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2008年7月

2008年7月31日 (木)

『クラリネット症候群』 乾くるみ > 「このミス」完全読破 No.105

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.105

 『クラリネット症候群』 乾くるみ

   「このミス」2009年版 : ランク外

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2008.6.16 ~ 読終:2008.6.24

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2008年4月>

クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)
乾 くるみ

徳間書店 2008-04-04
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 No.68「イニシエーション・ラブ」で有名な乾くるみの新作ですが、これはちょっと変わっていまして、以前に発表済みの「マリオネット症候群」と、今回書き下ろしとなった「クラリネット症候群」という、新旧2つの中篇が収録されているのです。

 まず「マリオネット症候群」の方は、朝起きてみたら自分の身体を見知らぬ誰かに乗っ取られていた女子高生の話で、これはSFなんかでよくあるパターンですよね。

 だけど、その女子高生がどうやって自分の身体を取り戻すのか、というのとは別の方向に話が進んでいって、ちょっとミステリっぽい展開になっていくので、なかなか捻りが加えられているようです。

 そしてラストに至る終盤の展開なんかは、中学生の頃に好きで読んでいた火浦功の作品のようなハチャメチャぶりで、懐かしい感じもして凄い楽しめました。このバカバカしさは好きですね。

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 続く「クラリネット症候群」というのは、タイトルは似ているけれど「マリオネット症候群」とは全く別の話となっています。

 こちらは変わって男子高校生が主人公となるのですが、あることをキッカケにして“クラリネット症候群”という病気に掛かってしまいます。これなんかも現実には有り得ないタイプの病気なんで、やはりSF的ですね。

 この“クラリネット症候群”という病気は、掛かった主人公はもちろんのこと、読んでいるこちらにまで被害が被るという、なんとも厄介な病気なのです。

 そのために、この病気の症状が出ている間は読み続けることが困難になる人も多くいそうな感じですが、自分的には、読み辛いながらも楽しめましたけどね。こういうアイデアは好きなんで。

 というわけで、「イニシエーション・ラブ」のような大掛かりな仕掛けなどないですが、気軽に楽しんで読めるのは変わらないので(ただ「クラリネット症候群」に限っては別の意味でそうでもないかもしれないけれど)、大作を続けて読んだ後などに気分転換に読んでみるのもいいかもしれないですね。
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  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    読み終り爽快度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “ 乾くるみ” 関連記事 】

  > No.726 「北乃杜高校探偵部」
  > No.560 「カラット探偵事務所の事件簿2」
  > No.501 「嫉妬事件」
  > No.374 「セカンド・ラブ」

  > No.360 「スリープ」
  > No.185 「六つの手掛り」
  > No.168 「カラット探偵事務所の事件簿(1)」
  > No.105 「クラリネット症候群」
  > No.068 「イニシエーション・ラブ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「完全恋愛」 牧薩次

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月29日 (火)

『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』 深水黎一郎 > 「このミス」完全読破 No.104

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.104

 『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』 深水黎一郎

   「このミス」2009年版 : 49位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 9位

   読始:2008.6.16 ~ 読終:2008.6.24

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : ノベルス <2008年2月>

エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社文庫)エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社文庫)
深水 黎一郎

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 タイトルを見てわかる通り、美術ミステリです。

 ....といっても、よっぽど美術関係に詳しい人じゃないとわからないですよね。自分もさっぱりでした。

 この“エコール・ド・パリ(パリ派)”というのは、モディリアーニやスーチンなど、1910~20年頃にパリを中心として活躍した芸術家の一派のことをいうのだそうです。

 “一派”といっても、似たような作風の人が集まっているのではなく、共通するのは活躍した時代や場所のみで、一人一派ともいうべき個性溢れる面々の集まりだったようですね。

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 そんなエコール・ド・パリを中心とした美術論的薀蓄を挟みながら、現代で起こった殺人事件の謎解きが行われるのですが、これがかなり硬派な本格ミステリ作品に仕上がっていました。

 見方によっては地味ともいえますが(一人だけ派手なキャラクターが出てはきますが)、それゆえかじっくりと読ませてくれるのです。特に驚くような出来事もないので、ドラマ性の富んだ大掛かりな作品が目当てのような人なら途中で飽きてしまうかもしれませんが、端正な本格ミステリが好きな人なら気に入るはずです。

 それから作中作のような形でエコール・ド・パリの芸術家について語られるのですが、これだけでも読む価値ありですね。先に述べたように個性的な芸術家ばかりなので、あまり美術に興味がなくても、紹介される数々のエピソードを楽しめるに違いありません。読んだ後は、実際にこれらの芸術家の作品を観たくなること間違いなしです。

 そして事件の謎の解決にもちゃんと美術・芸術的なものが絡んでくるので、まさに美術ミステリといった感じでした。


  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “深水黎一郎” 関連記事 】

  > No.973 「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」
  > No.917 「倒叙の四季 破られたトリック」
  > No.837 「ミステリー・アリーナ」
  > No.725 「世界で一つだけの殺し方」
  > No.673 「美人薄命」

  > No.564 「言霊たちの夜」
  > No.488 「人間の尊厳と八〇〇メートル」
  > No.307 「五声のリチェルカーレ」
  > No.251 「花窗玻璃 シャガールの黙示」
  > No.104 「エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「クラリネット症候群」 乾くるみ

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月26日 (土)

「とんでもない!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第5弾


   >> 「 とんでもない!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 さてさて第5弾は、「とんでもない!!ベスト5」。衝撃的だったり、想像の域を越えていたりする“なんだこりゃぁ~!!”な作品の個人的ランキングです。

 まあ、小説以外でもこういった常識外れなタイプのものが凄い好きなのですよね。だから、「好きなミステリ小説ランキング」と言ってしまってもいいかもしれません(その割には★評価とあまりリンクしていませんが)。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。なので、その点もご了承ください。

