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2008年4月

2008年4月30日 (水)

JUNGLE DANCE / 谷村奈南 (PV)

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谷村奈南 shungo. T2ya

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 昨今の(ってかもう古いけど)“エロかわいい”とか“エロかっこいい”と言われている人に対して、“単にセクシーな衣装を着ているだけじゃないの?”とか“所詮は女性による同性に対しての評価でしかないんだね”とか“セクシーとエロは根本的に違うんだ!”とか思っていたわけですが、昨年にこの人の前作「Say Good-bye」のPVを観たら“まさにこれを待っていたんだ!!”って感じで嬉しかったですね。

 普通の服を着て、普通に歌っているだけなんだけど、そこからエロスな雰囲気がこっちに向かって来るようで。“ダイナマイト・ボディの持ち主”というのがやはり一番の理由なのかもしれないけれど、それだけじゃないんですよね。服を着てても隠しきれない無自覚のエロスのようなものが、そこには感じられるのです。


 そして今年最初の新作となった今作なんですが、“いよいよ自らの武器を惜しげもなく使って勝負にきたな!”ってぐらいにエロス全開で、まさにノックアウトされてしまいました。

 ビキニトップなど胸を強調した衣装で踊り捲くり、水着姿でプールから上がってくるサービスカットもちょっとだけあったりするのですが、ここまで吹っ切れたようにエロさを全面に出してくれたのは嬉しいもんですねェ。

 でもよ~く観てみたら、やっぱり前作同様に、踊りは激しく見せつける感じではなく、自然にまかせているかのようなゆったりとした踊りなのです。これがまた良いんですよねェ。セクシーな衣装に変わっても、無自覚なエロスは健在で。押しつけがましかったり一生懸命さがなくて、自然体な感じ、少々気だるいような感じが、観るものをエロスで優しく包み込む役割を果たしているのではないでしょうか。

 なので、“エロス全開”というわけではないですね。まだ“素材”だけで勝負してるところがあるし、なにしろ本人的には“無自覚”ですからね(あくまで自分の推測ですが)。これが自分の力を自覚するようになり、さらに素材を活かす術を身に付けたとしたら、どんなものが出来上がってしまうのか、というのは楽しみだし非常に興味深いです。

 これは良くも悪くもなる可能性のある爆弾のようなものだと思うわけですが、まあそういった面はあくまで“武器の一つ”として、やはり肝心要の“歌”で思いっきり勝負してほしいですね。

 なんだかんだ言っても、自分が一番求めるものは“歌”なのです。エロさは持ち味・特徴として思う存分表現してほしいですが、あくまで歌が映えるための要素の一つとして、心揺さぶるような歌を作ってほしいし、それを期待したいですね。


 ちなみに、このブログでは迷惑トラックバック&コメント対策として、「エロ」や「エロス」という言葉を禁止キーワードに登録しているのですが、そうしながら自ら記事に「エロ」や「エロス」と書きまくっているっていうのはどうなんでしょうねェ。


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 【 「谷村奈南」 関連記事】

  > Crazy For You / 谷村奈南 (PV) (09.2.10)
  > 「If I'm not the one / SEXY SENORITA」 谷村奈南 (PV) (08.8.17)
  > JUNGLE DANCE / 谷村奈南 (PV) (08.4.30)

2008年4月27日 (日)

『サクリファイス』 近藤史恵 > 「このミス」完全読破 No.79

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.79

 『サクリファイス』 近藤史恵

   「このミス」2008年版 : 7位

   受賞(候補) : 「大藪春彦賞」受賞
            (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「キノベス」 1位
               「本屋大賞」 2位
               「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
               「ミステリが読みたい!」 5位

   読始:2008.3.27 ~ 読終:2008.4.2

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2007年8月>

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 自動車ロードレースを題材にした珍しいミステリですが、“自転車”がメインテーマとなっているミステリは、過去には1989年12位のNo.425「男たちは北へ」風間一輝や、2005年版5位の「銀輪の覇者」斎藤純など、意外と「このミス」で上位に入っているのですよね。

 ただ今作は、ツール・ド・フランスに繋がるようなプロの自転車ロードレースについて書かれた、本格的な“自転車ミステリ小説”なのです。

 “自転車ミステリ小説”と書きましたが、実質的には“青春小説”って感じですかね。といっても“青春”と呼ぶには歳がいっている感もありますが、自転車ロードレースを舞台に、男たちが様々な熱い思いや葛藤などをぶつけ合いながらレースに向かっていくので、やっぱり“青春”ですね。

