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カテゴリー「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」の記事

2019年8月21日 (水)

(再掲載)“「このミス」完全読破”の更新情報についての紹介


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* この記事は以前更新したものと同じ内容です


 当ブログ(朴念仁と居候)のカテゴリーの一つである“「このミス」完全読破”のみの更新情報を、まとめページ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”にて表示しています


 まあ最新記事は、ブログのサイドメニューにある“最近の記事”を見てもらえばよいのですが、例えばこのミステリーがすごい!ランキング(順位)予想“月別ランクイン候補作品”に対象作品を追加したり、“「このミス」ベスト10作品をみんなで予想しよう!”に新たな投票者の予想を追記したような場合、サイドメニューではそれらをお知らせすることは出来ません


 そういった追記・追加情報も、この“更新情報”欄を見てもらえればわかることから、いくらか便利なのではないかと思うので、もしよかったら“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”“更新情報”欄で“「このミス」完全読破”の更新情報をチェックしてみてください


 そしてこのまとめページ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”では、読んだ順番に並べた記事リストの他、年版別(ランキング別)・作家別のリストも作っていて、ランキング予想や各企画などもまとめていますし、「このミス」に関する資料的なランキング&リストを載せた“このミス資料集”というページもあります


 なので、まだ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”を見たことがないという方や、普段カテゴリー記事一覧などから目的の記事を探している方などは、この機会に一度見てみてください

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年8月10日 (土)

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』 青柳碧人 > 「このミス」完全読破 No.1076

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1076

 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』 青柳碧人

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年8月8日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2019年4月>

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 「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ケ島」から成る短篇集です。

 各話のタイトル、それに単行本自体のタイトルや表紙絵を見れば分かるように、日本の昔ばなし(おとぎ話)を共通テーマとした作品集でして、取り上げられている昔話は各タイトルから容易に想像出来そうですが、一応書いておきますと「一寸法師」「花咲か爺」「鶴の恩返し」「浦島太郎」「桃太郎」が原典(元ネタ)となっています。

 いずれも誰もが知っている代表的な昔ばなしなため、改めて原典を読んでおく必要はないとはいえ、“どこまでが原典通りでどこからがオリジナルなのか”に注目しながら読むのも楽しみ所の一つだと思うので、曖昧な記憶しか残っていないというような方は各話の原典のあらすじだけでも軽く目を通してから本作を読み始めるのもいいのかもしれません(もちろん曖昧な記憶のままでも問題なく楽しめますが)。

 ちなみに、連作的な要素がわずかながらあって、トリックに関わってきたりもするので、気になる話から読むよりは、「一寸法師の~」から順に読んでいくことをお薦めします。

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 そんな本作の一番の特徴といえば、やはり“日本の昔ばなしと本格ミステリとの融合”なのですが、この本格ミステリ部分というのが、ミステリ要素を申し訳程度に入れてみたりミステリっぽい捻りをちょっと加えただけだったりという軽いものではなく、各話で必ず殺人事件が起きますし、アリバイや倒叙や密室など定番的なガジェットが用いられるなど、なかなか本格的なミステリ演出となっています。

 それに、浦島太郎が龍宮城で起きた密室殺人(魚?)事件の謎を推理したり、鬼ケ島が外界から隔離された連続殺人(鬼?)事件の舞台となったり、昔ばなしならではの小道具がトリックに使われるなど、昔ばなしと本格ミステリ要素とが見事なまでに絡み合っているため、特殊設定ミステリとしても素晴らしい出来となっていますし、原典の内容を尊重しつつストーリー的にもミステリ的にも絶妙な匙加減で手を加えているので、パロディ的な面白さも生み出されていました。

 (平易な文章で書かれた子供向けの内容を想像してしまいそうな)単行本のタイトルや表紙絵の印象とは違って、本格ミステリとしての読み応えがあり、ブラックユーモアが効いていて、文章もライトな時代小説といった感じであるなど、大人(特にミステリ好き)が童心に帰りつつミステリ的な刺激を受けながら楽しめるような作品なので、まあ異色作なので好みは分かれるかもしれないものの、読めば別の昔ばなしを原典とした続編の発売を待ち遠しくなるくらいにこの遊び心に満ちたミステリ昔ばなしを堪能出来るのではないでしょうか(現在は“西洋昔ばなし×本格ミステリ”をテーマに雑誌連載しているようですね)。


