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カテゴリー「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」の記事

2019年4月15日 (月)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年5月)


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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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 【 2019年 5月 発売 】


 罪の声 / 塩田武士  <<感想記事はこちら!>>

 << 2017年版 7位 >>

   ・「山田風太郎賞」受賞
   ・「吉川英治文学新人賞」 候補
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
   ・「本屋大賞」 3位
   ・「ミステリが読みたい!」 12位

 ★ 「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、
   本屋大賞第3位。
   圧倒的な取材と着想で、
   昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。
   「これは、自分の声だ」
   京都でテーラーを営む曽根俊也は、
   ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。
   テープを再生すると、
   自分の幼いころの声が聞こえてくる。
   それは、31年前に発生して未解決のままの
   「ギン萬事件」で恐喝に使われた
   録音テープの音声とまったく同じものだったーー。

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 血の弔旗 / 藤田宜永  <<感想記事はこちら!>>

 << 2016年版 9位 >>

   ・「ミステリが読みたい!」 7位
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 18位

 ★ 1966年8月15日。
   根津謙治は、
   仲間たちと豪邸の前にトラックを止めた。
   戦後の混乱期に財を成した実業家から
   現金11億円を奪うためだ。
   その際、根津は不本意ながら
   一人の女性を射殺してしまう。
   それから14年。時効が近づいた頃、
   彼らの身の周りに新たな事件が続発する。
   首尾よく離散したはずの男たちの軌跡が再び交差する時、
   人間の業と事件の真相が明らかになる。
   昭和の時代と風俗を克明に描写した熱き犯罪小説。

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 虹を待つ彼女 / 逸木裕

 << 2017年版 16位 >>

   ・「横溝正史ミステリ大賞」受賞
   ・「ミステリが読みたい!」 17位

 ★ 圧倒的な評価を集めた、
   第36回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作!!
   2020年、人工知能の研究者・工藤は、
   死者を人工知能化する計画に参加する。
   モデルは、6年前にテロ事件を起こして死亡した
   美貌のゲームプログラマー。
   謎に包まれた彼女に
   惹かれていく工藤だったが――。

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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの5月文庫化作品 >>


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 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年4月) <<< PREV


 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年4月11日 (木)

「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年5月)


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 これで11年目となる“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2020年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを刊行された月(奥付記載の月)別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、作者やシリーズの「このミス」実績ごとに分けて並べています。

 なお、読んだうえでのランクインするかどうかの予想に関しては、「このミステリーがすごい!2020年版」ランキング(順位)予想の方をご覧ください。


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第(&Amazonに作品のページが作られ次第)、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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>> 2019年5月発売の「このミス」ランクイン実績のあるシリーズ作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * シリーズ過去作品の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事


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>> 2019年5月発売の「このミス」ランクイン実績作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数

 悪の五輪 / 月村了衛 (7作)
 刑事の慟哭 / 下村敦史 (2作)
 目撃 / 西村健 (1作)
 美しき愚かものたちのタブロー / 原田マハ (1作)
 アンサーゲーム / 五十嵐貴久(1作)

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>> 2019年5月発売の「このミス」ランクイン実績なしも
          21~40位に入ったことのある作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」21~40位作品数

 笑え、シャイロック / 中山七里 <1作>
 蒼色の大地 / 薬丸岳 <1作>

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>> 2019年5月発売の
    日本推理作家協会賞(推協賞)短編部門の受賞作・候補作
    および年間傑作選アンソロジー選出作を収録した作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横のカッコ<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (「このミス」ランクイン作家の場合は省略)
 * 他の項目と重複している作品もあります

[ “” ]

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>> 2019年5月発売のミステリ(エンタメ)系新人賞受賞(候補)作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

[ “”受賞作 ]


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>> 2019年5月発売の
     「このミス」で40位以内に入ったことはないものの
     「本格ミステリ・ベスト10(本)」
     「週刊文春ミステリーベスト10(春)」
     「ミステリが読みたい!(早)」
     にはランクイン経験のある作家の作品 <<

 * 「週刊文春ミステリーベスト10」は
   (「このミス」が始まった)1988年以降のランクイン作家のみ対象
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> 2019年5月発売の「このミス」の候補かもしれない作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 動乱の刑事 / 堂場瞬一 * シリーズ2作目
 君の××を消してあげるよ / 悠木シュン