 だけどやはり女性作家による作品だからか、そういったドロドロするような部分でもさわやかに書ききっているので、とても読みやすく進められます。

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 そしてこの自転車レースというのはあまり一般的には馴染みが無いと思うのですが、個人戦でありながら実際には団体戦の意味合いがとても濃く、中にはレース前から脇役に徹しなければならない選手もいるなど、作品タイトルの意味でもある“犠牲”という言葉がピッタリ合うような競技なんですよね。

 そんなレース中やその前後の話を中心にして話は進んでいくのですが、話の始め頃から漂っていた“謎”がストーリーの中心に移行していくに連れて、“青春小説”から“ミステリ小説”へと変貌してゆくのです。

 そうした中でこの“犠牲”というタイトルの本当に意味するところが判明するに至り、衝撃の事実が明らかにされるのです。これがまた胸詰まらせるような切なさで......。

 それでも読後さわやかで前向きになれるところはこの作者の技術ですよね。“青春小説”としても“ミステリ小説”としても充分楽しめる作品でした。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★★★      主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★★
   衝撃バカミス度 : ★           読み終り爽快度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “近藤史恵”関連記事 】

  > No.648 「サヴァイヴ」
  > No.514 「ホテル・ピーベリー」
  > No.362 「薔薇を拒む」
  > No.327 「エデン」
  > No.079 「サクリファイス」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「キッド・ピストルズの冒涜」 山口雅也

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月24日 (木)

『消失!』 中西智明 > 「このミス」完全読破 No.78

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.78

 『消失!』 中西智明

   「このミス」1991年版 : 20位

   受賞(候補) :

   総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト100」 76位

   年度ランキング :

   読始:2008.3.25 ~ 読終:2008.3.25

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <1993年7月>

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中西 智明

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 この作品が「このミス」でランクインしたのはずいぶん前の1991年版で、その順位もギリギリの20位ということもあって、古臭くて地味なものをイメージしてしまうかもしれません。

 しかしそんな古さなど全く感じさせないし、とても軽快に読み進められるので、今読んでも全然遜色はないと思います。

 一応「消失!」というタイトルから推察できるように、中身はバリバリの本格ミステリなのですが、全然難しい感じはないし、ページ数もそれほどでもないので、本格ミステリが苦手だというような人でも気軽に読め、そして楽しめるに違いありません。

 それは、「消失」ではなくて「消失!」とビックリマークが付いていることからも、その気軽さが表れているように感じないこともないような。

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 それでこの作品はタイプ的には“世界観が一変するような驚きの真相”系です。なのでここにも詳しくは書かないのですが、なるべく事前に情報を入れずに読んだ方が面白い種類の作品ですね。

 しかもその“驚きの真相”というのが一つに留まらないので、これはもうサービス満点です。“たたみ掛けるような....”といった感じではないのですが、間を空けながら何回かガツンガツンと衝撃を受けるって感じでしょうか。

 ただ、この手のタイプでは代表的なNo.2「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午No.16「ハサミ男」殊能将之なんかと比べると、バカミス度はかなり高いと思うので、そこら辺で好みが別れちゃうかもしれませんけどね。

 だけどまあとにかく気軽に読めて気軽に楽しめる作品なんで、ぜひ一度気軽に手にとってみてください。そして頭を空っぽにした状態で読んでみてください。ハマる人は完全にハマるはず。

 ちなみに、この作品は最近まで絶版になっていたようで、こんだけ“気軽に~”“気軽に~”と繰り返し書いていながら、とても気軽には読めない代物だったのです。だけど昨年末にノベルズとして復刻されたので、めでたく気軽に読むことが出来るようになったのでした....。
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  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★         主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★
   衝撃バカミス度 : ★★★★     読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「サクリファイス」 近藤史恵

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月21日 (月)

『誰か』 宮部みゆき > 「このミス」完全読破 No.77

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.77

 『誰か』 宮部みゆき

   「このミス」2005年版 : 53位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2008.3.21 ~ 読終:2008.3.24

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2003年11月>

誰か (文春文庫 み 17-6)誰か (文春文庫 み 17-6)
宮部 みゆき

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 「2007年版」で6位に入ったNo.83「名もなき毒」は、タイトルからして普通に読み始めてしまいそうですが、実は「誰か」に続くシリーズ2作目なんですねェ。

