」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「武家屋敷の殺人」 小島正樹

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

「このミス2011年版」月別ランクイン候補作品(2010年2月)

 昨年(2010年版)から始めたこの“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2011年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを発売された月別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、“作者の過去実績”や“なんとなくの前評判”を元に、推測されるランクインの可能性ごとに3段階に分けて並べています。

 ちなみに、これを書いている時点では作品をまだ読んでいない状況になると思うので、この3段階の分類は、作品を読んだ上で決めたものではありませんので、その点ご了承ください。

 なお、読んだ上でのランクイン予想に関しましては、「このミス2011年版」上半期のランクイン作品予想の方をご覧ください。 

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 >> 2010年2月発売の最有力候補っぽい作品 <<


 【 リスの窒息 / 石持浅海 】

リスの窒息リスの窒息

朝日新聞出版 2010-02-05
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  > エリート女子中学生が企てた誘拐事件。
  > 身代金要求先に選ばれたのは、秋津新聞社。
  > 前代未聞の要求を前に、
  > 必死に活路を見出そうとする元社会部記者の細川と
  > 犯人の攻防が始まる・・・。
  > 著者渾身の誘拐劇。


 かつては「このミス」常連だったのに、ここ2年はランクインを逃している石持浅海ですが、本作は“新たなる代表作”と称されるほどに評判が良いようなので、久々のランクインも期待できるのでは。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.297 『リスの窒息』 石持浅海


 【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
   * タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです

   > 「月の扉」  2004年版 8位
   > 「扉は閉ざされたまま」  2006年版 2位
   > 「顔のない敵」  2007年版 13位
   > 「心臓と左手」  2008年版 20位

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 >> 2010年2月発売の有力候補っぽい作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数


   天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 / 今野敏 (4作)  <感想記事はこちら>
   挑発 越境捜査2 / 笹本稜平 (1作)  <感想記事はこちら>
   叫びと祈り / 梓崎優  <感想記事はこちら>
   蝦蟇倉市事件2 / 米澤穂信、北山猛邦 他  <感想記事はこちら>

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 >> 2010年2月発売の候補っぽい作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数


   新・雨月 戊辰戦役朧夜話 / 船戸与一 (8作)
   スターバト・マーテル / 篠田節子 (5作)
   ナニカアル / 桐野夏生 (3作)  <感想記事はこちら>
   モノクロームの13手 / 柄刀一 (1作)  <感想記事はこちら>
   プロメテウス・トラップ / 福田和代 (1作)  <感想記事はこちら>
   竜の涙 ばんざい屋の夜 / 柴田よしき (1作)
   ラガド 煉獄の教室 / 両角長彦  <感想記事はこちら>
   学園島の殺人 / 山口芳宏
   キョウカンカク / 天祢涼
   屍の命題 / 門前典之  <感想記事はこちら>
   W―二つの夏 / 永嶋恵美  <感想記事はこちら>
   メグル / 乾ルカ
   絵伝の果て / 早瀬乱
   堂場警部補の挑戦 / 蒼井上鷹  <感想記事はこちら>
   ミステリー・ドラマ / 藤ダリオ
   うさぎ幻化行 / 北森鴻
   GEQ / 柴田哲孝
   甘栗と戦車とシロノワール / 太田忠司
   救命拒否 / 鏑木蓮
   南の子供が夜いくところ / 恒川光太郎
   さかさ / 倉阪鬼一郎
   セピア色の凄惨 / 小林泰三
   V.T.R. / 辻村深月
   感染広告 / 三浦明博
   ボクハ・ココニ・イマス 消失刑 / 梶尾真治

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  「このミス2011年版」月別ランクイン候補作品(2010年1月) <<<

  >>> 「このミス2011年版」月別ランクイン候補作品(2010年3月)


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月10日 (水)

『旧友は春に帰る』 東直己 > 「このミス」完全読破 No.278

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.278

 『旧友は春に帰る』  東直己

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.28 ~ 読終:2009.12.29

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

旧友は春に帰る (ハヤカワ文庫JA)旧友は春に帰る (ハヤカワ文庫JA)
東 直己

早川書房 2011-08-10
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 デビュー作「探偵はバーにいる」を始めとして、「バーにかかってきた電話」「消えた少年」「向う端にすわった男」「探偵はひとりぼっち」「探偵は吹雪の果てに」「駆けてきた少女」「ライト・グッドバイ」「探偵、暁に走る」と続く“ススキノ探偵シリーズ ”の、記念すべき10作目となります。