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 【 5位 : ドリーミング・オブ・ホーム&マザー / 打海文三 】


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打海 文三

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 結果的には打海文三の遺作となってしまった作品なのですが、前半は穏やかな感じで進んでいたのに、後半になったら一変して破壊的な展開へと突入したのには、衝撃的なまでに驚かされました。この作品のことを全く知らずに読んだ事もあって、その驚きは格別でしたね。

 その後半の壊れっぷりがあまりに見事で、しかもその内容も、バイオレンス的であったりエロス的でもあったりと多岐に渡っているので、読んでて圧倒されつつも気持ち良いくらいのものでした。

 そして賛否激しく別れそうなラストといい、ホントに“とんでもない!”作品でございましたねェ。「このミス2009年版」にもランクインすればいいのだけれど.....。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.98 『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』 打海文三

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 【 4位 : 向日葵の咲かない夏 / 道尾秀介 】


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)
道尾 秀介

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 「驚いた!!ベスト5」に続いてのランクインです。

 まあ元々現実的には有り得ない展開が主軸となっているので、その時点でも“とんでもない!”話ではあるのですが、謎が解明される時の読み応えがまさに“とんでもない!”でしたからね。

 この時の衝撃はいまだ色褪せないのですが、その場面だけでなく、この作品を形成している作品世界全てが“とんでもない!”って感じでした。人を選びそうではありますが。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.41 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

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 【 3位 : 生ける屍の死 / 山口雅也 】


生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
山口 雅也

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 この作品も「死人が生き返る」という設定からして“とんでもない!”わけですが、この死人が生き返るという状況を上手く使って、探偵も被害者も容疑者も関係者もみな“生きる屍”という、まさに“とんでもない!”話を作り上げてしまったのにはもう恐れ入ります。

 しかも、これらのややこしい謎を、最後にはキッチリとしっかりとした推理により解決してしまったところも“とんでもない!”でしたねェ。本格ミステリ的な面白さに初めて気づいたキッカケとなった作品の一つでもありますからね。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.51 『生ける屍の死』 山口雅也

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 【 2位 : 姑獲鳥の夏 / 京極夏彦 】


文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極 夏彦

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 序盤から永遠のように続く薀蓄話にも“とんでもない!”って感じなのですが、やはり真骨頂なのは、最後の謎解き場面です。

 もうこの有無を言わせぬ迫力というのは凄すぎですね。読んでいるこっちは、思考を停止して展開を見守らなければならない状況を自然と作り出されてしまっているようでしたから。

 まあ謎解き自体は、人によって良い意味での“なんだこりゃ!”と悪い意味での“なんだこりゃ!”に別れると思うのですが、自分的には完全に良い意味での“なんだこりゃ!”でした。

 そしてこういった部分があったからこそ、作品自体はNo.94「魍魎の匣」の方が良く出来ていたと思うものの、好きなのは断然こっちの作品ですね。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.66 『姑獲鳥の夏』 京極夏彦

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 【 1位 : 神様ゲーム / 麻耶雄嵩 】


神様ゲーム (ミステリーランド)神様ゲーム (ミステリーランド)
麻耶 雄嵩

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 この「とんでもない!!ベスト5」というランキングは、まさにこの作品のためにあるといっても過言ではないでしょう!

 読んでからずいぶんと月日が経っているわけですが、この“とんでもない!”衝撃はいまだ褪せないばかりか、さらに強烈な印象となって襲いかかってくるほどですからね。ホントに“とんでもない!”の神様です。

 そしてこの作品、「怖い!!ベスト5」との2冠達成となってしまいました!

 まあそれだけ衝撃的だったわけですが、こうやってこの作品を再評価してみたら、やはり★4つ評価であるのはおかしいだろうと思い至ったので、★5つの満点評価に変更しようと思います。それに値するだけの作品ですからね。

(後日追記)
 この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.38 『神様ゲーム』 麻耶雄嵩

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  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「作家!!ベスト5」


  【 “とんでもない!” 関連記事 】

  > 300冊突破記念企画「とんでもねぇ!!セレクション Part.1」 (10.5.21)
  > 300冊突破記念企画「とんでもねぇ!!セレクション Part.2」 (10.5.26)
  > 100冊突破記念企画「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)


 【 100冊突破記念企画 】

  > 「驚いた!!ベスト5」 (08.6.26)
  > 「怖い!!ベスト5」 (08.6.29)
  > 「本格!!ベスト5」 (08.7.4)
  > 「熱い!!ベスト5」 (08.7.12)
  > 「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)
  > 「作家!!ベスト5」 (08.8.13)
  > 「アクセス数!!ベスト5」 (08.9.2)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月24日 (木)

>>MDB的コンピCD-09<< 「夏-アップテンポ・セレクション-」

>> MDB的コンピCD << とは?

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 「夏-アップテンポ・セレクション-」


 01 : 波乗りジョニー / 桑田佳佑 (2001年)
 02 : 渚にまつわるエトセトラ / Puffy (1997年)
 03 : ジェットコースター・ロマンス / KinKi Kids (1998年)
 04 : 揺れる想い / ZARD (1993年)

 05 : 夏の思い出 / ケツメイシ (2003年)
 06 : BOY MEETS GIRL / trf (1994年)
 07 : 夏を抱きしめて / TUBE (1994年)
 08 : ロコローション / ORANGE RANGE (2004年)

 09 : Sunny Day Sunday / センチメンタル・バス (1999年)
 10 : innocent world / Mr.Children (1994年)
 11 : 夏が来る / 大黒摩季 (1994年)
 12 : 楽園ベイベー / RIP SLYME (2002年)

 13 : 夏色 / ゆず (1998年)
 14 : You're my sunshine / 安室奈美恵 (1996年)
 15 : 瞳そらさないで / DEEN (1994年)
 16 : 夏祭り / Whiteberry (2000年)
 17 : HIGH PRESSURE / T.M.Revolution (1997年)