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>> 2019年5月発売の宝島社作品 <<

 * 「このミス」では集計対象外(「本ミス」「文春」「早ミス」は対象)
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> Amazonに販売ページが作られる前の主な5月発売予定作品 <<

 * 作者名横の()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横の<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (ランクイン実績作家の場合は省略)


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 NEXT >>> 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年6月)

 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年4月) <<< PREV


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年4月 3日 (水)

『ノースライト』 横山秀夫 > 「このミス」完全読破 No.1058

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1058

 『ノースライト』 横山秀夫

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年3月7日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2019年2月>

ノースライト

横山秀夫

新潮社 2019.2.28

Amazonで詳しく見る

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 大学時代の同期が所長を務める設計事務所で働く一級建築士の青瀬稔は、吉野陶太というクライアントからの“あなた自身が住みたい家を建ててください”という依頼を受けて設計を担当すると、その完成した通称“Y邸”は『平成すまい二〇〇選』に掲載されるほどの評価を受けることに。

 ところが、その本を見てY邸に興味を持ち事務所に来た新たなクライアントから、“信濃追分までY邸の現物を見に行ったところ、誰も住んでいないようだった”との連絡が。

 Y邸を吉野に引き渡してからの四ヶ月の間に吉野とは全く連絡を取っておらず、改めて電話を掛けてみると留守電になっていたため、気になった青瀬は実際にY邸へと向かってみると、やはり家の中は家具や家電が一切ないなど人が住んでいるようには見えず、ただ北の窓を向くように置かれた“タウトの椅子”があるのみで...。

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 というわけで本作は、「このミス」1位を始めとしてオールタイムベスト級の評価を受けたNo.594「64(ロクヨン)」以来7年ぶりとなる待望の新作ですが、本作が連載されていたのは2004-2006年なので、初出自体は『64(ロクヨン)』が発売されるより6年も前の作品です(ちなみに『64(ロクヨン)』が連載されていたのも本作と全くの同時期なので、両作共に長期休養前の連載作を後に加筆修正したものとなります)。

 そんな本作の一番の特徴といえば、著者の代名詞というべき警察小説ではなく建築士が主人公の作品であることで、バブル崩壊期における挫折やそれ以降続く注文通りに仕事をこなしていくだけ日々、そんな中でY邸の設計をきっかけに元々あった才能ややる気を取り戻していくなどの建築士個人としての物語や、一大プロジェクトの獲得に向けて同僚たちと切磋琢磨していく建築士のチームとしての物語などが繰り広げられるので、お仕事小説的な読み味がありました。

 そこにさらに、別れた元妻や娘との関係に、全国のダム建設に携わっていた亡き父との思い出など、家族に関する物語が印象深く交わっていくことにより、警察小説ではなくともさすがは横山秀夫だなと改めて感心させられてしまうほどに圧倒的な読み応えの人間ドラマが描かれていくのです。

 ミステリ的には、元依頼者の失踪を中心として謎が謎を呼ぶ展開となりストーリーの先が気になる求心力を生みますし、そんなミステリ要素が人間ドラマと歯車がガッチリとかみ合うかのように見事なまでの絡みをみせることで、ミステリ的展開が進めば進むほど人間ドラマもうねりを上げて動き出し、人間ドラマが動き出せばミステリ的な謎がより輝きを増していくなど、どちらもが動力源となりつつ素晴らしき連動をみせるのですね。

 ただやはり、警察沙汰の事件が中心の警察小説と比べるとサスペンス要素はガクッと下がりますし、意外性のある真相や驚愕を誘うトリックなどがあるタイプでもないので(どちらかといえば謎に迫り解かれていく過程を楽しむタイプ)、警察小説と同系統の面白さやミステリ要素のみに期待して読んでしまうと手応えを感じられないかもしれません。

 とはいえ本作は、これまでの横山作品の定番を覆すような(10年以上前に連載していた作品にいうのは変かもしれませんが)新境地ともいうべきレベルの高いヒューマンミステリとして仕上がっていて、ただその芯の部分にある魅力というのはこれまでの(警察小説も含めた)横山作品と変わらぬものがあったように思うので、(期待の掛け方さえ間違えなければ)サスペンスやミステリやお仕事小説など細かなジャンル分けなど意味をなさないようなそれらを全て含めた“小説”としての面白さや魅力を心から堪能できるのではないでしょうか。