 作品数も年数も長く続く人気シリーズなのですが、このシリーズの作品は一つも「このミス」にランクインしていないこともあって、いきなりこの10作目から読んでしまいました。

 ちなみに、本作では第1作目「探偵はバーにいる」に登場した人物が久々に登場しているのですが、その第1作との変わりよう(主人公共々)が本作の楽しみ所の一つだと思うので、第1作目の後で読んだ方がより楽しむことができるでしょうね。

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 それで本作ですが、25年ぶりに旧友と再会することとなったのを機に、主人公が事件の渦中へと放り込まれてしまいます。

 そしてそこからは、騙されたり騙したり、追いかけられたり追いかけたりと、騒動を起こしながら謎に迫っていくのです。

 ただ、そういったストーリー展開ももちろん面白いのですが、話の本筋から離れた部分、例えば何気ない会話のやり取りとか、主人公の小さなこだわりだとか、そういったところにすごく魅力を感じてしまいましたね。

 特に、絶体絶命のピンチになってもヤクザに絡まれてもひょうひょうとしていて緊迫感の全くない主人公のキャラクターがもう最高で、さすがはこれだけ長きに渡り続いている人気シリーズの主人公だなって納得してしまいました。

 そんなキャラクターの主人公であることからもわかるように、とにかく軽いノリでコメディ作品のように楽しめるので、気軽に手にして気軽に読んでもらいたいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「さまよえる脳髄」 逢坂剛

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月 8日 (月)

『罪と罰の果てに』 永瀬隼介 > 「このミス」完全読破 No.277

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.277

 『罪と罰の果てに』  永瀬隼介

   「このミス」2011年版 : 91位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.25 ~ 読終:2009.12.26

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

罪と罰の果てに (光文社文庫)罪と罰の果てに (光文社文庫)
永瀬 隼介

光文社 2012-11-13
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 まあとにかくこの衝撃的なほどの表紙がインパクトありますよね(後日追記:単行本版の表紙の事です→)。

 このようなタイプの表紙としては、No.132「疾走」重松清を思い出しますが、簡単なあらすじなどを読むと内容的にも似たタイプのようだったので、『疾走』のような衝撃を期待して読んでみました。

 そうしたら、冒頭から始まる主な登場人物たちの青春時代における話というのが、破滅的で宗教的で暴力的で、禍々しい刺激に満ち満ちていたので、『疾走』の魅力を(エロ要素以外)全て詰め込んだかのようでした。

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 そしてこの青春時代のエピソードを序章として、それぞれが大人になってからの物語が始まっていきます。

 そこからは青春時代とはまた違った形でストーリーが進んでいくのですが、新興宗教が絡んできたり、経済サスペンス的な様相を見せたり、犯罪アクションが繰り広げられたり、ミステリ的な見せ方があったりと、とにかく盛り沢山です。

 そのため、『疾走』タイプの内容ではなくなるものの、それでも青春時代の話を根底とした壮絶なる話がたたみ掛けるように語られていくので、『疾走』とはまた違った魅力を持つ作品でしたね。

 ただ、様々な要素を詰め込め過ぎの感もあり、それぞれが中途半端な印象もあったので、一つ一つに対しもっと厚みや重みを持たせるか、テーマをどれか一つに絞っていれば、とんでもない傑作になっていた可能性もあったのにな~とも思ってしまいました。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「旧友は春に帰る」 東直己

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

週刊少年ジャンプ読切! 「HACO」 斎藤修

週刊少年ジャンプ NO.10週刊少年ジャンプ2010年2月22日 NO.10
集英社

2010
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 3号連続ウィンタースペシャル新人読切第2弾として、週刊少年ジャンプの2010年10号に掲載された読切作品が、この「HACO(ハコ)」です。

 作者の斎藤修(さいとう・おさむ)は、十二傑新人漫画賞で最終候補や最終候補まであと一歩止まりが続いた後、赤マルジャンプ2007WINTERに「MILE=LIFE!」が掲載されてデビュー。