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 夏真っ盛りということで、夏の歌を集めてみました。

 しかし、夏の歌というのは、1アーティストに最低でも1曲ずつあるくらいに数多いので、そこから絞ることはなかなか大変なものです。

 なので今回は、“MDB的コンピCD”では基本となる「ヒット曲」であるのはもちろん、その中でも「アップテンポ」で、「さわやか系」で、「夏の定番」的作品を選りすぐってみました。

 というわけでこの17曲のラインナップとなったわけですが、結構全体的なバランスもとれているんじゃないでしょうかね。車や電車で海に向かう時に聴けば、懐かしさも相俟って爽快な盛り上がりを味わえるのではないでしょうか。

 ただ、この前「ミュージックステーション」でやっていた「夏歌ランキング」で、100位にも入っていなかった歌が何曲かあったりもするので、やっぱり自分の個人的嗜好が入っちゃっているかもしれません。

 それにやっぱり、まだまだ夏の名曲はたくさんあるので、「バラード編」共々第2弾を発表せねばならないでしょう!!っていっても、更新しないまま夏が終わってしまう可能性も大いにありそう.....。まあその時は来年にでも。

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 【「“夏の歌”コンピCD」関連記事】

  > 夏の歌 -2013- (13.6.16)
  > 夏の歌 -2012- (12.7.2)

  > 夏の歌 -2011- (11.6.29)
  > ポカリスエットCMタイアップ曲集 (10.7.9)
  > 夏の歌 -2010- (10.6.25)
  > 夏の歌 -2009- (09.8.5)
  > 夏-アップテンポ・セレクション- (08.7.24)

2008年7月23日 (水)

〔洋楽2008〕 MOTHER MARY/FOXBORO HOTTUBS

ストップ・ドロップ・アンド・ロールストップ・ドロップ・アンド・ロール
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 かのGREEN DAYの覆面バンドなのですが、名前は変わっても格好良いことに変わりはないですよねェ。

 このプロジェクトでは、ガレージロックな音やジャケットなど、60年代のバンドを意識して作られたそうですが、やはり自分が聴いても、THE BEATLESなど60年代の音楽を勉強を兼ねて聴いていた時の感じが甦ってきたかのようで、なんか懐かしくなっちゃいました。

 ただ、その頃の歌を初めて聴いた時って、時代が感じられて古臭いように思ってしまう一方で、逆に今の音楽にはない新しさ・斬新さが感じられたのです。つまりは、対照的な存在である“古さ”と“新しさ”が手を結び鼓膜から侵入してきて、時空間を超越した素晴らしい音を奏でて楽しませてくれたってことなのですね。

 これは、その頃の歌をリアルタイムで味わっていなかったからこそ出来る体験なんでしょう。だから今の小中学生が90年代前半に流行った邦楽なんかを聴いても、同じような感覚になるんじゃないでしょうかね?

 それと同じような感覚を、この歌からも感じることが出来ました。歌は古い感じがするんだけど、それが逆に新しく感じてしまって。だけどこの歌が作られたのはまさに今の時代なんで、時代感覚はさらに複雑になってしまっているようです。

 ただまあ、“格好良くて素晴らしい”というのは時代など関係なく共通してますけどね。

モヤモヤさまぁ~ず2(モヤモヤ大江麻理子アナウンサー)

 昨年の10月頃にある雑誌でさまぁ~ずの番組が特集されていたのを読み興味を持ちまして、家に帰って忘れぬうちにこの番組を録画予約しておこうと思ったら、すでに番組のタイトルを忘れていました....。

 なので、DVDレコーダーの番組検索で探してみたのですが、さまぁ~ずの冠番組って意外と多かったんですねェ。しかも似たようなタイトルが多くて.....。とりあえず全ての番組を録画予約してみたものの、もうすでに雑誌の内容も忘れてしまっていたので、果たして目的の番組が見つかるのかどうか心配でしたが、見た瞬間に「これだッ!!!」と簡単にわかってしまいました。

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 それがこの「モヤモヤさまぁ~ず2」。この時以来、毎週欠かさず録画して観て、さらにDVDに保存しているほどです。

 この番組は、いわゆる旅番組、というか街中散歩番組なのですが、普通のそういった番組では取り上げられないどころかその候補にも挙がらないような、ちょっと変わってて可笑しな場所・物・店、すなわちモヤモヤ・スポット(またはドイヒ~なもの)を見つけていくという、なんともゆるゆるな番組なのです。

 元々街中の変なものを見つけるのが好きな自分にとって、この番組を好きになるのは必然だったわけですが、さまぁ~ずの2人のモヤモヤ探知力とそれに対する表現力が物凄いので、もう師匠とまで呼びたいくらいなもんですからね。

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 そんなさまぁ~ずの番組にあって欠かせない存在なのが、アシスタントを務める大江麻理子アナウンサーです。「出没!アド街ック天国」の冒頭で変なギャグを言うアナウンサーとしても有名ですね。

 最初に見た時(モヤさまのシンガポール編の1回目)は、外見が上品そうなお嬢様って感じで、庶民的というよりは高嶺の花的な存在なのかな~と思っていました。ところが何週か観ていくうちに、全くそんなんじゃないんだなってことがわかりました。

 まあとにかくのんびりおっとりしている人なんですが、実は好奇心がとても旺盛で、まるで子供のように見えてしまうほどなのです。突然一人勝手にカメラから外れて何か気になるものを見に行くという、アナウンサーらしからぬ行動をとることはしょちゅうだし、公園で変わったスベリ台を見つけたら何も言われぬ前に突撃して乗りに行っちゃたりとか、行動が読めないので観てて飽きません。

