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2009年11月 1日 (日)

『乱反射』 貫井徳郎 > 「このミス」完全読破 No.237

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.237

 『乱反射』 貫井徳郎

   「このミス」2010年版 : 121位

   受賞(候補) : 「日本推理作家協会賞」受賞
            (「直木三十五賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.10.13 ~ 読終:2009.10.13

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年2月>

乱反射 (朝日文庫)乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎

朝日新聞出版 2011-11-04
売り上げランキング : 3488

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 この作品は、とても多くの人物の目線で語られていきます。

 ただ、それらの人物は、近い場所に生活しているという共通点はあるものの、お互いの存在を全く知らない赤の他人なのです。

 なので、語られる話というのもそれぞれ個人的なもので、関連性などないように思えるのですが、各章の頭で行われるカウントダウンが進んでいくごとに、奇跡的に思うほどに偶然が重なって、ある一点へと導かれていくのです......。

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 カウントがゼロになる地点では、作品の冒頭で触れられる事件というか事故が起こるのですが、何気ない事故のように思えたものが、それが起こるまでに至る経緯を知ることにより、ゾクッとするほどの圧倒感が押し寄せてくるのですねェ。

 まあ、事故が起きた時点から話を進めて、段々とその全貌が表れてくる、といった構成の方がミステリ小説的な感じになったと思うのですが、その前の状況を綿密に描くことによって、人間ドラマとしてはかなり深く壮絶になり、この作品のテーマが明確に提示されたのではないでしょうか。

 あとこの作品を読んでいて最も怖いことは、作中における加害者に、誰もが簡単になれてしまうということでしょう。

 “ホントに悪いヤツだな~”なんて読みながら思っていても、見る人からしたら自分も同じようなことを、これからではなく今すでにやっている可能性もあるわけですからね。無自覚であるゆえに、気づいた時の罪悪感や羞恥心は、とんでもない恐怖へと繋がりそうです。

 というわけで、普段の生活において誰にでも当てはまる社会問題について、かなりリアルに深く考えさせられる作品なのですが、それでいてエンターテイメント作品としての完成度もかなりのものとなっているので、ぜひとも多くの人に読んでほしいですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “貫井徳郎” 関連記事 】

  > No.767 「私に似た人」
  > No.666 「ドミノ倒し」
  > No.605 「灰色の虹」

  > No.569 「微笑む人」
  > No.556 「新月譚」
  > No.337 「明日の空」
  > No.237 「乱反射」
  > No.099 「慟哭」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「太陽を曳く馬」 高村薫

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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