 その後は、赤マルジャンプ2008WINTERに「タビネコ」が掲載されて、本作にて本誌デビューとなりました。


 内容の方は、人類が滅亡したらしい世界を舞台に繰り広げられるSFアドベンチャー漫画です。

 不治の病にかかっていることがわかった少女・洸が、天才科学者である父が作った冷凍睡眠(コールドスリープ)によって未来の世界に目覚めると、世界は人類が滅亡したような廃墟と化していました。

 そして洸が目覚めるのを待ち望んでいた犬人型ナノロイド・HACOと共に、樹人と闘うなどしながらこの未来世界の秘密を探っていきます。

 技を繰り出す前に技名を叫ぶ、という昔ながらの漫画的定番演出がありますが、これに独自の設定を加えていて、さらにそれを最後のオチにまで結びつけているところがなかなか面白いですね。

 あと、自分の意志とは関係なく現代から未来へやってきた少女と、未来の世界で生きている無知で純粋な少年(的なもの)の組み合わせということで、過去のジャンプ作品の中では「Waqwaq(ワークワーク)」(藤崎竜)に似た設定のように思います(パクリという意味ではなくて)。

 その「Waqwaq」はジャンプ作品としてはかなり変化球な作風だったのですが、本作の作者である斎藤修は“好きな漫画”に「ONE PIECE」「HUNTER×HUNTER」を挙げていることから、ジャンプの王道的な作風を目指しているのではないかと推測されます。

 なので、この作品が連載となった場合、王道と変化球ということで「Waqwaq」とどれだけの違いが出るのか比較するのも面白そうですね。

 1話で完結の読切作品というよりは、これから物語が始まっていくような終わり方で新連載第1話のような内容であったので、もちろん人気次第だけれど連載化も充分ありえると思えるのですが。


 ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、

目覚めとともに―  新たな世界の扉は開く。

☆一人+一匹!?で世界を駆けろ!!
        新型SFアドベンチャー読切47P!!

というものでした。


 

  投票受付期間:2010.2.8~3.1

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 【「2010年前半の読切」関連記事】

 < 超待望の新作読切祭 >
  > 「魔境旅行師グラム」 西義之 (10.6.14)
  > 「マインズ」 村田雄介 (10.6.21)
  > 「KIBA&KIBA」 稲垣理一郎 彭傑 (10.6.28)

  > 「ボクのアイドル」 河下水希 (10.4.26)

  > 「メルヘン王子グリム(2010年19号版)」 渡邉築 (10.4.12)

 < とびっきりの新人読切 >
  > 「デビル☆クラッチ」 青戸成 (10.3.20)
  > 「アラタのツクモガミ」 片山陽介 (10.3.29)

 < ウィンタースペシャル新人読切 >
  > 「戦国ARMORS」 榊ショウタ (10.2.1)
  > 「HACO」 斎藤修 (10.2.8)
  > 「死にかけ戦士!! 痩身マン」 根田啓史 (10.2.15)

 < X'mas&お年玉超豪華読切プレゼント >
  > 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平 (09.12.14)
  > 「宇宙のSPARROW」 高橋一郎 (09.12.21)
  > 「フタガミ☆ダブル」 矢吹健太朗 (10.1.4)


 その他のジャンプ作品の当ブログ記事は、こちらからどうぞ!
               ↓↓↓
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2010年2月 7日 (日)

『切り裂きジャック・百年の孤独』 島田荘司 > 「このミス」完全読破 No.276

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.276

 『切り裂きジャック・百年の孤独』 島田荘司

   「このミス」1988年 : 15位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 10位

   読始:2009.12.23 ~ 読終:2009.12.24

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2006年10月>

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)

文藝春秋 2006-10
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 “切り裂きジャック事件”というのは、1888年にイギリスで実際に起きた猟奇事件です。

 その事件の大きさや衝撃性にもかかわらず、結局犯人が判明しなかったり、真相が闇に包まれたままだったりと、かなり謎めいていることから、全世界で一番有名な事件といっても過言ではないでしょう。

 そして本作は、その“切り裂きジャック事件”を元にした、本格ミステリ作品です。

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 この“切り裂きジャック事件”を模したような事件が、事件からちょうど100年後、つまりは1988年のベルリンで起こります。