 それに、普段は控え目のようでありながら、何かの競技をやる時には自信ありげに自分の力を豪語するのです。ところが、経験者だと言って卓球をやれば、いかにも素人な構えで、最後には膝を床につける可笑しな態勢でボールをラケットに当てるだけになっちゃったり、ボーリングをする時に“私どちらでも投げられるんです”と自信満々に言うも、左手で投げれば見事にガター、それならばと右に持ち替えて“ほわ~!!”という掛け声と共に投げると、もちろんこちらも見事なガター、という有り様です。

 ただ、そんな子供っぽい面だけでなく、外見通りに大人なところもありまして、まずやっぱり常に礼儀正しいですよね。それとやっぱり、アナウンサーではなくお笑い芸人がやるような場面でも、文句も言わずに笑顔で実行するという、場をわきまえた大人の面も見せています(この点は、好きでやっているようにも見えるので、逆に子供っぽいとも取れますが)。

 そんな大人な面が何より窺い知れるのは、さまぁ~ずの2人やスタッフからの度重なるセクハラ攻撃(セクハラ的なフリ)。一応嫌そうな素振りは見せるものの、そこで抵抗などせずに、とりあえずやってみせるのです。そんな姿を観ていると、ついつい応援したくなってきちゃいますからねェ。たまにさまぁ~ずの方に加担して観ちゃっている時もありますが....。

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 というわけで、なんかさまぁ~ずについてより大江アナについて書く方が圧倒的に多くなってしまいましたが、まあとにかくこの3人あってこその「モヤモヤさまぁ~ず2」であることは間違いないでしょう。

 それに付け加えると、とにかく番組に対するあらゆる姿勢がゆるゆるなスタッフ陣も欠かせませんね。今の布陣のどこか一つでも欠けてしまうと、この絶妙な面白さは表現できなくなっちゃうと思うので、基本が変わることなく、そこそこの人気をキープしつつ、だらだらと続いていってくれることを熱望します。


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さまぁ‾ず, 大江麻理子(テレビ東京アナウンサー), 街の人々

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 【「モヤモヤさまぁ~ず2」関連記事】

  > モヤモヤさまぁ~ず2 > 大江麻理子アナウンサー
        名場面リスト(2012年7-9月) (13.2.24)
        名場面リスト(2012年4-6月) (12.5.6)
        名場面リスト(2012年1-3月) (12.1.11)

        名場面リスト(2011年10-12月) (11.10.25)
        名場面リスト(2011年7-9月) (11.7.6)
        名場面リスト(2011年4-6月) (11.4.15)
        名場面リスト(2011年1-3月) (11.1.10)

        名場面リスト(2010年9-12月) (11.1.16)
        名場面リスト(2010年5-8月) (10.7.14)
        名場面リスト(2010年1-4月) (10.1.21)

        名場面ベスト10(2009年7-12月) 候補リスト (10.5.9)

        名場面ベスト10(09年上半期) 候補リスト (09.7.20)
        名場面ベスト10(09年上半期) 10位 → 6位 (09.12.17)
        名場面ベスト10(09年上半期) 5位 → 1位 (09.12.25)

        MDB的名場面ベスト10(08年下半期) 候補リスト (09.1.17)
        MDB的名場面ベスト10(08年下半期) 10位 → 6位 (09.2.12)
        MDB的名場面ベスト10(08年下半期) 5位 → 1位 (09.4.10)

        MDB的名場面ベスト10(08年上半期) 10位 → 6位 (08.10.1)
        MDB的名場面ベスト10(08年上半期) 5位 → 1位 (08.10.9)

  > モヤモヤさまぁ~ず2(モヤモヤ大江麻理子アナウンサー) (08.7.23)

  > クイック・ジャパン(QJ) Vol.80 > 「モヤモヤさまぁ~ず2」特集 (08.11.20)

  > ミニミニさまぁ~ず2009 (09.01.15)
  > ミニミニさまぁ~ず (07.12.30)

2008年7月22日 (火)

『堕天使拷問刑』 飛鳥部勝則 > 「このミス」完全読破 No.103

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.103

 『堕天使拷問刑』 飛鳥部勝則

   「このミス」2009年版 : 22位

   受賞(候補) :

   総合ランキング : 「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 71位

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 20位

   読始:2008.6.19 ~ 読終:2008.6.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年1月>

堕天使拷問刑 (ハヤカワ・ミステリワールド)堕天使拷問刑 (ハヤカワ・ミステリワールド)
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 これは偶然なのですが、直前まで読んでいたNo.102「山魔の如き嗤うもの」三津田信三と共通する部分が多いように感じました。

 まず、その土地のみで伝承されている土俗的な儀式が出てくる点。そしてそれに関わってくるかのように、密室やらアリバイやらの本格ミステリ的要素を含む事件が起こるところも。ただ今作の方が、時代設定の違いもあってか、より現代的な雰囲気を醸し出していますけどね。

 それに、ホラー的要素が作品全体に漂っているところも似ているのですが、この点でも今作の方は悪魔崇拝などオカルト的なものが基になっているので、日本的な古臭い感じはあまりしないです。それでいて和風と洋風が複雑に絡み合っているので、得体の知れない不気味さが作品世界を彩っているようでしたね。

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 そんな不思議で不気味な世界観がとても魅力なのですが、それ以外にも、個々のエピソードが凄く刺激的でした。現時代的でもありながら御伽噺的でもあるので、なんか自分自身が、この作品の中だけに存在する物語世界にいつのまにか入り込んでしまったかのようでした。

 そして後半に入ると、それまで微妙なバランスを保っていた様々なものが片側に一気になだれ込むかのように、激しく圧倒されるような展開になっていきます。それもオカルト的な部分を伴っているだけに、その迫力は常識外れですね。

 それに本格ミステリといての謎についても、果たして現実的な解決となるのか.....、はたまた超常現象的な解決となるのか.....、といった感じでも興味は尽きずに読み進めることが出来ました。