 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


 「刑事の慟哭」下村敦史 << PREV/NEXT >> 「悪の五輪」月村了衛

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年8月 6日 (火)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年9月)


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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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 【 2019年 9月 発売 】


 屍人荘の殺人 / 今村昌弘  <<感想記事はこちら!>>

 << 2018年版 1位 >>

   ・「本格ミステリ大賞」 受賞
   ・「鮎川哲也賞」 受賞
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
   ・「ミステリが読みたい!」 2位
   ・「本屋大賞」 3位

 ★ “〈屍人荘の殺人〉シリーズ”の1作目

 ★ 神紅大学ミステリ愛好会会長であり
   『名探偵』の明智恭介と
   その助手、葉村譲は、
   同じ大学に通うもう一人の名探偵、
   剣崎比留子と共に
   曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、
   ペンション紫湛荘を訪れる。
   初日の夜、
   彼らは想像だになかった事態に見舞われ
   荘内に籠城を余儀なくされるが、
   それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
   たった一時間半で世界は一変した。
   数々のミステリランキングで1位に輝いた
   第27回鮎川哲也賞受賞作!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 おやすみ人面瘡 / 白井智之  <<感想記事はこちら!>>

 << 2017年版 8位 >>

   ・「本格ミステリ大賞」 候補
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 5位

 ★ 仰天の特殊設定×綿密な本格推理
   =驚異のどんでんがえし!
   かつて全身に脳瘤と呼ばれる顔が発症する
   奇病“人瘤病”の感染爆発があった海晴市。
   そこで2人の人瘤病患者が
   殺害される事件が起きる。
   容疑者の中学生四人は真相を暴くべく、
   それぞれ推理を披露するが――

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Ank : a mirroring ape / 佐藤究

 << 2018年版 25位 >>

   ・「大藪春彦賞」 受賞
   ・「吉川英治文学新人賞」 受賞
   ・「日本推理作家協会賞」 候補

 ★ 2026年、京都で大暴動が起きる。
   「京都暴動=キョート・ライオット」だ。
   人々は自分の目の前にいる人間を殺し合い、
   未曽有の大惨劇が繰り広げられた。
   事件の発端になったのは、
   「鏡=アンク」という名のたった
   1頭のチンパンジーだった。
   霊長類研究施設に勤める研究者・鈴木望は、
   世界に広がらんとする災厄に
   たった1人で立ち向かった……。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの9月文庫化作品 >>

 スタフ staph / 道尾秀介

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 NEXT >>> 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年10月)

 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年8月) <<< PREV


 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年8月 2日 (金)

「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年9月)


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 これで11年目となる“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2020年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを刊行された月(奥付記載の月)別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、作者やシリーズの「このミス」実績ごとに分けて並べています。

 なお、読んだうえでのランクインするかどうかの予想に関しては、「このミステリーがすごい!2020年版」ランキング(順位)予想の方をご覧ください。


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第(&Amazonに作品のページが作られ次第)、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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>> 2019年9月発売の「このミス」ランクイン実績のあるシリーズ作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * シリーズ過去作品の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 法月綸太郎の消息 / 法月綸太郎 (11作) * シリーズ14作目
        〈3作目「頼子のために」が91年版16位にランクイン〉
        〈4作目「一の悲劇」が92年版19位にランクイン〉
        〈5作目「ふたたび赤い悪夢」が93年版18位にランクイン〉
        〈7作目「二の悲劇」が95年版10位にランクイン〉
        〈8作目「法月綸太郎の新冒険」が00年版11位にランクイン〉
        〈10作目「生首に聞いてみろ」が05年版1位にランクイン〉
        〈12作目「キングを探せ」が13年版8位にランクイン〉

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>> 2019年9月発売の「このミス」ランクイン実績作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数