 なので、この「誰か」は「このミス」で20位以内には入りませんでしたが、シリーズ1作目となるこちらから読んでみることにしました。

 この話は、自転車によるひき逃げ事件をキッカケに始まるのですが、この「自転車のマナー」は最近自分が特に関心をもっている社会問題ということもあり、感慨深かったですね。

 自転車は誰でも気軽に乗れるもので、自動車やバイクなどの“車”よりも“歩行者”に近い意識で乗っている人がほとんどだと思うのですが、法律的には“車”の仲間であるし、危険度からしたら完全に“車”寄りなわけです。

 だけどその認識がないためか、歩道ではそこを通るのがあたりまえかのように我が物顔でスピードを出しながら走ったり、先を確認しにくい曲がり角でも勢いをつけたまま曲がって来たりしています。

 特に酷いのが夜間で、ライトを点けずに走っている自転車は、すれ違ったのを見ている感じでは半数近くいるんじゃないですかね。もちろん無灯火運転は法律でも禁止されていることですが、そうでなくても夜間にライトを点けずに走ることは大変危険だということはわかりそうなもんですけどね。

 前方にいる人に自分の存在を知らせたり、乗っている方もライトの反射によって対向者(車)の存在がわかりやすくなったりなど、事故を起こさないために大事なものですが、それによって自分の身を守ることにも繋がるわけですからね。それを、本来ならば子供たちに教えなければならない年代の人達が率先して無灯火で走っているのですからねェ。

 まあ、自分も昔は戸塚から川崎や平塚辺りまで自転車で乗ってっちゃうほどの自転車好きで、今から考えると“よく事故を起こさなかったな~”と恥ずかしくなっちゃうような運転をしていたので、あんまり人のことも言えないし気持ちもわかるのですが、それでもやはり自転車というのは、一度事故を起こしてしまえば取り返しがつかなくなるくらいの大惨事になってしまう危険な乗り物なのですから、そのことは常に心掛けつつ乗ってほしいな、と思うのです。

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 とまあ話が外れてしまいましたが、しかしこの作品のテーマともあながち違ってはいないですからね。

 それでこの作品の主人公は、絵に描いたような“良い人”です。全然怒らないし、我が侭でもないし、周りの人に気を使いっぱなしだし。しかも奥さんもいかにも温室育ちな感じで、人の良さは主人公同様なのです。

 そんな主人公が、自転車によるひき逃げ事件と関わることになったのをキッカケにして、その“良い人さ”“純粋さ”を汚されてしまいそうな毒のあるいくつかの出来事に遭遇することになります。

 だけどこの主人公は、そういった出来事を全て受け入れたうえで、“良い人さ”“純粋さ”を保ち続けるのです。つまり一本筋の通った正真証明の“良い人”なのです。それを知ったうえで過去のエピソードなんかを思い返してみると、そんじょそこらの“良い人”じゃ乗り越えられないよなぁ~、とわかるんですけどね。

 とにかくこの“良い人”な主人公が魅力な作品なのですが、“「名もなき毒」を読む前にまずは”って感じで読み始めたのを忘れるくらいに面白かったですね。そしてこの主人公が再び活躍するであろう「名もなき毒」の方もより一層楽しみになりました。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★         主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★          読み終り爽快度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “宮部みゆき” 関連記事 】

  > No.715 「ペテロの葬列」

  > No.638 「桜ほうさら」
  > No.589 「ソロモンの偽証」
  > No.500 「魔術はささやく」
  > No.356 「小暮写眞館」
  > No.174 「英雄の書」

  > No.100 「火車」
  > No.083 「名もなき毒」
  > No.077 「誰か」
  > No.035 「龍は眠る」
  > No.001 「模倣犯」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「消失!」 中西智明

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月16日 (水)

『インシテミル』 米澤穂信 > 「このミス」完全読破 No.76

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.76

 『インシテミル』 米澤穂信

   「このミス」2008年版 : 10位

   受賞(候補) : (「本格ミステリ大賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 4位
              「大学読書人大賞」 6位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
              「ミステリが読みたい!」 13位
              「キノベス」 17位
              「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2008.3.18 ~ 読終:2008.3.19