 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “横山秀夫”関連記事 】

  > No.0594 「64(ロクヨン)」
  > No.0134 「第三の時効」
  > No.0025 「動機」
  > No.0003 「半落ち」


 「刀と傘」伊吹亜門 << PREV/NEXT >> 「らんちう」赤松利市

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年4月 1日 (月)

(再掲載)“「このミス」完全読破”の更新情報についての紹介

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* この記事は以前更新したものと同じ内容です


 当ブログ(朴念仁と居候)のカテゴリーの一つである“「このミス」完全読破”のみの更新情報を、まとめページ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”にて表示しています


 まあ最新記事は、ブログのサイドメニューにある“最近の記事”を見てもらえばよいのですが、例えばこのミステリーがすごい!ランキング(順位)予想“月別ランクイン候補作品”に対象作品を追加したり、“「このミス」ベスト10作品をみんなで予想しよう!”に新たな投票者の予想を追記したような場合、サイドメニューではそれらをお知らせすることは出来ません


 そういった追記・追加情報も、この“更新情報”欄を見てもらえればわかることから、いくらか便利なのではないかと思うので、もしよかったら“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”“更新情報”欄で“「このミス」完全読破”の更新情報をチェックしてみてください


 そしてこのまとめページ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”では、読んだ順番に並べた記事リストの他、年版別(ランキング別)・作家別のリストも作っていて、ランキング予想や各企画などもまとめていますし、「このミス」に関する資料的なランキング&リストを載せた“このミス資料集”というページもあります


 なので、まだ“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト”を見たことがないという方や、普段カテゴリー記事一覧などから目的の記事を探している方などは、この機会に一度見てみてください


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<




2019年3月26日 (火)

『刀と傘 明治京洛推理帖』 伊吹亜門 > 「このミス」完全読破 No.1057

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1057

 『刀と傘 明治京洛推理帖』 伊吹亜門

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) : 「ミステリーズ!新人賞」受賞作 『監獄舎の殺人』 収録

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年3月4日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2018年11月>

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 著者の伊吹亜門は、短篇「監獄舎の殺人」で“ミステリーズ!新人賞”を受賞すると、その受賞作は“ベスト本格ミステリ”と“ザ・ベストミステリーズ”の二つのミステリ年鑑アンソロジー(ベテラン作家の短篇も対象)に選出&収録されるなど、まだ単独著書デビュー前の作家の作品としては破格の高評価を受けることに。

 ただこの時点ではあくまで(実績はこの作品だけなので)"受賞短篇に対する評価"止まりであったものの、なんと翌年にも「佐賀から来た男」が"ベスト本格ミステリ"に選出されたことにより、著者自身に対する評価と期待も俄然上がったのですね。

 そしてそんな高い評価を受けた両短篇をどちらも収録した本作にて、ついに待望の単行本デビューとなりました。

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 というわけで本作は、「佐賀から来た男」「弾正台切腹事件」「監獄舎の殺人」「桜」「そして、佐賀の乱」から成る連作集です。

 最初の章の舞台となるのは慶応三年の京都で、尾張藩士の鹿野師光と佐賀藩士の江藤新平(後の初代・司法卿)の二人が、出逢って早々に鹿野の同志が殺害された事件の解決に挑むことになったのをきっかけにして、幕末から明治維新へと移り行く激動の時代に起きた奇怪な殺人事件の謎に、役職や関係性を変えつつもこの二人が挑んでいくことに。

 時代ミステリとはいえ、物語の中にミステリ要素が紛れ込んでいるというよりは、密室やアリバイなど犯人が仕掛けたトリックに探偵役がロジックを用いて謎解きしていくという本格派なミステリ作品となっていますし、それでいて時代背景や人物像や史実などがしっかりと描かれることにより歴史小説としての充分な読み味もあったように思います。