 というわけで、このタイトルにこの表紙絵なんで、図書館で借りるのにちょっと躊躇してしまいましたが、でもそこで借りず終いにならないでホントに良かったな、って思えるほどに面白かったです。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★★      主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “飛鳥部勝則” 関連記事 】

   > No.388 「黒と愛」
   > No.147 「殉教カテリナ車輪」
   > No.103 「堕天使拷問刑」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「エコール・ド・パリ殺人事件」 深水黎一郎

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月18日 (金)

『モザイク事件帳(大きな森の小さな密室)』 小林泰三 > 「このミス」完全読破 No.101

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.101

 『モザイク事件帳』 小林泰三

   * 文庫化の際に「大きな森の小さな密室」に改題

   「このミス」2009年版 : ランク外

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2008.6.13 ~ 読終:2008.6.14

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年2月>

大きな森の小さな密室 (創元推理文庫)大きな森の小さな密室 (創元推理文庫)
小林 泰三

東京創元社 2011-10-21
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 “「このミス」完全読破”の記念すべき100冊目は、やはりそれに相応しい作品を読むべきだろうと思い、「このミス 20年のベスト・オブ・ベスト」の1位に輝いたNo.100「火車」宮部みゆきを選びました。

 そして101冊目も、新たな出発の第一歩となる記念すべき位置付けになるので、それに相応しい作品は何だろうかと考えていたのですが、しかしこの時期に図書館で予約していた本が続々と自分の番になってしまったので、選択の余地もなく、借りた順番に読んでいくことになりました。

 したがって、これからしばらくは「2009年版」対象作品が続くことになります。

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 そんなわけで101冊目に選ばれたこの作品ですが、タイトルからして、ちょっとエッチな話なのかと勘違いしてしまう人がいるかもしれません。しかしここでいう“モザイク”とは“寄せ木細工”のことなのでご安心を(後日追記:単行本版のタイトルのことです)。

 それでこの作品は7編からなる短編集で、それぞれに「犯人当て」「倒叙ミステリ」「安楽椅子探偵」「バカミス」「??ミステリ」「SFミステリ」「日常の謎」と、ミステリの種類が副題として付けられています。つまり、1冊で7パターンものミステリ作品を楽しめるという、なんとも贅沢な短編集なのです。

 まあ、短編集と言っていますが、読んでいくうちに、実はただの短編集ではなく連作短編集であったことがわかってくるのですけどね。この微妙な繋がり方がなかなか面白かったです。

 そして各話の内容なんですが、それぞれにミステリの基本となるテーマが掲げられているものの、それら全てを「バカミス」と言ってしまえるくらいの、なんとも捻くれていてマトモでない作品が並んでいるのです。

 とはいえ、いずれもちゃんとした本格ミステリに仕上がっているのですが、所々に捻くれた部分が顔を覗かせているので、自分としてはその“絶妙な捻くれっぷり”に痺れちゃいました。山口雅也の作品が好きな人なんかに特にお薦めです。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “小林泰三” 関連記事 】

  > No.699 「アリス殺し」
  > No.101 「モザイク事件帳(大きな森の小さな密室)」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「山魔の如き嗤うもの」 三津田信三

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月12日 (土)

「熱い!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第4弾


   >> 「 熱い!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 さてさて第4弾は、「熱い!!ベスト5」。つまりは、手に汗握るような場面や人と人とのぶつかり合いなどの熱い作品の個人的ランキングです。

 ホントは「警察!!ベスト5」にしようと思っていたのですが、警察官や刑事が主役の作品が思っていたより多くなくて、対象全作品がランクインしそうなほどだったので、ちょっと方向転換して「熱い!!ベスト5」にしてみました。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。なので、その点もご了承ください。

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 【 5位 : 奪 取 / 真保裕一 】

 

奪取〈上〉 (講談社文庫)奪取〈上〉 (講談社文庫)
真保 裕一

講談社 1999-05
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 まあこの作者でいえばNo.23「ホワイトアウト」の方が有名だと思いますが、作品全体でも、熱い部分でも、自分的には断然こちらをお薦めですね。

 偽札作りに関する薀蓄話があまりに細かすぎるため、そこで挫折してしまう人も多そうですが、それ以外のシーンでの激しさ、勢い、スピード感、そして熱さというのが、もうまさに絶品といった感じです。

 そしてなんといっても、この熱さが“爽快な熱さ”であることが一番ですね。読後感のスッキリさも含めて、気持ちの良い熱さを味わうことが出来ると思います。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.69 『奪 取』 真保裕一

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 【 4位 : 「隠蔽捜査」 & 「果断 隠蔽捜査2」 / 今野敏 】

 

隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)
今野 敏

新潮社 2008-01-29
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 主人公は、警察のキャリアの中でもかなりのお偉いさんで、エリートである自分を誇り、自分たちは選ばれた人間で普通の国民ではないと、公言してはばからないような人なのです。

 となると、とても“熱い”とは思えない話になりそうですが、一方で、キャリアであることを鼻にかけて偉そうにしているわけではなくて、選ばれた人間だからこそ、それこそ命をかけて職務をまっとうしなければならない、という信念を心に抱き、常にそれに従って行動する人なので、その何者にも屈しない正義感はとても熱く感じられるのです。

 そしてその熱さは、立場や場所が変わっても、シリーズを通して変わらずに溢れていますからね。どちらの作品もお薦めです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.57 『隠蔽捜査』 今野敏
    >> No.72 『果断 隠蔽捜査2』 今野敏

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 【 3位 : 伝説なき地 / 船戸与一 】

 

伝説なき地〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)伝説なき地〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
船戸 与一

双葉社 2003-06
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 暑苦しいほどに熱い作品に定評のある船戸与一ですが、その中でも一押しなのがこの作品です。