 Iの悲劇 / 米澤穂信 (14作)
 罪と祈り / 貫井徳郎 (3作)
 そして誰も死ななかった / 白井智之 (2作)
 極上の罠をあなたに / 深木章子 (2作)
 落日 / 湊かなえ (1作)

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>> 2019年9月発売の「このミス」ランクイン実績なしも
          21~40位に入ったことのある作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」21~40位作品数

 定価のない本 / 門井慶喜 <1作>
 頂上捜査 / 安東能明 <1作>

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>> 2019年9月発売の
    日本推理作家協会賞(推協賞)短編部門の受賞作・候補作
    および年間傑作選アンソロジー選出作を収録した作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横のカッコ<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (「このミス」ランクイン作家の場合は省略)
 * 他の項目と重複している作品もあります

[ ]

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>> 2019年9月発売のミステリ(エンタメ)系新人賞受賞(候補)作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

[ “”受賞作 ]


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>> 2019年9月発売の
     「このミス」で40位以内に入ったことはないものの
     「本格ミステリ・ベスト10(本)」
     「週刊文春ミステリーベスト10(春)」
     「ミステリが読みたい!(早)」
     にはランクイン経験のある作家の作品 <<

 * 「週刊文春ミステリーベスト10」は
   (「このミス」が始まった)1988年以降のランクイン作家のみ対象
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> 2019年9月発売の「このミス」の候補かもしれない作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> 2019年9月発売の宝島社作品 <<

 * 「このミス」では集計対象外(「本ミス」「文春」「早ミス」は対象)
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> Amazonに販売ページが作られる前の主な9月発売予定作品 <<

 * 作者名横の()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横の<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (ランクイン実績作家の場合は省略)

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 NEXT >>> 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年10月)

 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年8月) <<< PREV


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年7月30日 (火)

『刑事の慟哭』 下村敦史 > 「このミス」完全読破 No.1075

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1075

 『刑事の慟哭』 下村敦史

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年7月26日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2019年5月>


刑事の慟哭

下村 敦史

双葉社 2019.05.29

Amazonで詳しく見る

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 新宿署の捜査官である田丸茂一は、一年前に起きた連続殺人事件の際に、すでに被疑者が逮捕されたにも関わらずその後も捜査会議の方針に逆らって勝手に単独捜査を行ない、捕まえた真犯人をマスコミが集まり注目されている中で連行したことで、警視庁の面子を潰した形となり、それからは警視庁の刑事はおろか新宿署の同僚からも厄介者扱いされることに。

 女性会社員がロープのようなもので絞殺された今回の事件でも毒にも薬にもならないような仕事を押し付けれられた田丸は、鬱積した気分で帰宅する途中、ホストの刺殺死体を偶然発見。

 しかも、一見無関係に思える女性会社員絞殺事件との共通点を見つけたことで、連続殺人事件の可能性に気付いたものの、班長にも捜査本部にもけんもほろろに否定されたため、田丸はまたもや(一年前にもコンビを組んだ警視庁の神無木仁と共に)独自の捜査を始めて....。

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 というわけで本作は警察(刑事)小説なのですが、主人公は上にも書いたように、警視庁へのバッシングで大荒れになるような演出掛かった連行劇を(意図しての行動ではなく偶然に)演じてしまった一年前の事件の影響で、重要度の低い捜査しか担当させてもらえず、捜査会議で意見を言っても頭ごなしに否定されるようになったため、自分の(捜査官としての)勘を信じるのであれば(捜査会議の方針に反して)秘密裏に単独捜査を行わなければならないという一匹狼的な立場に。

 ただこの主人公は、No.27「新宿鮫」シリーズの鮫島刑事を始めとした“むしろ一人で行動する方が好きだし一人で何でも出来てしまう”ような好戦的アウトロー刑事タイプではなくて、“本来なら揉めることなく捜査に加わりたいものの対立意見を空気を読まずに直球で言ってしまうため嫌われる”という好戦的ではないながらヤル気と才能はある窓際族刑事タイプなので、一匹狼刑事とはいえハードボイルドというよりは探偵に近いような読み味(雰囲気)の主人公像になっていたように思います。