 ちなみにこの1988年というのは、この作品が単行本で発表された年でもありますね。

 100年の時を挟むこの2つの事件が交互に描かれる形で話が進んでいくのですが、その過程で“本家・切り裂きジャック事件”に関するアウトラインを掴むことができるので、この事件について全く知らない人でも心配はいりません。

 そしてこの作品の圧巻なところが、100年後の事件を解決に導くと同時に、“切り裂きジャック事件”をも独自の解釈でもって解き明かしてしまうところにあるのですが、その発想と大胆さに驚愕してしまう一方で、“これが本当に真相なのかもしれないな”と思わされてしまうだけの説得力をも持ち合わせているのです。

 さらに100年後の事件との関連性などでも、当時のイギリスとベルリンそれぞれの社会問題が強く込められていたりもするので、それがミステリ的な部分ともあいまって深みと重みが感じられる作品でした。

 あと、ラストにはちょっとしたサプライズが用意されているのですが、これを楽しむためには、この作品以前に発表された島田作品をいくつか読んでおいた方がよいでしょうね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “島田荘司” 関連記事 】

  > No.707 「星籠の海」
  > No.588 「アルカトラズ幻想」

  > No.461 「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」
  > No.420 「奇想、天を動かす」
  > No.357 「写楽 閉じた国の幻」
  > No.276 「切り裂きジャック・百年の孤独」
  > No.273 「異邦の騎士」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「罪と罰の果てに」 永瀬隼介

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月 6日 (土)

『ダブル・スチール』 藤田宜永 > 「このミス」完全読破 No.275

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.275

 『ダブル・スチール』 藤田宜永

   「このミス」1988年 : 9位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.21 ~ 読終:2009.12.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2006年5月>

ダブル・スチール (光文社文庫)ダブル・スチール (光文社文庫)
藤田 宜永

光文社 2006-05-18
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 同じ「このミス1988年」にランクインしたNo.266「魔球」東野圭吾は、野球と本格ミステリが見事に融合した作品でした。

 その一方で本作は、野球と犯罪ハードボイルドが見事に融合された作品なのですね。

 主人公はプロ野球の投手でしたが、理由あって球界を追われ、パリでの生活を送っています。

 そんな中で偶然にも野球と関わることになり、それをキッカケとして物語は大きく動き出していくのです。

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 そこから主人公のパリにおける日常の(特殊な)生活部分と野球に関わる生活とが描かれていくのですが、それぞれが対称的ともいえるような内容であるにも関わらず密接した関係性があるので、どちらの展開も先が読めずにハラハラしてしまいます。

 そして物語が進むにつれて、この両者の話が一つの塊のようになって、壮絶なる佳境を迎えることになるのです。

 プロ野球に関する部分に、少々現実離れしたような展開があったり、時代を感じさせるような描写があったりもしましたが、それでもシンデレラストーリー的な盛り上がりがとても楽しかったですね。

 それに、基本的にはノワール的な犯罪小説であるのだけれど、主人公の過去が絡んだミステリ的な展開をみせたりと、エンターテイメントとしても結構なサービスぶりでした。

 ただ、ラストがちょっと自分には合わなかったので、後味はあまりよくありませんでしたね.....。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “藤田宜永” 関連記事 】

  > No.986 「タフガイ」

  > No.956 「喝采」
  > No.897 「亡者たちの切り札」
  > No.842 「血の弔旗」
  > No.275 「ダブル・スチール」
  > No.271 「敗者復活」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「切り裂きジャック・百年の孤独」 島田荘司

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月 5日 (金)

『ビッチマグネット』 舞城王太郎 > 「このミス」完全読破 No.274

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.274

 『ビッチマグネット』  舞城王太郎

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) : (「芥川龍之介賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.19 ~ 読終:2009.12.20

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

ビッチマグネット (新潮文庫)ビッチマグネット (新潮文庫)
舞城 王太郎

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 舞城王太郎といえば、No.71「煙か土か食い物」No.119「ディスコ探偵水曜日」といった、読む者に強烈なインパクトを与えるぶっ飛んだミステリ作品で、「このミス」にもランクインしています。