 ストーリーの展開がまるでRPGゲームのようで、時にワクワク、時にハラハラするようなアドベンチャーの数々は、ホントに映画やゲームにしてほしいくらいなもんです。

 クライマックスにおける戦闘シーンなども圧巻の一言で、読んでいるこちらまで熱くさせられてしまうこと間違いなしです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.31 『伝説なき地』 船戸与一

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 【 2位 : 毒猿 新宿鮫II / 大沢在昌 】

 

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)
大沢 在昌

光文社 1998-08
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 長きに渡って人気の「新宿鮫」シリーズの第2作目にあたりますが、シリーズ中随一の激しいアクションと評判の作品です。

 主役の鮫島刑事を押しやってしまうほどのキャラクターが2人もいるのですが、この3人に加えて台湾マフィアや日本の裏社会の人間達が絡んできての激し過ぎる展開にはシビレっぱなしでした。

 特に、タイトルにもなっている「毒猿」の存在というのが、正体不明の男で、周囲の噂などで“とんでもない男”なんだという想像が膨らんでいくのですが、これが「未知の強豪」みたいでドキドキワクワクさせられて、実際にはその期待に膨らんだ想像を超えるほどのキャラクターだったりするので、もう読んでいるこっちは燃えまくりですからね。

 この「新宿鮫」シリーズの人気を決定付けた作品でもあるので、もうとにかくお薦めです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.43 『毒猿 新宿鮫II 』 大沢在昌

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 【 1位 : 半落ち / 横山秀夫 】

 

半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)
横山 秀夫

講談社 2005-09
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 ここ最近は空前の警察小説ブームとなっていますが、その火付け役ともいうべきなのがこの横山秀夫で、一番の代表作なのがこの作品です。

 “「このミス」完全読破”を始める前まで、警察小説に対するイメージは、堅苦しかったり暑苦しかったりとあまり良くなくて、手を伸ばしにくいものがありました。

 しかし、最初に読むことになったこの作品によって、そのイメージは崩壊され、“警察小説だからこその面白さ”というものを思い知らされてしまったほどですからね。

 そういった警察内部やその周辺での魂を揺さぶる熱い話はもちろん、空白の二日間に対する謎や、主役が入れ替わりながら話が進む連作短編のような凝った構成など、読み応えはかなりものがあります。

 警察小説の枠を超えてお勧めの作品です。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.3 『半落ち』 横山秀夫

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  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「とんでもない!!ベスト5」


 【 100冊突破記念企画 】

  > 「驚いた!!ベスト5」 (08.6.26)
  > 「怖い!!ベスト5」 (08.6.29)
  > 「本格!!ベスト5」 (08.7.4)
  > 「熱い!!ベスト5」 (08.7.12)
  > 「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)
  > 「作家!!ベスト5」 (08.8.13)
  > 「アクセス数!!ベスト5」 (08.9.2)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月 9日 (水)

<JC1巻買い> 「私立ポセイドン学園高等部」 大江慎一郎

私立ポセイドン学園高等部 1 (1) (ジャンプコミックス)私立ポセイドン学園高等部 1 (1) (ジャンプコミックス)
大江 慎一郎

集英社 2008-07-04
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 今月に発売されたJC(ジャンプコミックス)は、「私立ポセイドン学園高等部」(大江慎一郎)です。

 “週刊少年ジャンプ40周年”ということで、年明けから大々的に4作投入された新連載のうちのシンガリを務めた作品ですが、連載前からの大方の予想通りに、早々と打ち切りになってしまいました。


 この作者の作品は、代原(連載漫画が何らかの事情で締め切りに間に合わなかった時に、代わりに載せる漫画)として何度かジャンプ本誌に載っているのを読んだことがあったのですが、結構面白く読んでいたんですよね。

 といっても声を出して笑えるようなものではなくて、その独自の絵・独自の作風・独自のキャラクターがなんか読んでいくうちに気になってしまって、いつのまにかその独自の世界に嵌り込み、“バカバカしいな~”って感じで楽しめたのです。

 ところが、期待していたこの初連載作品、声を出して笑うどころか、クスリとさえすることが一度もないまま連載終了となってしまったんですねェ.....(だけど今回読み返してみたら、1コマだけしか出てない“解説役のテリーマンもどき君”で不覚にもクスリとしてしまいました.....)。

 なぜクスリとも出来なかったのか、と考えてみましたが、1話完結の読み切りの場合、ギャグがいくつも散りばめられているわけで、たたみ掛けるというほどの勢いや衝撃はないものの、軽いブローを何度も受けているうちに、いつしかそれが快感に変わって、全体的に面白く思えたのではないか、と。

 一方この作品のようなオムニバスの形式だと、1~4ページの話ごとに1つくらいしかギャグが入らないため、軽いブローが出ただけで次の話に移り、また軽いブローが出ただけで次の話に移り、ってなるので、面白さがじわじわと来ることのない状況が作られてしまっているのではないか、と。

 なので、オムニバス形式よりも、1話完結型で連載していれば少しは違ったのではないかな~と分析してみたのですが、この単行本に収録されていた1話完結型の読み切り作品「爆笑妖怪めらりにょん」を読んでみたら、この分析は残念ながら大いに間違っていたんだな~ということが解かってしまいましたねェ。


[ 後日追記 ]
 後で思い返してみたら、“結構面白く読んでいた代原漫画”というのは、この大江慎一郎の作品ではなかったようです。どうりで.....、って感じですね。
   

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 単行本ならではの特典ですが、まず帯の表には「こんなバカなマンガ見たことない!!」という煽り文句と共に表紙と繋がった絵が、裏にはサザエさんの予告風に2巻の紹介が書かれています。ちなみに2巻はずいぶん先の11月発売で、諸所の事情により封印された幻の16・17・18話や、赤マル掲載特別編本誌読み切り、その他おまけなどが収録されるそうです。