 そしてミステリ的に見ますと、犯行動機を解き明かしていくことによって事件の真相や真犯人へと迫っていくという推理過程が素晴らしく、犯行動機が重要な鍵となることで(ミステリ要素だけでなく)人間ドラマの方にも厚みと凄みが生まれますし、"事件が解決してめでたしめでたし"となった直後に本当の真相が戦慄を従えながら浮かび上がってくるので、ミステリ的にも物語的にもゾクゾクと身震いをするほどの結末を各短篇で味わうことになるのですね。

 しかも、年鑑アンソロジー収録作だけが突出しているというわけではなく、その他の作品もミステリ的なヴァラエティーに富んでいるうえにそれぞれ違った面白さがあるのでレベルの高い短篇集となっていますし、そんな短篇が繋がりをみせることによって物語的な刺激と真相の衝撃度がさらに増すという連作としての完成度も高いので、読めば(派手さこそないものの)“新人離れ”という評価にも納得の時代本格ミステリを堪能できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


 「千年図書館」北山猛邦 << PREV/NEXT >> 「ノースライト」横山秀夫

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年3月19日 (火)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年4月)

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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録

 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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 【 2019年 4月 発売 】

  アリス殺し / 小林泰三  <<感想記事はこちら!>>

 << 2014年版 4位 >>

   ・「啓文堂大賞」 受賞
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 6位
   ・「ミステリが読みたい!」 8位
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 13位

 ★ “『アリス殺し』シリーズ”の1作目

 ★ 大学院生・栗栖川亜理は、
   最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。
   ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後
   大学に行ってみると、
   玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。
   次に見た夢の中で
   グリフォンが生牡蠣で窒息死すると、
   現実でも牡蠣を食べた教授が急死。
   そして不思議の国では、
   三月兎と頭のおかしい帽子屋が
   犯人捜しに乗り出していたが、
   なんとアリスが最重要容疑者に……。
   悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!

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  望み / 雫井脩介

 << 2017年版 13位 >>

   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 9位
   ・「ミステリが読みたい!」 20位

 ★ 平穏だった家族が少年事件によって
   崩れていくさまを描く心理サスペンス。
   建築家の石川一登は、
   家族四人で平凡な暮らしを営んでいた。
   ある日、高校生の息子・規士の友人が殺された。
   事件後も帰宅しない息子の潔白を信じたいが――。
   家族の「望み」とは何かを真摯に問う。

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  毒薬の輪舞 / 泡坂妻夫  <<感想記事はこちら!>>

 << 1991年版 17位 >>

 ★ 「死者の輪舞」に続く
   “海方・小湊シリーズ”の2作目

 ★ 青銅色の鐘楼を屋根にいただく
   精神病院に続発する
   奇怪な毒殺事件。
   自称億万長者、拒食症の少女、
   休日神経症のサラリーマン……
   はたして殺人鬼は誰か?
   患者なのか、それとも医師なのか?
   病人を装って、姿なき犯人の行方を追う
   警視庁の名物刑事・海方の活躍。
   全編、毒薬の謎に彩られた
   蠱惑的ミステリー空間!

 ★ 版元を変えて再文庫化

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  泡坂妻夫引退公演(絡繰篇/手妻篇) / 泡坂妻夫  <<感想記事はこちら!>>

 << 2013年版 20位 >>

 ★ 緻密な伏線と論理展開の妙、
   愛すべきキャラクターなどで読者を魅了する、
   ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。
   著者の生前、
   単行本に収録されなかった
   短編小説などを収めた作品集を、
   二分冊にした文庫化でお届けする。

 ★ 「絡繰篇」「手妻篇」の2冊に分けて文庫化

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  サブマリン / 伊坂幸太郎

 << 2017年版 37位 >>

 ★ 「チルドレン」に続くシリーズの2作目
   .(1作目が2005年版16位にランクイン)

 ★ 家裁調査官・陣内と
   武藤が出会う「少年たち」。
   報道される事件と、
   実情が違っていることは少なくない。
   『チルドレン』から、12年。
   罪と罰をめぐるものがたり。

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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの4月文庫化作品 >>

 喧嘩 / 黒川博行  <<感想記事はこちら!>>

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 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年3月) <<< PREV


 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年3月18日 (月)

『千年図書館』 北山猛邦 > 「このミス」完全読破 No.1056


「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1056

 『千年図書館』 北山猛邦

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年3月1日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : ノベルス <2019年1月>