 ただその一方で、三島賞を受賞した「阿修羅ガール」や、芥川賞の候補作となった「好き好き大好き超愛してる。」など、評価の高い純文学作品も数多く発表しているのです。

 そして本作は、受賞はならなかったものの2度目の芥川賞候補となったことからもわかるように、純文学作品となっています。

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 内容の方は、語り手である香織里を中心に、その父・母・弟について、そしてそれぞれの恋愛などが描かれた、家族&青春小説といった感じでしょうか。

 主人公が中学生から社会人になるまでの、主に家族に関係する日常が、主人公の独特な目線や分析と共に語られていくのですが、このうだうだとしながらもさっぱりとしていて、とりとめもなさそうなんだけど切れ味鋭いという語り口が、なかなか心地よかったです。

 しかし、この語り口に対して結構好き嫌いが分かれてしまうと思うので、元々舞城作品は“好きか、嫌いか”に分かれてしまう傾向にありそうですが、この作品もやはり例外ではないですかね。

 ただ、設定などはそんなにぶっ飛んだところがなく結構普通だし、語り口にさえ慣れればとても読みやすく一気にページが進むと思うので、他の舞城作品に比べれば、多くの人が楽しめるタイプの作品なのではないでしょうか。

 それでも所々で舞城作品らしいフックの効いたアクセントが入っていたりもするので、“ミステリー小説しか読まない”というような方以外には、最初に読む舞城本として最適なのかもしれませんね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “舞城王太郎” 関連記事 】

  > No.826 「淵の王」

  > No.593 「JORGE JOESTAR」
  > No.363 「獣の樹」
  > No.274 「ビッチマグネット」
  > No.119 「ディスコ探偵水曜日」
  > No.071 「煙か土か食い物」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ダブル・スチール」 藤田宜永

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

<JC1巻買い> 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介

賢い犬リリエンタール  1 (ジャンプコミックス)賢い犬リリエンタール 1 (ジャンプコミックス)
葦原 大介

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 2010年2月に発売されたJC(ジャンプコミックス)1巻の2冊目が、「賢い犬リリエンタール」です。

 週刊少年ジャンプ新連載! 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介を見てもらうとわかるように、デビュー前における読切作品の掲載され方などから、とにかく期待がかけられている新人であることが伝わってきました。

 しかし、こうして初めての連載作品が始まってみますと、掲載順やセンターカラーの数などからして、当初の期待ほどの結果は出ていなうような感じです。

 まあ、この1巻を読んでみれば、ここまでアンケート的に苦戦気味であろうことは予想出来ますけどね。

 この漫画の一番わかりやすい魅力といったら、リリエンタールのマスコット的なキャラクターでしょう。

 なので、このキャラクターを活かした“万人に受けるようなほのぼのコメディ”を基本に話が進んでいくのかと思いきや、とても不思議で子供には少々難解そうなミステリー的ストーリーが繰り広げられていくのです。

 そのため、パッと見は一般受けを狙った作品であるようだけど、中身は玄人好みといったような感じなので、外見から入った人は中身の難解さに戸惑い離れていき、こういった中身が好きな人は外見の印象から読む前に流してしまう、といったケースが多いのではないでしょうか。

 ただ、そんなギャップもこの作品の魅力だし、他のジャンプ作品にはない魅力でもあるし、そういった部分は連載が続いていけば自然と伝わっていくものだと思うので、打ち切りの波にのまれることなくまだしばらくは続いてほしいですけどね。

 そのためにも、わかりやすい面白さを前面に出した回を、時々挟んでもらえるといいのですが。

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 単行本ならではの特典ですが、まず帯の表は、表紙と繋がった絵の上に、「リリエンタール ともうします! どうぞよろしくおねがいします!!」と書かれています。