 そして本作のもう一つの特徴として、抽選で選ばれた市民が裁判員となって裁判官と共に審理に参加する裁判員制度(裁判員裁判)が事件に大きく関わってくることもあり、裁判員制度についての基本知識や問題点などもしっかりと書かれていて、主人公が裁判員裁判を傍聴する場面も結構多いなど、法廷サスペンス的な要素も重要なテーマとなっています。

 さらには、SNSにおける正義の暴走や総クレーム社会やテロなどの現代的な社会問題も深く絡んでくるなど、社会派なテーマ性が読み応えたっぷりに描かれていきますし、それが警察ミステリや法廷サスペンスなどのエンタメ要素ともガッチリと魅力的に噛み合っているので、今作も著者お得意の社会派ミステリを心から堪能できるのではないでしょうか。

 ただ個人的には、警察が冤罪を連発する(そして疑問を呈するのが主人公だけ)というあり得ないほどの無能集団だったり、主張したいテーマが多すぎて散漫さを覚えたり、その主張も(主人公の独白という形を使って)著者自身の言葉をそのまま書いているように感じられるなど、読んでいて引っ掛かる部分がいくつかあったので、警察小説が中心の前半をかなり面白く読んでいた分だけ後半は少し乗り切れなさがありましたかね。


 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “下村敦史”関連記事 】

  > No.1026 「黙過」
  > No.1011 「サハラの薔薇」
  > No.0937 「失踪者」(後日更新予定)

  > No.0903 「難民調査官」(後日更新予定)
  > No.0891 「真実の檻」(後日更新予定)
  > No.0848 「生還者」
  > No.0816 「叛徒」
  > No.0783 「闇に香る嘘」


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   NEXT >> 「むかしむかしあるところに、死体がありました。」青柳碧人

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年7月26日 (金)

『木曜日の子ども』 重松清 > 「このミス」完全読破 No.1060

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1060

 『木曜日の子ども』 重松清

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年3月26日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2019年1月>


木曜日の子ども

重松 清

KADOKAWA 2019.01.31

Amazonで詳しく見る

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 四十歳を過ぎるまで独り身だったものの、同い年で離婚歴のある香奈恵と結婚した清水は、連れ子となる中学生の晴彦がいじめを受けていたこともあり、結婚を機に旭ヶ丘ニュータウンへ引っ越すことに。

 この旭ヶ丘は、七年前に中学校で生徒の一人が給食に毒薬を混入しクラスメイト9人が死亡した無差別毒殺事件が起きたことで、全国的に名の知れた町に。

 そんな旭ヶ丘に越して来て早々、晴彦が毒殺事件の犯人である上田祐太郎と面影が似すぎているらしいことが分かったのに続き、街中では上田が社会復帰しているとの噂が流れ、さらには七年前の事件を思い出させるような事件が起き始めて....。

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 といったあらすじからすると、前の学校では壮絶ないじめに合い、転校先でもかつて世間を賑わせた殺人犯に似ていると噂になるなどいきなり不穏な状況に身を置くことになった中学生の晴彦が主人公の青春サスペンス劇が繰り広げられそうに思いますが、実際の主人公は晴彦ではなくその義父(清水)の方となっています。

 そのため、本作で最も焦点が当てられているテーマはいじめ問題や少年犯罪ではなく、家族、特に父親に関する"(父親として)どうあるべきか"といった命題が強く描かれていまして、いきなり中学生の父親となりその息子との適切な距離を計るのに悩んでいた主人公が、事件や騒動が身近に起きることにより、“息子をどこまで信じることが出来るのか”といった切実な苦悩を抱えるまで追い込まれていくことに。

 しかも、物語が進んでいくにつれて、町中を騒がす事件だったはずが主人公に狙いを定めるかのような展開になっていきますし、そこで主人公に対して時に鋭く時に重く突き付けてくるのは“父親としての資格”を問い質す言葉の暴力であるため、人間の心に向けて鋭利な刃物で何度も刺してくるかのような緊迫感が半端ない人間ドラマが繰り広げられていくのです。