千年図書館 (講談社ノベルス)

北山猛邦

講談社 2019-1-11

Amazonで詳しく見る

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 北村猛邦といえば(“城シリーズ”や“少年検閲官シリーズ”など)長篇や連作を主に手掛ける作家のイメージが強いのではないかと思うのですが(違っていたらスイマセン)、「このミス」初ランクイン作品は意外にもノンシリーズの短篇集No.0451「私たちが星座を盗んだ理由」でした。

 この作品はノンシリーズとはいえ“ラストに驚きの捻りが加えられている”という共通したテーマがありまして、本作はそんな短篇集としてのテーマを引き継いだ作品となっています。

 とはいえ、『私たちが~』とストーリーや登場人物が繋がっていたりネタバレがあったりするわけではないので、シリーズ続編というよりは姉妹編といった感じでしょうか(なのでどちらから先に読んでも問題なく楽しむことが出来ます)。

 ただ、本作をパラパラッとめくり見すると重要部分のネタバレを目にしてしまう可能性が高いので、読み始める前や書店等で手に取った際にはくれぐれもご注意を。

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 というわけで本作は、「見返り谷から呼ぶ声」「千年図書館」「今夜の月はしましま模様?」「終末硝子」「さかさま少女のためのピアノソナタ」の5篇を収録。

 「見返り谷から呼ぶ声」は、クラスから孤立した少女が禁忌の谷に興味を示し始めたのをきっかけに起きる騒動が描かれるのですが、フェアプレーを心掛けたのであろう箇所がちょっと分かりやす過ぎたように感じたものの、気付かなければ最後に度肝を抜かれるほどの驚きを味わえること間違いないですし、途中で真相に気付いたとしてもこの切なさ溢れる青春物語を堪能するのに大きなマイナスにはならないでしょう。

 「千年図書館」は、村に凶兆が起きると村の若者たちの中から司書を選び出し、その司書を“西の果ての島にある人の寄り付かない図書館”に捧げるというファンタジー感溢れる物語で、ラストページを目にした瞬間に受ける衝撃はインパクト絶大ですし、『私たちが~』を先に読んでいる人なら“今回はこうきたか~”と思わずニヤリとしてしまうのでは。
(読み終えた人向け > 最後のページを見ても意味が分からなかったという方はこちらをご覧ください * 未読の方がリンク先を見るとネタバレになってしまいます)

 「今夜の月はしましま模様?」は、月面に突き刺さった巨大結晶状物体がそのまま地表の岩石をしましま模様に削りながら移動するという、北山作品とすると意外なほどにSF的な導入から始まる物語で、その後も驚きのラストに到るまでSF要素全開で進んでいくので、ミステリ好きな人以上にSF好きの人に注目してほしい作品です。

 「終末硝子」は、主人公が病気療養のため十年ぶりに故郷(イングランド東部の村)に帰ると、そこでは元海軍将校の“船長さん”が死者を塔の上に葬る“塔葬”を始めていたという話ですが、不穏だったり謎めいていた部分が最後にきっちりと回収される技がミステリ的にも物語的にもお見事で、個人的にはこの話が一番驚愕を誘われました。

 「さかさま少女のためのピアノソナタ」は、“絶対に弾いてはならない”と書かれている呪われた楽譜を手に入れた学生の話で、不思議な現象と青春物語と発想の転換とが絶妙に掛け合わされていて、他の話と比較するとページ数は少ないながら一番(視覚的な)印象が強く残る作品でしたね。

 今回の収録作も、ラストで世界観が一変するようなどんでん返しが炸裂するというよりは、例えるならNo.140「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信No.912「許されようとは思いません」芦沢央などと同じような、ラストに捻りや強烈なオチを加えて驚きを生み出すタイプの作品が多いので、きれいに騙されてしまうどんでん返し系を期待してしまうと手応えを感じられないかもしれません。

 ただ期待の掛け方さえ間違えなければ、物語的な魅力とミステリ的な驚きを同時に味わえるミステリ短篇集の見本とすべき(と言っても過言でないほどの)面白さを心から楽しめるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “北山猛邦” 関連記事 】