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2007年8月>

インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
米澤 穂信

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 このカラフルで可愛らしい表紙に(後日追記:ハードカバー版の表紙のことです→)、この意味深なタイトルから、ポップでオシャレで明るい話を想像していました。

 ところが実際に読んでみたら、外界と遮断された変な形の館に(まあ正確には館ではないけど)、初顔合わせとなる人達が集まり、そこで連続殺人事件が起き、いざ犯人探しへ!!という、バリバリの本格ミステリなんですねェ。

 ただそこでは、登場人物たちにゲーム性のあるルールが施されているため、自然と疑心暗鬼に陥ることになり、そのうちに激しい心理戦が繰り広げられてきます。

 そしてこの作者の良くも悪くもの特徴でもある“キャラの軽さ”もそのままなので、古臭いわけではなくむしろ現代的な本格ミステリですね。

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 その作中に出てくるルールなどで、古典的な本格ミステリ作品がオマージュとして使われています。これが謎を解くヒントに繋がってきたりもするため、そういった古典的本格ミステリに精通している人が読むとより楽しめるでしょう。

 たけど、古典的本格ミステリに疎い人でも充分楽しめると思います。自分がまさにそうなので、これは実証済みなのです。

 ただやっぱり、古典的なものじゃなくても、ある程度の本格ミステリを読んでいないと本来の面白さがわからないかもしれませんね。というのも、読んでいくとわかるのですが、この作品はどうもひねくれているのです。よくある本格ミステリの流れに行きそうになっても、ことごとくスカされるような感じで。

 このマトモじゃない“ひねくれ精神”が、気の利いたスパイスとなって、作品全体に独特な味を加えているのです。ただこのスパイスは、何となく気になる程度のさり気ないものなので、本格ミステリをある程度読んでいないとその味の違いに気付かないんじゃないかと思うのですよね。


 と、ここで最初の話に戻りますが、果たしてこの表紙(後日追記:ハードカバー版の表紙のことです)は正解だったのでしょうか。

 ある程度の本格ミステリ読みにこそ読んでもらいたいタイプの内容だけど、そういった人はこういう表紙の本には手が伸びにくいようなイメージが。

 逆に、この表紙を見て「面白そうだ!!」と思うような人は、こういう本格ミステリは好みでないようなイメージが。

 まあ自分はずいぶん前から本屋でこの表紙が気になっていたし、実際に読んでも凄く面白かったので、全く問題なかったのですけどね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★         人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “米澤穂信” 関連記事 】

  > No.942 「いまさら翼といわれても」
  > No.872 「真実の10メートル手前」
  > No.828 「王とサーカス」

  > No.817 「さよなら妖精」
  > No.777 「ミステリマガジン700 【国内篇】」
  > No.748 「満願」
  > No.622 「リカーシブル」
  > No.402 「折れた竜骨」

  > No.366 「ふたりの距離の概算」
  > No.365 「遠まわりする雛」
  > No.315 「蝦蟇倉市事件2(街角で謎が待っている)」
  > No.250 「秋期限定栗きんとん事件」
  > No.227 「追想五断章」

  > No.140 「儚い羊たちの祝宴」
  > No.076 「インシテミル」
  > No.044 「ボトルネック」
  > No.040 「夏期限定トロピカルパフェ事件」
  > No.039 「春期限定いちごタルト事件」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「誰か」 宮部みゆき

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月10日 (木)

『屍蘭 新宿鮫III』 大沢在昌 > 「このミス」完全読破 No.75

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.75

 『屍蘭 新宿鮫III』 大沢在昌

   「このミス」1994年版 : 15位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 7位

   読始:2008.3.14 ~ 読終:2008.3.17

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <1999年8月>

屍蘭 新装版: 新宿鮫3 (光文社文庫)屍蘭 新装版: 新宿鮫3 (光文社文庫)
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 新宿鮫シリーズの2作目以降には、「毒猿」「無間人形」「炎蛹」「氷舞」など、漢字ニ~四文字のサブタイトルが付けられているのですが(っていうかこっちがメインタイトル?)、特殊な漢字を使っているわけでもないのに、奇妙で独特で味わい深いものがあり、とてもセンスが感じられますね。