 カバーを取った表紙と背表紙部分には、最強の女子・サオリさんの貴重なセーラー服姿が描かれていて、総扉(目次の1つ前のページ)には、「ジャンプ史上最大の感動巨編…ついに始まる…」という煽り文句と共に、4つに区切られたコマに主要キャラの勇ましく格好いい場面(でっち上げ)が予告編風に描かれています。

 そして各話の間には様々なものが描かれているので、これは箇条書きにて。

 ・1-2話 作者によるあいさつ
 ・2-3話 2話に出たきりほぼ消えてしまったミラクルマンの悲しい絵
 ・3-4話 連載前の予告で発表されたタイトル「私立メソポタミア学園」の表札上に
       「私立ポセイドン学園高等部」の表札を貼っているモヒカン校長の絵
 ・4-5話 4話「SAGA」に出てきたブサイクな女の子の候補絵6つ
 ・5-6話 でっちあげ名場面集I プレイボーイ水野VSネコ委員長 (1コマ漫画)
       (これはたぶん、「キン肉マン」の単行本のパロディ?)
 ・6-7話 バレンタインの時期の回でそのネタを描かなかったことに対する後悔文
 ・7-8話 未登場キャラクター製作秘話(1) 小銭パンパンマン
 ・8-9話 未登場キャラクター製作秘話(2) 真・エビ反り男
 ・9-10話 前ページのイリオモテ山根のセリフ
       「地球上50億すべての人間を.....」に対する
       「2008年現在地球の人口は約66億人だそうです」というツッコミ
       それに逆切れするイリオモテ山根の絵

 それに続いて、代原としてジャンプに載った読み切り「オオエ丼」「爆笑妖怪めらりにょん」を収録。

 そしてさらには巻末特別企画として、“もしもかなりの長期連載になっていたら…”ということで「第352話 奇跡を信じて…!!」が収録されています。その柱には、TVアニメが絶賛放送中だったり、単行本が34巻まで出ていたり、ハリウッドにて実写化決定!という情報などが書いてあります。

 というわけで、おまけの数では他の漫画を圧倒するほどの多さなので、もうこれはお買い得ですね。

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 【「2007&2008年発売の“JC1巻買い”」関連記事】

  > 「どがしかでん!」 濱田浩輔 (08.11.18)
  > 「トリコ」 島袋光年 (08.11.10)

  > 「ダブルアーツ」 古味直志 (08.8.9)
  > 「バリハケン」 鈴木信也 (08.8.6)
  > 「ぬらりひょんの孫」 椎橋寛 (08.8.5)

  > 「私立ポセイドン学園高等部」 大江慎一郎 (08.7.9)
  > 「MUDDY」 藍本松 (08.5.15)
  > 「K.O.SEN」 村瀬克俊 (08.5.12)
  > 「PSYREN-サイレン-」 岩代俊明 (08.5.7)

  > 「初恋限定。-ハツコイ リミテッド-」 河下水希 (08.2.25)
  > 「SKET DANCE」 篠原健太 (07.11.20)
  > 「ベルモンド Le VisteuR」 石岡ショウエイ (07.11.19)

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  >>> 「週刊少年ジャンプ」関連記事リスト <<<

2008年7月 4日 (金)

「本格!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第3弾


   >> 「 本格!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 さてさて第3弾は、そもそもこれがなくてはミステリが始まらないだろう、という「本格!!ベスト5」。つまりは、密室殺人やアリバイトリックなどの要素を含んだ本格ミステリ作品の個人的ランキングです。

 この本格ミステリというのは、いまだに評論家や作家の間で“本格ミステリか否か”といった論争が長きに渡り勃発するほどに曖昧なジャンルの様ですが、ここではもうそんな難しく考えずに、大雑把な意味での本格ミステリ作品の中から自分の判断で選んでみました(でも、アッと驚く系の本格ミステリ作品なんかは「驚いた!!ベスト5」の方に回しました)。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。特に今回の“本格ミステリ”に関しては、始めた当初は全くと言っていいほどに面白さが理解できなかったのですが、今では本格要素のある作品ほど好んでしまうくらいに変貌を遂げてしまいました。

 なので、このジャンルにおける読んだ時期による評価の高低はかなり激しくなっていますね。したがって、ナンバリング(No.)が重い作品のみがランクインすることになりました。

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 【 5位 : 君の望む死に方 / 石持浅海 】

 

君の望む死に方 (祥伝社文庫)君の望む死に方 (祥伝社文庫)
石持 浅海

祥伝社 2011-09-01
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 毎年のように「このミス」や「本ミス」の上位に名を連ね、まさに“現代本格ミステリ作家”の旗手的存在の石持浅海ですが、自分的には、この人の作品に対する評価によって、本格ミステリの理解度が計れる感じです。

 最初に読んだNo.37「扉は閉ざされたまま」は「このミス」2006年版で2位に入るほどに評価の高い作品でしたが、本格ミステリ的な面白さはイマイチ感じられずじまいでした。

 その後に2冊ほど読みましたが、ついに今作に至って“おぉ、これは面白い!!”となったのですねェ。この作者の作品は設定などに捻くれたところがあるので、その面白さが解かるまではちょっと時間が掛かってしまいましたが、やっとそこまで到達できたのは嬉しい限りです.....。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.91 『君の望む死に方』 石持浅海

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 【 4位 : 生者と死者 / 泡坂妻夫 】

 

生者と死者生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)
泡坂 妻夫

新潮社 1994-10
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 まあとにかくこの作品は、本の中身がどうこうと言う前に、本の外側からしてすでに“ミステリ作品”を形作っているのですから、驚いてしまいます。

 というのも、中身は15ページごとの袋とじになっていまして、それを開けずに読めば短編小説として、開けて読めば長編小説として読むことができるのです。

 そのため、短編小説として読んでいたページが長編小説に組み込まれているのですが、同じページなのに場面設定や人物関係などの世界観が一変してしまっているところなどはもう神業です。