 とはいえ、主人公に対する攻撃は見方によっては自称天才による言葉でマウントを取り続ける屁理屈問答のようでもあり、前半とは違って後半では事件サスペンス的展開から主人公への精神攻撃中心へと移っていくので、エンタメ要素の強い事件サスペンス(ミステリ)を期待してしまうと特に後半の流れには手応えを感じられないかもしれません(あとは読者が“父親”であるかどうかでも本作に対する感想が大きく変わりそうな気もします)。

 ただ、とても重い内容ながらスピード感を伴いつつグイグイと惹きつけられて読んでしまうほどの物語性や筆致はさすがの一言ですし、それに女性作家による“母親の苦悩”を描いたエンタメミステリ系作品は近年増えているのに対して“父親の苦悩”を描いた作品はあまりなく、そういった意味でも本作はかなり希少で貴重なテーマを扱っていると思うので、特に主人公と同世代の“(思春期の子供を持つ)父親”の方に強くお薦めしたい作品ですね。


 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “重松清” 関連記事 】

  > No.1060 「木曜日の子ども」
  > No.0290 「十字架」
  > No.0132 「疾走」


 「らんちう」赤松利市 << PREV/NEXT >> 「蟻の棲み家」望月諒子

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年7月 9日 (火)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年8月)


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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録

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 【 2019年 8月 発売 】


 戦場のコックたち / 深緑野分  <<感想記事はこちら!>>

 << 2016年版 2位 >>

   ・「直木三十五賞」 候補
   ・「日本推理作家協会賞」 候補
   ・「大藪春彦賞」 候補
   ・「ミステリが読みたい!」 2位
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
   ・「Twitter文学賞」 3位
   ・「本屋大賞」 7位
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 12位

 ★ 1944年6月6日、
   ノルマンディーが僕らの初陣だった。
   コックでも銃は持つが、
   主な武器はナイフとフライパンだーー
   料理人だった祖母の影響でコック兵となったティム。
   冷静沈着なリーダーのエド、
   陽気で気の置けないディエゴ、
   口の悪い衛生兵スパークなど、
   個性豊かな仲間たちとともに、
   過酷な戦場の片隅に小さな「謎」をみつけることを
   心の慰めとしていたが……
   『ベルリンは晴れているか』で話題の気鋭による
   初長編が待望の文庫化。

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 B・D・T [掟の街] / 大沢在昌

 << 1994年版 4位 >>

   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 9位

 ★ 不法滞在外国人問題が深刻化する近未来東京。
   爆発的に急増した身寄りのない混血児たちは
   「ホープレス・チャイルド」と呼ばれ、
   その多くが犯罪者となっていた。
   彼らが巣食う東新宿はスラムと化し、
   いつしか、街は「B・D・T」と呼ばれた。
   無法地帯となった最も危険な街で、
   私立探偵ヨヨギ・ケンが依頼された仕事は、
   失踪したホープレス出身の女性歌手の捜索だった――。
   女の足跡を追うケンを次々と襲うトラブル、
   そしてケンの目の前に、
   その巨大な組織が正体を現す!
   圧倒的なスピード感で描く、
   傑作冒険アクション。

 ★ 新装版として再文庫化

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 猫には推理がよく似合う / 深木章子

 << 2017年版 20位 >>

   ・「本格ミステリ・ベスト10」 24位

 ★ とある弁護士事務所に勤める花織は、
   先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、
   “おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。
   ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、
   推理合戦を仕掛けてくる。
   「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、
    犯人は誰だと思う?」。
   金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、
   資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。
   怪しい依頼人たちを容疑者に、
   あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、
   なぜか事件が本当に起きてしまいー。
   現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?
   ミステリ界注目の気鋭による、
   猫愛あふれる本格推理。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 亡者たちの切り札 / 藤田宜永  <<感想記事はこちら!>>

 << 2017年版 32位 >>

 ★ バブルで巨額の負債を負った自動車修理工氏家豊は、
   六七年型マスタングで流す夜、
   何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。
   自らも凶禍に遭った氏家に、
   銀行員の五十嵐は不正融資を強いられたと告げて失踪。
   マスタングの持ち主で赤坂の料亭女将澄子にも危機が及び、
   真相を追うや、
   トラブルはさらに飛び火した!
   時代の光と闇を描くハードボイルドの旗手、渾身作!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの8月文庫化作品 >>