 そんな中でも自分が一番心惹かれていたタイトルが、今回紹介する「屍蘭」なのです。

 豪華で優雅で艶やかで、まさに生命力が輝いているような“蘭”という言葉の前に、すでに生命力が失われてしまい、まさに朽ちてゆく状態にある“屍”という言葉が付いて、“屍蘭”。この対照性がなんとも素晴らしいですね。“しかばね・らん”という語感の響きも最高です。

 ただ、実際にこの作品を読み終えてみたら、もうこれ以外のタイトルはありえない!ってぐらいにドンピシャなタイトルなのです。だから読み終えて一番心に残ったのが、この“屍蘭”というタイトルが付けられた意味、でしたから。

 この二文字に作品の全てが詰め込まれている、といったら大袈裟ですが、でもこの作品を表すのにこれ以上の言葉はないですからね。しかもそれを“たったのニ文字”で表してしまうのだから、もう感服です。

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 内容の方は、裏世界の人間との争いを描いた前2作とは違って、今作の鮫島刑事の相手はごく一般の普通の人物です。まあ実際には裏社会側に属しているとも見えますが、でも前2作と比べれば明らかに一般人といえるでしょう。

 それなのに、いやそれ故にか、鮫島刑事は今まで以上に苦戦することになるのですねェ。この苦戦ぶり、そしてそれを乗り越えていく姿に、この主人公の新たな魅力が見えてくるかもしれません。

 そして前2作に比べると“大作感”は影を潜めてしまうのですが、これまでとはまた違ったタイプの作品のようであり、それでもやはり紛れもなく“新宿鮫シリーズ”であるので、前2作が好きなら引き続き楽しめると思います。


 それから今回読んでみてわかったのですが、区切りが頻繁に出てきて、その都度場面や視点が変わっていくので、それでリズムが生まれてテンポ良く読み進めることが出来るんですね。

 だから、次の区切りで一先ず休憩しようと思っても、それまでリズムに乗って読んできて加速が付いてしまっているので、目の前の区切りで急ブレーキをかけることは出来ないのです。だから“もう一つ先、もう一つ先.....”と止められなくなってしまいました。

 このテンポの良さも、新宿鮫シリーズの一つの魅力なのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★       読み終り爽快度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “大沢在昌” 関連記事 】

  > No.1012 「俺はエージェント」
  > No.0945 「夜明けまで眠らない」
  > No.0781 「雨の狩人」
  > No.0628 「冬芽の人」
  > No.0553 「鮫島の貌 新宿鮫短編集」

  > No.0456 「絆回廊 新宿鮫X」
  > No.0435 「氷の森」
  > No.0426 「狼花 新宿鮫IX」
  > No.0419 「新宿鮫 風化水脈(新宿鮫VIII)」
  > No.0417 「やぶへび」

  > No.0404 「女王陛下のアルバイト探偵(アイ)」
  > No.0400 「灰夜 新宿鮫VII」
  > No.0348 「氷舞 新宿鮫VI」
  > No.0335 「ブラックチェンバー」
  > No.0292 「欧亜純白 ユーラシアホワイト」

  > No.0262 「炎蛹 新宿鮫V」
  > No.0171 「無間人形 新宿鮫IV」
  > No.0075 「屍蘭 新宿鮫III」
  > No.0043 「毒猿 新宿鮫II」
  > No.0027 「新宿鮫」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「インシテミル」 米澤穂信

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月 9日 (水)

〔洋楽2008〕 BURNING FENCE / ASIAN DUB FOUNDATION

PUNKARA[期間限定廉価盤] [歌詞対訳・解説・ボーナストラック付き国内盤] (TRCP77)PUNKARA[期間限定廉価盤] [歌詞対訳・解説・ボーナストラック付き国内盤] (TRCP77)
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 サビは驚くほどポップでキャッチーなのです。1回聴いただけでも憶えられちゃうくらいに。

 なんだけど、後ろでガナリ鳴っている音は相変わらず激しく攻撃的なので、もうこのアンバランスさが最高ですね。

 そしてこの音が自然と高揚感を生み出すので、聴いていると体の中から熱いものが沸沸と涌き出てくるのです。

 というわけで、予想・期待していた通りの新曲なのですが、これはASIAN DUB FOUNDATIONでしか聴くことの出来ない類の曲ですからね。もう大変満足できちゃいました。

2008年4月 8日 (火)

>>MDB的コンピCD-07<< 「オリコン年間2位曲集」

>> MDB的コンピCD << とは?