 残念ながら袋とじされた状態の本作を今現在に入手するのはかなり困難だと思うのですが、“このページ順に読めば短編小説として楽しめる”というのを感想記事に書いていますので、それを参考に読んで驚いてみてください。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.95 『生者と死者』 泡坂妻夫

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 【 3位 : 双頭の悪魔 / 有栖川有栖 】

 

双頭の悪魔 (創元推理文庫)双頭の悪魔 (創元推理文庫)
有栖川 有栖

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 “まさに本格ミステリ”という教科書的な作品を書くのが有栖川有栖ですが、その代表作である“探偵江神シリーズ”(または“学生アリスシリーズ”)の中にあって、最も世間一般の評価も個人的評価も高いのが今作です。

 シリーズ前2作と同様に「読者への挑戦」が用意されているので、読みながらフェアーな形で推理できるのですが、これなんかも前2作に比べて遥かにパワーアップしているし、それ以外のドラマチックな場面やアクション場面など、本格ミステリ要素以外の部分も凄く面白くなっているので、もう至れり尽せり状態ですからね。

 やはり本格ミステリといえば、この作品、そしてこのシリーズは欠かせない存在でしょう。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.81 『双頭の悪魔』 有栖川有栖

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 【 2位 : 首無の如き祟るもの / 三津田信三 】

 

首無の如き祟るもの (講談社文庫)首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田 信三

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 「本格ミステリ」の面白さが解かるキッカケとなったのが、No.51『生ける屍の死』山口雅也であり、今作なのです。

 特に今作は、一つのピースをはめ込むだけで全ての謎を鮮やかなまでに解いてしまったりとか、その後の天地逆転するほどの怒涛の展開など、本格要素の部分に対して初めてこんなに衝撃を受けましたからね。

 ホントに今作を読んでいなかったならば、未だに本格ミステリの面白さを味わうことが出来ていなかっただろう、ってくらいに自分にとっては最重要な作品なんですねェ。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.55 『首無の如き祟るもの』 三津田信三

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 【 1位 : 離れた家 / 山沢晴雄 】

 

離れた家―山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション離れた家―山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション
日下 三蔵

日本評論社 2007-06
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 無駄な贅肉を削ぎ落とし、本格要素のみの身体を作り上げたような、“これぞ本格ミステリ中の本格ミステリ”ともいうべき作品です。

 それゆえに敷居はかなり高く、この作者およびこの作品を語る上では“難解”という文字は欠かせないくらいのものなのですねェ。

 そんな難解さを楽しむことができ、この作品を面白く読めたってことで、“本格ミステリの面白さ”を理解できるようになったんだな、と認識することができたわけです。

 そういった意味でも、とても印象深い作品ですね。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.63 『離れた家』 山沢晴雄

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  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「熱い!!ベスト5」


 【 100冊突破記念企画 】

  > 「驚いた!!ベスト5」 (08.6.26)
  > 「怖い!!ベスト5」 (08.6.29)
  > 「本格!!ベスト5」 (08.7.4)
  > 「熱い!!ベスト5」 (08.7.12)
  > 「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)
  > 「作家!!ベスト5」 (08.8.13)
  > 「アクセス数!!ベスト5」 (08.9.2)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年7月 2日 (水)

『山魔の如き嗤うもの』 三津田信三 > 「このミス」完全読破 No.102

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.102

 『山魔の如き嗤うもの』 三津田信三

   「このミス」2009年版 : 8位

   受賞(候補) : (「本格ミステリ大賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 1位
               「ミステリが読みたい!」 2位
               「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
               「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2008.6.17 ~ 読終:2008.6.19

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年4月>

山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)
三津田 信三

講談社 2011-05-13
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 この作品は、「厭魅の如き憑くもの」 「凶鳥の如き忌むもの」 No.55「首無の如き祟るもの」に続く刀城言耶シリーズの第4作目にあたります。

 そして前作「首無の如き祟るもの」は「このミス」で5位、「本ミス」では2位といずれも上位にランクインし、個人的にも★5つと高い評価となったので、シリーズ最新作となるこの作品にも期待が高まってしまいました。

 そんなわけなので、ここは前作と比較する形で書いていくのが良さそうな感じですかね。

(後日追記)
 この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。

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 前作の「首無の如き祟るもの」は、探偵役である刀城言耶が本格的に登場するのがラスト近かったため、このシリーズを初めて読んだ自分にはこの人物が主役的役割であるとは全く気付かなかったわけですが、今作では最初の方から登場し、全編に渡って主役たるべく探偵役を務めています。

 そしてこの探偵役が探る謎というのが、密室からの消失劇だったり、アリバイトリックだったりするので、前作に比べて今作は本格ミステリ的要素が隅々まで行き渡っている感じで、それゆえに読みやすさは随分とアップしているように思います。

 それからこの作者の持ち味ともいうべきホラー的要素ですが、冒頭で語られる“その集落に伝わる成人参りという儀式”がなかなかのホラーっぷりで、それが作品全体を醸し出しているようでした。

 まあさすがにインパクトや衝撃面では前作には劣りますが、1つのピースを嵌め込むだけで全ての謎が鮮やかに解けてしまったりとか、ラストにおける天地逆転するほどの怒涛の展開は、前作同様に今回も炸裂しているし、凄く面白かったですね。

 ただ、舞台となっている土地や屋敷内などの地図は一切ないため、頭の中でそれらを想像する力が必要になってきますけど。まあそれも前作同様ですかねェ。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★       読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “三津田信三” 関連記事 】

  > No.777 「ミステリマガジン700 【国内篇】」
  > No.534 「幽女の如き怨むもの」

  > No.487 「生霊の如き重るもの」
  > No.291 「水魑の如き沈むもの」
  > No.255 「密室の如き籠るもの」
  > No.102 「山魔の如き嗤うもの」
  > No.055 「首無の如き祟るもの」


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