  > No.1056 「千年図書館」
  > No.0799 「オルゴーリェンヌ」
  > No.0758 「少年検閲官」

  > No.0688 「猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条」
  > No.0530 「猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数」
  > No.0451 「私たちが星座を盗んだ理由」
  > No.0315 「蝦蟇倉市事件 2」
  > No.0141 「踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年3月11日 (月)

「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年4月)


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 これで11年目となる“月別ランクイン候補作品”ですが、「このミステリーがすごい!2020年版」対象作品についても引き続き実施していこうと思います。

 この“月別ランクイン候補作品”とは、自分は日頃から“どんな作品が「このミス」にランクインしそうかな?”と色々とチェックしているので、どうせならそれを刊行された月(奥付記載の月)別にまとめてしまおう!ということで始めた企画です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、作者やシリーズの「このミス」実績ごとに分けて並べています。

 なお、読んだうえでのランクインするかどうかの予想に関しては、「このミステリーがすごい!2020年版」ランキング(順位)予想の方をご覧ください。


 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第(&Amazonに作品のページが作られ次第)、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>

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>> 2019年4月発売の「このミス」ランクイン実績のあるシリーズ作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * シリーズ過去作品の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 今昔百鬼拾遺 鬼 / 京極夏彦 (11作) * シリーズ番外編
        〈1作目「姑獲鳥の夏」が95年版7位にランクイン〉
        〈2作目「魍魎の匣」が96年版4位にランクイン〉
        〈3作目「狂骨の夢」が96年版9位にランクイン〉
        〈4作目「鉄鼠の檻」が97年版7位にランクイン〉
        〈5作目「絡新婦の理」が98年版4位にランクイン〉
        〈6作目「塗仏の宴」が99年版19位にランクイン〉
        〈7作目「陰摩羅鬼の瑕」が04年版20位にランクイン〉
        〈8作目「邪魅の雫」が07年版12位にランクイン〉

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>> 2019年4月発売の「このミス」ランクイン実績作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数

 シーソーモンスター / 伊坂幸太郎 (12作)
 おまえの罪を自白しろ / 真保裕一 (8作)
 白魔の塔 / 三津田信三 (5作) * シリーズ2作目
 偶然の聖地 / 宮内悠介 (4作)
 作家の人たち / 倉知淳 (4作)
 不老虫 / 石持浅海 (4作)
 Blue / 葉真中顕 (3作)
 検事の信義 / 柚月裕子 (2作) * シリーズ4作目
 第四の暴力 / 深水黎一郎 (2作)
 リラと戦禍の風 / 上田早夕里 (1作)
 同潤会代官山アパートメント / 三上延 (1作)
 焼跡の二十面相 / 辻真先 (別名義で1作)
 キボウのミライ S&S探偵事務所 / 福田和代 (1作) * シリーズ2作目
 転生 越境捜査 / 笹本稜平 (1作) * シリーズ7作目
 恋と掃除と謎解きと / 鯨統一郎 (1作) * シリーズ2作目

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>> 2019年4月発売の「このミス」ランクイン実績なしも
          21~40位に入ったことのある作家の作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」21~40位作品数

 ボダ子 / 赤松利市 <1作>
 ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道 / 榎本憲男 <1作> * シリーズ3作目
 余物語 / 西尾維新 <1作> * シリーズ25作目

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>> 2019年4月発売の
    日本推理作家協会賞(推協賞)短編部門の受賞作・候補作
    および年間傑作選アンソロジー選出作を収録した作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
 * 作者名横のカッコ()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横のカッコ<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (「このミス」ランクイン作家の場合は省略)
 * 他の項目と重複している作品もあります

[ “「推協賞受賞」「ザ・ベストミステリーズ選出」短篇収録” ]
 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 / 降田天

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>> 2019年4月発売のミステリ(エンタメ)系新人賞受賞(候補)作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

[ “小説推理新人賞”受賞作収録 ]
 去にし時よりの訪人 / 蓮生あまね

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>> 2019年4月発売の
     「このミス」で40位以内に入ったことはないものの
     「本格ミステリ・ベスト10(本)」
     「週刊文春ミステリーベスト10(春)」
     「ミステリが読みたい!(早)」
     にはランクイン経験のある作家の作品 <<

 * 「週刊文春ミステリーベスト10」は
   (「このミス」が始まった)1988年以降のランクイン作家のみ対象
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 指名手配作家 / 藤崎翔 (早)