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 「オリコン年間2位曲集」


 01 : SAY YES / CHAGE & ASKA  (1991年)
 02 : 悲しみは雪のように / 浜田省吾  (1992年)
 03 : 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない / B'z  (1993年)
 04 : ロマンスの神様 / 広瀬香美  (1994年)

 05 : WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~
                         / H Jungle with t  (1995年)
 06 : DEPARTURES / globe  (1996年)
 07 : 硝子の少年 / KinKi Kids  (1997年)
 08 : 夜空ノムコウ / SMAP  (1998年)

 09 : Winter,again / GLAY  (1999年)
 10 : 桜坂 / 福山雅治  (2000年)
 11 : M / 浜崎あゆみ  (2001年)
 12 : traveling / 宇多田ヒカル  (2002年)

 13 : 虹 / 福山雅治  (2003年)
 14 : Sign / Mr.Children  (2004年)
 15 : さくら / ケツメイシ  (2005年)
 16 : 粉雪 / レミオロメン  (2006年)
 17 : Flavor Of Life / 宇多田ヒカル  (2007年)

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 >>MDB的コンピCD-01<< 「オリコン年間1位曲集」に続く第2弾ということで、1991年以降にオリコンの年間チャートで2位を獲った曲を、年順に並べてみました。

 2位ということで、やはり1位と比べると劣るイメージとなってしまいますが、それでも1年に発売される幾枚ものシングルの中での2位だし、1位とそれほど変わらない売り上げ枚数なので、こうやって並べてみると“これが「年間1位曲集」だ!”と言っても疑うことのないくらいの名曲・名アーティスト揃いとなりました。

 ここで注目なのは、アンアンの「抱かれたい男ランキング」で木村拓哉に続く2位の座をここ何年もキープし続けている福山雅治。このオリコン年間チャートでも、年間1位を獲ったことがないのに、年間2位には「桜坂」「虹」で2回もなっているんですねェ。つくづく“2番目が似合う男”なんですね。

 そして、これは 「オリコン年間1位曲集」でも少し書きましたが、2005年の2位となったケツメイシ「さくら」は、ず~っと年間1位の座をキープしていたのに、わずか発売から3週の売り上げのみで「青春アミーゴ」修二と彰に抜かれてしまったんですねェ。それもわずか2,600枚差で。まあでもこれも、大物アーティストと発売日をあえてぶつけて1位にならないようにしていたケツメイシらしいのかもしれないですね。

 あともう13年前なんでわからない若い方もいると思うので補足しておきますが、1995年の2位になったH Jungle with t というのは、ダウンタウン浜田雅功小室哲哉によるユニットです。年間2位だけど200万枚を超える大ヒットでした。

 ちなみに、翌1996年にはglobeが2位となり、これで小室哲哉プロデュース作品が2年連続で年間2位となりましたが、続く1997年になってやっと安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」で年間1位を獲得することになりました。

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 【「オリコン年間?位曲集」関連記事】

  > >>MDB的コンピCD-01<< 「オリコン年間1位曲集」 (07.11.3)
  > >>MDB的コンピCD-07<< 「オリコン年間2位曲集」 (08.4.8)
  > >>MDB的コンピCD-10<< 「オリコン年間3位曲集」 (08.9.6)

2008年4月 6日 (日)

『密室キングダム』 柄刀一 > 「このミス」完全読破 No.74

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.74

 『密室キングダム』 柄刀一

   「このミス」2008年版 : 16位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)
            (「本格ミステリ大賞」候補)

   総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10(1997-2016)」 11位

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 3位
              「ミステリが読みたい!」 9位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
              「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2008.2.18 ~ 読終:2008.3.13

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2007年7月>

密室キングダム (光文社文庫)密室キングダム (光文社文庫)
柄刀 一

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 この仰々しいタイトルに、絢爛で妖美な表紙、そして片手で持つのも辛いくらいの分厚さ。

 なので気にはなっていてもなかなか手を出しにくい外見なのですが、一度読み始めてしまえばそれらは全く関係なくなり、楽しんで読み進めることができました。

 まあそれでも、読んでも読んでもまだまだページが残っているので、その分厚さは常に意識せざるをえなかったのですが。だから図書館で借りて一回延長しても読み終わらず、一度返却した上ですぐに借り直しましたからね。

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 それでタイトルから予測できる様に「密室!密室!また密室!!」という展開で、しかも一つの密室に何重ものトリックが覆い被されていたり、また密室の種類も豊富なので、まさに“密室王国”の名に恥じない内容でした。