 白い衝動 / 呉勝浩

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 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年7月) <<< PREV


 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年7月 3日 (水)

「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年8月)


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 これで11年目となる“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2020年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを刊行された月(奥付記載の月)別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、作者やシリーズの「このミス」実績ごとに分けて並べています。

 なお、読んだうえでのランクインするかどうかの予想に関しては、「このミステリーがすごい!2020年版」ランキング(順位)予想の方をご覧ください。


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第(&Amazonに作品のページが作られ次第)、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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>> 2019年8月発売の「このミス」ランクイン実績のあるシリーズ作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * シリーズ過去作品の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 盲剣楼奇譚 / 島田荘司 (11作) * シリーズ16作目
        〈10作目「奇想、天を動かす」が89年3位にランクイン〉


 百舌落とし / 逢坂剛 (10作) * シリーズ8作目
        〈4作目「砕かれた鍵」が93年版12位にランクイン〉


 犯人に告ぐ3 紅の影 / 雫井脩介 (3作) * シリーズ3作目
        〈1作目「犯人に告ぐ」が05年版8位にランクイン〉


 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー 探偵AI2 / 早坂吝 (2作) * シリーズ2作目
        〈1作目「探偵AIのリアル・ディープラーニング」が19年版19位にランクイン〉


 鮎川哲也探偵小説選III / 鮎川哲也 (1作) * シリーズ3作目
        〈1作目「鮎川哲也探偵小説選」が18年版15位にランクイン〉

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>> 2019年8月発売の「このミス」ランクイン実績作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数

 欺す衆生 / 月村了衛 (7作)
 虹のような黒 / 連城三紀彦 (6作)
 Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス / 石持浅海 (4作) * シリーズ2作目
 罪の轍 / 奥田英朗 (3作)
 カインは言わなかった / 芦沢央 (2作)
 絶声 / 下村敦史 (2作)
 電気じかけのクジラは歌う / 逸木裕 (1作)
 流星のソード 名探偵・浅見光彦vs.天才・天地龍之介 / 柄刀一(1作) * シリーズ14作目

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>> 2019年8月発売の「このミス」ランクイン実績なしも
          21~40位に入ったことのある作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」21~40位作品数

 伊勢佐木町探偵ブルース / 東川篤哉 <2作>

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>> 2019年8月発売の
    日本推理作家協会賞(推協賞)短編部門の受賞作・候補作
    および年間傑作選アンソロジー選出作を収録した作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横のカッコ<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (「このミス」ランクイン作家の場合は省略)
 * 他の項目と重複している作品もあります

[ ]

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>> 2019年8月発売のミステリ(エンタメ)系新人賞受賞(候補)作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

[ “”受賞作 ]


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>> 2019年8月発売の
     「このミス」で40位以内に入ったことはないものの
     「本格ミステリ・ベスト10(本)」
     「週刊文春ミステリーベスト10(春)」
     「ミステリが読みたい!(早)」
     にはランクイン経験のある作家の作品 <<

 * 「週刊文春ミステリーベスト10」は
   (「このミス」が始まった)1988年以降のランクイン作家のみ対象
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 ネタバレ厳禁症候群 ~So signs can’t be missed!~ / 柾木政宗 (本)

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>> 2019年8月発売の「このミス」の候補かもしれない作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 穴掘り / 本城雅人
 震える天秤 / 染井為人
 三匹の子豚 / 真梨幸子
 コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査 / 前川裕
 黙秘犯 / 翔田寛
 20 誤判対策室 / 石川智健
 ボッティチェッリの裏庭 / 梶村啓二
 トリガー(上・下) / 真山仁
 誰も死なないミステリーを君に 2 / 井上悠宇 * シリーズ2作目

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>> 2019年8月発売の宝島社作品 <<

 * 「このミス」では集計対象外(「本ミス」「文春」「早ミス」は対象)
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> Amazonに販売ページが作られる前の主な8月発売予定作品 <<