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>> 2019年4月発売の「このミス」の候補かもしれない作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 / 降田天
 友達未遂 / 宮西真冬
 むかしむかしあるところに、死体がありました。 / 青柳碧人
 帰還 / 堂場瞬一
 見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ / 鏑木蓮
 閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎 / 木元哉多 * シリーズ5作目
 飢え渇く神の地 / 鴇澤亜妃子
 サイメシスの迷宮 忘却の咎 / アイダサキ * シリーズ3作目

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>> 2019年4月発売の宝島社作品 <<

 * 「このミス」では集計対象外(「本ミス」「文春」「早ミス」は対象)
 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ


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>> Amazonに販売ページが作られる前の主な4月発売予定作品 <<

 * 作者名横の()内は、「このミス」20位以内ランクイン作品数
 * 作者名横の<>内は、過去の「このミス」21~40位作品数
   (ランクイン実績作家の場合は省略)


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 「このミス2020年版」月別ランクイン候補作品(2019年3月) <<< PREV


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2019年3月 1日 (金)

『お前の彼女は二階で茹で死に』 白井智之 > 「このミス」完全読破 No.1055


「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1055

 『お前の彼女は二階で茹で死に』 白井智之

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年2月20日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2018年12月>


お前の彼女は二階で茹で死に

白井智之

実業之日本社 2018-12-25

Amazonで詳しく見る

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 「ミミズ人間はタンクで共食い」「アブラ人間は樹海で生け捕り」「トカゲ人間は旅館で首無し」「水腫れの猿は皆殺し」「後始末」から成る連作集です。

 主人公は刑事のヒコボシで、捜査を命じられたりたまたま出くわした異色で異常な殺人事件の謎に挑んでいくことに。

 ただこのヒコボシは、過去の因縁により複数の人間に対して心の底から怨みを抱いているのですが、今回捜査することになるそれぞれの事件には偶然(必然?)その怨むべき人物が関わっているため、ヒコボシは事件の真相を暴くのはもちろん、恨みのターゲットに大ダメージを与えるような事件解決へと強引に導こうともしていくのです。

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 というわけで本作は昨今流行りの多重解決ミステリ作品でして、ただ流行りとはいえ手掛けるには確かな本格ミステリ技量が必要なため(叙述ミステリ等とは違って)誰でも気軽に手を出せる類のジャンルではないものの、そこはデビューから4年で早くも年末恒例ミステリランキングの常連となっている白井智之なので、アリバイ・密室・孤立した山荘(旅館)など定番のガジェットを用いつつレベルの高い多重解決推理劇を展開していきます。

 しかも、各章の冒頭では、とある人物が必ず切羽詰まった状況での二択や三択に迫られる場面があり(どれを選択したかはこの時点で読者に明かされず)、そこでどの選択肢を選んだのかによって真相(推理)も変わってくるという、多重解決ミステリの面白さを最大限に活かすような刺激的で心憎い演出もあるのです。

 ただ、これを書いているのはあくまで白井智之なので、気色悪すぎる描写や酷過ぎる行動思考が遠慮なくぶち込まれたエログロ要素が全編に渡って侵食していますし、冒頭に登場する人物が選択肢に悩んだ結果やることというのは卑劣な性犯罪ですし、そもそも刑事である主人公自身が自宅の二階に少女を監禁・虐待しているような極悪人だったりと、まあ過去作に負けず劣らずの倫理観が崩壊しまくった鬼畜エログロ物語となっているのですね。

 さらには、“四人に一人ほどの割合で身体がミミズそっくりになる遺伝子疾患を持つ人間(通称・ミミズ)が生まれる”という白井作品ならではの気持ち悪い特殊設定があるなど、やはり読む人(そして好む人)をかなり限定するようなマニア向け小説となっていました。

 とはいえ、そんなエログロ要素や特殊設定が見事なほどに本格ミステリ要素と融合しているのは本当に奇蹟的なほどの出来栄えで、常人には決して想像できないような作品世界や本格ミステリ的演出を味わえるのは間違いなく、しかも平山夢明作品を思わすような鬼畜ノワール度が増していたりとこれまでの白井作品と比べても進化(深化)が感じられるなどの読みどころもあるので、この作風を許容できる人であれば今回も期待を裏切らない唯一無二の白井ミステリの魅力を脳髄まで震わせながら堪能できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “白井智之” 関連記事 】