 裏帯の方は、「リリエンタールを待ち受けるコイツらは!?」という文字の下に、2巻に登場するのであろう人物等の絵、そして2巻は4月2日(金)に発売予定との宣伝が。

 カバーを外した部分は、カバー部分と全く一緒です。

 中身の方ですが、てつこ・兄・アキラ・ゆき・さくらのプロフィールが各1ページずつ(星座のみ架空のもの(ぺんぎん座など)となっています)。

 第3話でリリエンタールと兄が観ていたテレビ番組のキャラクター・ライトニングみつひこ&魔女カナリーナの裏設定の説明が1ページに、日野家の間取りが1ページ。

 そして本編の後には、おまけまんがとして、「リリエンタールの一日」「てつこの一日」「「兄の一日」が各1ページ描かれています。

 さらに最終ページには、リリエンタールの絵と共に、スタッフや担当・マネージャーなどの名前が平仮名で書かれています。

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 【「葦原大介」関連記事】

  > 週刊少年ジャンプ新連載! 「ワールドトリガー」 葦原大介 (13.2.8)

  > 週刊少年ジャンプ読切! 「実力派エリート迅」 葦原大介 (11.10.7)

  > 週刊少年ジャンプ新連載! 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介 (09.9.14)
  > <JC1巻買い> 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介 (10.2.5)


 【「2010年発売の“JC1巻買い”」関連記事】

  > 「SWOT」 杉田尚 (10.12.7)
  > 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平 (10.11.9)

  > 「少年疾駆」 附田祐斗 (10.8.6)
  > 「メタリカメタルカ」 水野輝昭 (10.8.5)

  > 「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」 古舘春一 (10.6.9)
  > 「LOCK ON!」 土田健太 (10.6.7)

  > 「新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ」 麻生周一 (10.6.4)
  > 「ねこわっぱ!」 松本直也 (10.3.5)

  > 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介 (10.2.5)
  > 「保健室の死神」 藍本松 (10.2.4)

  > 「わっしょい!わじマニア」 わじまさとし (10.1.31)


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2010年2月 4日 (木)

<JC1巻買い> 「保健室の死神」 藍本松

保健室の死神  1 (ジャンプコミックス)保健室の死神 1 (ジャンプコミックス)

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 2010年2月に発売されたJC(ジャンプコミックス)1巻の1冊目が、「保健室の死神」です。

 この1巻が発売されるまでに打ち切りとはならなかったものの、掲載順やセンターカラーの数などからして、かなり苦戦しているのではないかと思ってしまいますね。

 連載開始からしばらくは、養護教諭・ハデス先生が学園を舞台に“病魔”という悪霊的な存在を退治していく.....、といった、「地獄先生ぬ~べ~」的な内容が基本パターンで、この1巻収録分もそんな感じです。

 ただ、そういったジャンプの王道的な学園ホラーアクションよりも、いつしか学園ちょいエロコメディ的な部分の方がより前面に出ていくのですねェ。

 元々、生徒たちを中心とした脇役勢がなかなか個性的で、それぞれに役割がきっちりと出来上っていることもあり、そういったキャラクターたちが絡む学園コメディ部分に魅力が感じられていました。

 なので、主役であるはずのハデス先生の出番や存在感が薄れていき、それに反比例して脇役たちがより活き活きと描かれるようになり、結果として病魔退治アクションから学園コメディへと方向チェンジとなったのは必然なのではないでしょうか。

 ただ、こういったゆるい感じの魅力で多くの支持を得るのはジャンプでは難しいので、時に激しいアクションシーンの回や、シリアスな回、感動的な泣かせる回などを挟んでいって、上手くメリハリを付けていけば、自然と人気も上がっていくのではないかと思うのですけどね。

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 単行本ならではの特典ですが、まず帯の表は、表紙と繋がった絵の上に、「ようこそ、保健室へ・・・」と、大きな字で書かれています。

 裏帯の方は、作者のデビュー作(前作)「MUDDY」の単行本の宣伝です。

 カバーを外した部分は、カバー部分と全く一緒です。

 中身の方ですが、1-2話の間には、ハデス先生の絵と共に、名前・年齢・教育方針が書かれています。

 それ以降は、ストーリーの流れに沿った1コマ漫画が計4ページ、第3診で名前だけ出てきた病魔・盗人(スティーラー)の絵が1ページ、(作者がデビューしたての頃に)ジャンプ編集部に電話をかける時に使っていた「電話台本」を説明する1コマ漫画が1ページ。

 そして本編の後には、明日葉郁(アシタバ)・藤麓介・美作蓮太郎・鏑木真哉(シンヤ)の健康診断票形式のプロフィールが。

 さらに最終ページには「保健室の死神 -制作スタッフ」があり、アシスタントに木村泰幸・堀越大偉・岡田佳澄・渡部慧、担当編集に服部雄二郎の名前が書かれています。

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 【「藍本松」関連記事】

  > 週刊少年ジャンプ読切! 「W.C.フレンズ」 藍本松 (13.4.12)