 さらに、これは全ての謎が解ける時にわかるのですが、密室を仕掛けるに至った理由にも、様々な心理的・状況的要因が絡み合っているので、ホントに一つ一つの密室における濃密さが尋常じゃないです。

 ただまあ、“密室トリック”というのは、論理的思考によって理詰めで謎を解いていくもので、したがって作品全体がこの“論理的思考”に満ち溢れています。なので、ストーリーやキャラクター、ドラマ性なんかを楽しみに本を読むような方には、そのページ数の多さもあいまって、この作品を完読することは苦痛どころか拷問にも近いかもしれませんね。

 自分の場合も、ちょっと前だったなら読んでいてかなり辛かっただろうと思います。ただ今はこういった“本格ミステリ物”はかなり好きになっているので、辛いどころか逆にかなり楽しめたわけですけれど。だから読むタイミングってのはホントに大事なんですねェ

 でも、探偵役の主人公が病弱な青年だったり、あと作品全体の印象としては“重厚”というよりはむしろ“軽快”な空気感があったりもするので、そんなに敷居が高いわけでもないです。だから意外とこういう“密室物”の入門編に最適かもしれません。

 ただそれだとやっぱりこの分厚さがネックになるか.....。
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  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★           人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★          感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      読み終り爽快度 : ★★★


  【 “柄刀一” 関連記事 】

  > No.304 「モノクロームの13手」
  > No.074 「密室キングダム」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「屍蘭 新宿鮫III」 大沢在昌

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2008年4月 3日 (木)

『煙か土か食い物』 舞城王太郎 > 「このミス」完全読破 No.71

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.71

 『煙か土か食い物』 舞城王太郎

   「このミス」2002年版 : 8位

   受賞(候補) : 「メフィスト賞」受賞

   総合ランキング : 「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 14位
               「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 72位

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 11位
               「本格ミステリ・ベスト10」 19位

   読始:2008.2.12 ~ 読終:2008.2.15

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2004年12月>

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 とにかくタイトルがインパクトありますよね。

 絶対に他の作者の作品とタイトルが被ることはないでしょうから。ホントに見ただけで読まずにはいられなくなってしまう、とても魅力的なタイトルです。この奇妙なタイトルの意味は中身を読めば解るのですけどね。

 そしてその中身の方もタイトルに負けず劣らずのインパクトあるもので、最初の1ページ目を見ただけで、そのあまりの文字のビッシリさに驚愕してしまいますから。

 その後も、句読点や段落がほとんどなく文字だけで埋め尽くされたページが続くため、一瞬読むのを躊躇してしまいそうになるかもしれませんが、一度読み始めてしまえば、作品世界がマシンガンのように止めど無く脳髄に撃ち込まれてくるかのごとくで、もうこの作品の虜になるに違いありません。

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 この作品はジャンルで一括りにするのが難しいのですが、連続殺人やら密室やらアナグラムやらミッシングリンクやら暗号やら探偵やらと、本格ミステリの要素がテンコ盛り状態です。

 ただこれらはどうも“投げやり”な印象なんですよねェ。なんか“こんなのを入れとけばミステリ小説になるんだろ!?”て言っているような、おざなりでやっつけな雰囲気がぷんぷん漂っているのです。ただこれがこの作品にあっては最高にマッチしていて、大きな魅力となっているのですけどね。


 それから現在進行のストーリーの合間には、壮絶なる主人公一家の過去も語られるのですが、これがホントにとんでもなく面白すぎなのです。

 特に次男の二郎のエピソードがとにかくブットビすぎでして、もうこの部分だけでも満足出来ちゃうほどで。作品全体的にも物凄いパワーがあるのですが、この二郎の話の時には桁が違うくらいに爆発しちゃっているようなパワーですから。ホント凄すぎです。

 こんなブチ切れ状態のままラストまで突き抜けてくれたら迷いなく★5つの満点評価だったんですけどね。でも読んでる時はアドレナリンが出っ放しになっちゃったし、こんなのは他の作品じゃ味わえない!ってくらいに楽しむことが出来ました。

(後日追記)
 この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★★   主キャラ魅力度 : ★★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★   感涙ウルウル度 : ★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    読み終り爽快度 : ★★★★


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  > No.826 「淵の王」

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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