 * 作者名横の()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横の<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (ランクイン実績作家の場合は省略)

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 NEXT >>> 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年9月)

 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年7月) <<< PREV


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年6月 7日 (金)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年7月)


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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録

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 【 2019年 7月 発売 】


 少女は鳥籠で眠らない / 織守きょうや  <<感想記事はこちら!>>

 << 2016年版 19位 >>

   ・「本格ミステリ・ベスト10」 18位

 ★ “木村&高塚弁護士シリーズ”の1作目

 ★ 15歳の少女に
   わいせつな行為をさせたとして
   21歳の元家庭教師が逮捕された。
   被疑者の大学生は
   何かを諦めたように本心を話さない。
   頭を抱える新米弁護士の前に現れた黒野葉月ーー
   被害者の高校生は、
   やがて途轍もない行動を起こす。
   法の奥深くへ分け入り、
   新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、
   四つの秘密。
   予測不能の事件の行方。
   加害者も、被害者もーー
   相談者たちは、一様に何かを隠している。
   鮮烈な読後感の表題作を含む
   連作リーガル・ミステリ!

 ★ 『黒野葉月は鳥籠で眠らない』を改題して文庫化

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 デブを捨てに / 平山夢明  <<感想記事はこちら!>>

 << 2016年版 29位 >>

   ・「Twitter文学賞」 9位

 ★ 「うでかでぶか」。
   借金まみれの俺は、わけのわからぬまま、
   “デブ"を、黄色いスパイダーに乗せて北へ向かった……
   表題作の「デブを捨てに」をはじめ、
   〈シュール〉な設定、乾いた〈ユーモア〉と、
   エッジの効いた〈表現〉で、
   〈最悪の状況〉に巻き込まれた男たちを、
   独特のスピード感あふれる文体で、
   泥沼のような日常を疾走するように描く。
   どこへ行くのかわからないスリルをあなたにお届けする、
   全四編の平山夢明〈最悪劇場〉。
   これぞ、小説表現の極北を目指す著者の真骨頂。
   「まあ、大変、買わなくちゃだわ」

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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの7月文庫化作品 >>

 プラスマイナスゼロ / 若竹七海  <<感想記事はこちら!>>
     * レーベルを変えて再文庫化
 フェイク・ボーダー 難民調査官 / 下村敦史
     * 『難民調査官』を改題して文庫化
 月と太陽の盤 / 宮内悠介  <<感想記事はこちら!>
 私の消滅 / 中村文則  <<感想記事はこちら!>>
 満潮 / 朝倉かすみ

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 NEXT >>> 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年8月)

 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年6月) <<< PREV


 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年6月 3日 (月)

「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年7月)


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 これで11年目となる“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2020年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを刊行された月(奥付記載の月)別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、作者やシリーズの「このミス」実績ごとに分けて並べています。

 なお、読んだうえでのランクインするかどうかの予想に関しては、「このミステリーがすごい!2020年版」ランキング(順位)予想の方をご覧ください。

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>> 2019年7月発売の「このミス」ランクイン実績のあるシリーズ作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * シリーズ過去作品の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 我らが少女A / 髙村薫 (8作) * シリーズ6作目
        〈1作目「マークスの山」が94年版1位にランクイン〉
        〈2作目「照柿」が95年版3位にランクイン〉
        〈3作目「レディ・ジョーカー」が99年版1位にランクイン〉
        〈5作目「冷血」が14年版15位にランクイン〉


 魔偶の如き齎すもの / 三津田信三 (5作) * シリーズ10作目
        〈3作目「首無の如き祟るもの」が08年版5位にランクイン〉
        〈4作目「山魔の如き嗤うもの」が09年版8位にランクイン〉
        〈6作目「水魑の如き沈むもの」が11年版7位にランクイン〉
        〈8作目「幽女の如き怨むもの」が13年版4位にランクイン〉
        〈9作目「碆霊の如き祀るもの」が19年版6位にランクイン〉