  > 週刊少年ジャンプ読切! 「レンゴク」 藍本松 (11.12.17)

  > 週刊少年ジャンプ新連載! 「保健室の死神」 藍本松 (09.9.7)
  > <JC1巻買い> 「保健室の死神」 藍本松 (10.2.4)

  > <JC1巻買い> 「MUDDY」 藍本松 (08.5.15)


 【「2010年発売の“JC1巻買い”」関連記事】

  > 「SWOT」 杉田尚 (10.12.7)
  > 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平 (10.11.9)

  > 「少年疾駆」 附田祐斗 (10.8.6)
  > 「メタリカメタルカ」 水野輝昭 (10.8.5)

  > 「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」 古舘春一 (10.6.9)
  > 「LOCK ON!」 土田健太 (10.6.7)

  > 「新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ」 麻生周一 (10.6.4)
  > 「ねこわっぱ!」 松本直也 (10.3.5)

  > 「賢い犬リリエンタール」 葦原大介 (10.2.5)
  > 「保健室の死神」 藍本松 (10.2.4)

  > 「わっしょい!わじマニア」 わじまさとし (10.1.31)


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2010年2月 3日 (水)

『異邦の騎士』 島田荘司 > 「このミス」完全読破 No.273

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.273

 『異邦の騎士』 島田荘司

   「このミス」1988年 : 5位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング : 「「このミス」が選ぶ過去10年のベスト20」 9位
               「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 30位
               「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 56位
               「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 89位

   年度ランキング :

   読始:2009.12.17 ~ 読終:2009.12.18

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <1998年3月>

異邦の騎士 改訂完全版異邦の騎士 改訂完全版

講談社 1998-03
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 島田荘司は、この作品以前にも「占星術殺人事件」や「斜め屋敷の犯罪」などの大傑作を発表していましたが、「このミス」が創刊されたのは1988年だったこともあって、本作が最初の「このミス」ランクイン作品となります(同年にNo.276「切り裂きジャック・百年の孤独」もランクインしています)。

 しかし、実は本作は、デビュー作「占星術殺人事件」より前に書かれていたもののデビュー作とはならず、それを数年経った後に改稿して発表した作品なので、実質のデビュー作ともいえるのです。

 それゆえか本作は、“名探偵・御手洗潔の最初の事件”という位置付けでもあります。

 デビュー作とはならなかった経緯などについては、本書のあとがきに書かれているので、そちらをご覧ください。

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 内容の方は、この「異邦の騎士」といったタイトルからして、中世ヨーロッパを舞台とした戦記ミステリーなのかな~と漠然と思いながら読み始めてみたのですが、それは全くの誤りでして、現代の(といっても今読めば一昔前になってしまいますが)日本を舞台とした作品でした。

 主人公は、記憶喪失の状態で物語に登場し、自分が誰なのかさえわからない状況で話が進んでいくので、読んでいる自分も主人公同様にとても不安で疑心暗鬼な気持ちで読み進めていくことになります。

 そして話は、記憶喪失の男の新たな生活が描かれていくのですが、男の記憶が甦っていくと同時に、衝撃的な事実が次々に明らかになり、サスペンス的な展開になっていくのですねェ。

 こういった展開は読んでいて予想は出来たものの、その内容の方が予想外の連続でどんでん返しをくらったので、特に終盤は驚きの連続でしたからね。

 幻のデビュー作ということもあってか、良い意味での若さやそれゆえの勢いなどが詰め込まれた作品でしたが、そんな中にも大胆で緻密で鮮やかなトリックが仕掛けられていたので、島田荘司作品初体験だった自分も、やはり“御大”と呼ばれているだけあるんだな~と(ちょっと偉そうだけど)思ってしまいました。

 ただ、御大の作品を初めて手にする方は、本作から読み始めるよりも、御手洗潔シリーズの刊行順に(つまりは「占星術殺人事件」から)読んでいった方がより楽しめるようですね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “島田荘司” 関連記事 】