  > No.1055 「お前の彼女は二階で茹で死に」
  > No.1006 「少女を殺す100の方法」
  > No.0946 「おやすみ人面瘡」
  > No.0882 「東京結合人間」(後日更新予定)


 「夜汐」東山彰良 <<< PREV/NEXT >>> 「千年図書館」北山猛邦

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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2019年2月12日 (火)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2019年3月)

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 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
 * シリーズ作品のランクイン実績は、2019年版までの記録
 << この記事は現時点で未完の状態なので、情報を仕入れ次第、新たに対象作品を追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます) >>
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 【 2019年 3月 発売 】


 << 2017年版 6位 >>
   ・「大藪春彦賞」 受賞
   ・「ミステリが読みたい!」 3位
   ・「週刊文春ミステリーベスト10」 12位
 ★ 小曽根百合――
   実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、
   16歳で実地任務に投入。
   東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、
   各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた
   美しき諜報員。
   20歳で消息を絶った彼女だが、
   消えた陸軍資金の鍵を握る少年・
   細見慎太との出会いによって、再び戦場へ。
   百合と慎太を追うのは陸軍の精鋭部隊。
   関東大震災後の帝都を生き抜く先に、
   終息の地は待っているのか。
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 << 2009年版 32位 >>
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 25位
 ★ 「キッド・ピストルズの冒涜」「13人目の探偵士」
   「キッド・ピストルズの慢心」に続く
   “キッド・ピストルズシリーズ”の5作目
   .(1作目が1993年版8位
    2作目が1994年版11位
    3作目が1994年版2位
    4作目が1996年版14位にランクイン)
 ★ 遠く離れた塔から放たれた矢が
   密室の男に命中した!?
   パンク刑事十一年ぶりの復活作
   「誰が駒鳥を殺そうが」をはじめ、
   断崖絶壁の一本道で消えた子供達の謎
   「教祖と七人の女房と七袋の中の猫」、
   超能力者の子供ばかりが集う特異犯罪
   「超子供たちの安息日」ほか、
   「アリバイの泡」「鼠が耳をすます時」の全五編を収録。
   著者の全面改訂のもと、
   待望の初文庫化!
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 << 2017年版 34位 >>
   ・「本格ミステリ・ベスト10」 10位
   ・「ミステリが読みたい!」 13位
 ★ 「エコール・ド・パリ殺人事件」「トスカの接吻「花窗玻璃
   「ジークフリートの剣「世界で一つだけの殺し方」に続く
   “芸術探偵シリーズ”の6作目
 ★ 懲戒免職処分になった
   元警視庁の敏腕刑事が作成した
   〈完全犯罪完全指南〉という裏ファイルを入手し、
   完全犯罪を目論む4人の殺人者。
   「春は縊殺」「夏は溺殺」
   「秋は刺殺」「冬は氷密室で中毒殺」。
   心証は真っ黒でも
   物証さえ掴ませなければ逃げ切れる、
   と考えた犯人たちの練りに練った偽装工作を
   警視庁捜査一課の海埜刑事はどう切り崩すのか?
   一体彼らはどんなミスをしたのか。
 ★ 『倒叙の四季 破られたトリック』を
   改題して文庫化
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  新任巡査(上・下) / 古野まほろ
 << 2017年版 39位 >>
 ★ 上原頼音、22歳。
   職業、今日から警察官。
   はじめての24時間交番勤務。
   立番・巡回連絡・職務質問・
   無線の使い方・出前の取り方……
   「バカヤロウ」と何度も怒鳴られながら、
   組織で働く社会人としての、
   そして地域を守る警察官としての
   心構えをたたき込まれる。
   そんな新米巡査の日常の中に、
   少女連続行方不明事件の手がかりが潜んでいた。
   圧倒的な熱量とリアリティで描き出す
   “警察お仕事小説”。
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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの3月文庫化作品 >>
  黒面の狐 / 三津田信三
  くれなゐの紐 / 須賀しのぶ
  木足の猿 / 戸南浩平
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 “「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。


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