 うしろから歩いてくる微笑 / 樋口有介 (2作) * シリーズ12作目
        〈1作目「彼女はたぶん魔法を使う」が91年版18位にランクイン〉

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>> 2019年7月発売の「このミス」ランクイン実績作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数

 希望の糸 / 東野圭吾 (19作)
 さよならの儀式 / 宮部みゆき (17作)
 クジラアタマの王様 / 伊坂幸太郎 (12作)
 いけない / 道尾秀介 (9作)
 おじさんのトランク 幻燈小劇場 / 芦辺拓 (8作)
 剣樹抄 / 冲方丁 (3作)
 あむんぜん / 平山夢明 (3作)
 営繕かるかや怪異譚 その弐 / 小野不由美 (3作) * シリーズ2作目
 天災は忘れる前にやってくる / 鳥飼否宇 (2作)
 途中下車はできません / 山本巧次 (1作)
 風はずっと吹いている / 長崎尚志(1作)
 店長がバカすぎて / 早見和真 (1作)

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>> 2019年7月発売の「このミス」ランクイン実績なしも
          21~40位に入ったことのある作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」21~40位作品数

 スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官 / 川瀬七緒 <2作> * シリーズ7作目
 純子 / 赤松利市 <1作>
 金庫番の娘 / 伊兼源太郎 <1作>
 ツキノネ / 乾緑郎 <1作>
 道化師の退場 / 太田忠司 <1作>
 氷獄 / 海堂尊 <1作>
 ヴェールドマン仮説 / 西尾維新 <1作>
 高校事変 II / 松岡圭祐 <1作> * シリーズ2作目

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>> 2019年7月発売の
    日本推理作家協会賞(推協賞)短編部門の受賞作・候補作
    および年間傑作選アンソロジー選出作を収録した作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横のカッコ<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (「このミス」ランクイン作家の場合は省略)
 * 他の項目と重複している作品もあります

[ “「ザ・ベストミステリーズ」&「ベスト本格ミステリ」選出作収録” ]
 最後のページをめくるまで / 水生大海 (本)

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>> 2019年7月発売のミステリ(エンタメ)系新人賞受賞(候補)作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

[ “”受賞作 ]


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>> 2019年7月発売の
     「このミス」で40位以内に入ったことはないものの
     「本格ミステリ・ベスト10(本)」
     「週刊文春ミステリーベスト10(春)」
     「ミステリが読みたい!(早)」
     にはランクイン経験のある作家の作品 <<

 * 「週刊文春ミステリーベスト10」は
   (「このミス」が始まった)1988年以降のランクイン作家のみ対象
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 灼熱 / 秋吉理香子 (本)(春)
 最後のページをめくるまで / 水生大海 (本)
 ブラッド・ブレイン2 闇探偵の暗躍 / 小島正樹 (本) * シリーズ2作目
 ファミリーランド / 澤村伊智 (早)

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>> 2019年7月発売の「このミス」の候補かもしれない作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち / 朱川湊人
 密室を開ける手 / 藤本ひとみ
 緋い川 / 大村友貴美
 漣の王国 / 岩下 悠子
 時喰監獄 / 沢村浩輔
 未来を、11秒だけ / 青柳碧人
 キキ・ホリック / 森晶麿
 決断の刻 / 堂場瞬一
 夏の探偵は学生しかしない / 山本豪志
 渡辺啓助探偵小説選2 / 渡辺啓助 * シリーズ2作目

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>> 2019年7月発売の宝島社作品 <<

 * 「このミス」では集計対象外(「本ミス」「文春」「早ミス」は対象)
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 千年探偵ロマネスク 大正怪奇事件帖 / 囲恭之介
 勘違い 渡良瀬探偵事務所・十五代目の活躍 / 猫森夏希
 偽りの私達 / 日部星花
 クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない / 越尾圭
 キラキラネームが多すぎる 元ホスト先生の事件日誌 / 黒川慈雨

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>> Amazonに販売ページが作られる前の主な7月発売予定作品 <<

 * 作者名横の()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横の<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (ランクイン実績作家の場合は省略)


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 NEXT >>> 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年8月)

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 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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