  > No.707 「星籠の海」
  > No.588 「アルカトラズ幻想」

  > No.461 「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」
  > No.420 「奇想、天を動かす」
  > No.357 「写楽 閉じた国の幻」
  > No.276 「切り裂きジャック・百年の孤独」
  > No.273 「異邦の騎士」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ビッチマグネット」 舞城王太郎

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2010年2月 1日 (月)

週刊少年ジャンプ読切! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ

週刊少年ジャンプ NO.09週刊少年ジャンプ2010年2月15日 NO.09
集英社

2010
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 * 連載版の「戦国ARMORS」に関しては、週刊少年ジャンプ新連載! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ <当ブログ記事>をご覧ください


 3号連続ウィンタースペシャル新人読切第1弾として、週刊少年ジャンプの2010年09号に掲載された読切作品が、この「戦国ARMORS(せんごく・アーマーズ)」です。

 作者の榊ショウタ(さかき・しょうた)は、「LITTLE ARUMAGEDON」で手塚賞(2006年上半期)の佳作を受賞し(受賞時の名前は佐々木正太)、赤マルジャンプ2008SPRINGに「Dr.DEAD」が掲載されてデビュー。

 その後は、赤マルジャンプ2009SPRINGに「黄泉武人之魂」が掲載されて、本作にて本誌デビューとなりました。


 内容の方は、戦国時代の日本を舞台に繰り広げられる、戦国バトルアクション漫画です。

 ある寺の坊主・天海は、意識不明の状態で川を流れてきた謎の少女・イズミを助けることに。

 そのイズミが身に付けていたのは、国を滅ぼすほどの威力を持つ“戦器第伍〇號”を封じた錠を解くための鍵の一部で、この鍵をめぐり戦器使いとのバトルに巻き込まれていきます。

 “戦器第伍〇號”を封印した錠は49あり、その鍵は他の49の戦器に入れ込まれているのですが、つまりは全部で50もの戦器が存在して、それを持つ戦器使いたちが鍵を奪い合うことになるわけで、これは連載を意識した作品となっているように感じました。

 そして、実在した武将を名前を変えることなく使用することで、それを利用した驚くべき真相や展開が作られていたところが、なかなか面白かったですね。

 ただ、時代設定や、刀系の武具や鍵といった設定など、早期打ち切りとなった連載作品や結果の出なかった読切作品などによく見られるものなのですが、そういった先駆者をインパクト面やオリジナル面で超えるほどの飛び抜けた魅力があったわけではないですかねェ。


 ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、

刃を、救いを、求め彷徨い道を往く。

☆最強の武具をこの手に掴め!!
      縦横無尽チャンバラ活劇(アクション)読切C(センター)カラー47P!!

というものでした。


 

  投票受付期間:2010.2.1~2.22

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 【「榊ショウタ」関連記事】

  > 週刊少年ジャンプ読切! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ (10.2.1)
  > 週刊少年ジャンプ新連載! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ (11.3.6)
  > <JC1巻買い> 「戦国ARMORS」 榊ショウタ (11.8.16)


 【「2010年前半の読切」関連記事】

 < 超待望の新作読切祭 >
  > 「魔境旅行師グラム」 西義之 (10.6.14)
  > 「マインズ」 村田雄介 (10.6.21)
  > 「KIBA&KIBA」 稲垣理一郎 彭傑 (10.6.28)

  > 「ボクのアイドル」 河下水希 (10.4.26)

  > 「メルヘン王子グリム(2010年19号版)」 渡邉築 (10.4.12)

 < とびっきりの新人読切 >
  > 「デビル☆クラッチ」 青戸成 (10.3.20)
  > 「アラタのツクモガミ」 片山陽介 (10.3.29)

 < ウィンタースペシャル新人読切 >
  > 「戦国ARMORS」 榊ショウタ (10.2.1)
  > 「HACO」 斎藤修 (10.2.8)
  > 「死にかけ戦士!! 痩身マン」 根田啓史 (10.2.15)

 < X'mas&お年玉超豪華読切プレゼント >
  > 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平 (09.12.14)
  > 「宇宙のSPARROW」 高橋一郎 (09.12.21)
  > 「フタガミ☆ダブル」 矢吹健太朗 (10.1.4)


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